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ゲームボーイ

作者: とものり

お父さんとの遠い昔の記憶




弟のまさるとお父さんに連れられて、公園遊び。丸いお山に滑り台が付いていた遊具しかない公園。


まさると僕はその遊具の頂上でお父さんから、「今欲しいものってあるか?」と聞かれた。




マサルと僕は「ゲームボーイ!」と答えた。お父さんは「そっか、買ってあげるな」と言ってくれた。


そして、お父さんは居なくなった。ゲームボーイなんか、要らないからお父さんに会いたい。お父さんを知らないヒデに会わせてやりたい。




そうして10年経って、やっと会えた。


ベッドの上で酸素マスクや点滴の管がたくさん付いているお父さん。ヒデは初めて会ったお父さん。ヒデはどんな気持ちだったんだろう。あれから10年経った今も分からない。憎しみ?悲しみ?寂しさ?誰も分かってやれないだろう。




ゲームボーイの代わりに、お父さんがくれたもの。それは子どもに愛情を注いでやること。お父さんにして欲しかった事を、自分達の子どもにしてあげれること。自分達が寂しい思いをした分、子どもにたくさんしてあげたいと思える。


ありがとうお父さん。僕たちは子どもをしあわせにしたいと思えるお父さんになれたよ。




end

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