案件3 魔女裁判 5
この四日間。私は時間があるのを良いことに、数冊の本を読みました。
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』サン=テグジュペリの『夜間飛行』堀辰雄の『風立ちぬ』それから谷川俊太郎の詩集『二十億光年の孤独』です。
どれも素晴らしい作品なので、機会があったら読んでみて下さい。
国境の彼方
水平線を血に染める太陽の最後の光
砂浜に立つ者はみな時代の終宴を予感した
闇がくる
恐怖に人々の眠りは侵される
武器を持つ者も武器を持たぬ者も
無慈悲な手が彼等から命を搾取する
それこそ死は平等に人々に与えられる
争いと流血は我々の世界を蝕む
銃を捨て 祈りを捧げよう
未来への平和の掛け橋となるように
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リナ→ディアフレンズ 1/14
アユカの風邪が大したことなくて、本当によかった。
これからまだまだ寒い日が続くので、あまり無理はしないように。
体は基本だ。調子を整えることも大事だと思う。まあ、私のように馬鹿は風邪をひかないから、偉そうな口が聞けるのだろう。
シホやヒトミはともかく、私は字が雑だからノートが読み辛かったと思う。時々自分でも判読不可能な時があるから。
いちおう二人に、確かめておいた方がいいかも知れない。特に、寝惚けて書いた字は最悪だ。
私は今、バスケのリーグ戦に向けて毎日遅くまで部活があるので、のんびりテレビを見る時間もない。最近は面白いドラマもやっていないので、不自由はないが。
来年は受験だから、できるだけ部活でいい成績を残しておきたいと思うし、体を動かすのは好きなので、練習が厳しくても、まあそれほど嫌ではない。
トーナメント大会では、いくつか初歩的なミスがあったが、一回戦負けなどにならないよう気を引き締めて頑張りたいと思う。
もし都合がつけば、よかったら皆で試合を観戦しにきて欲しい。
シホのする『青い鳥』というのが、どんな話なのか私は知らないので、誰か知っていたら教えて欲しい。アユカは、知っているようだが。
文芸部員というのは、どうしてみんなそんなに本を読むのが好きなのだろうか。
アユカが月に読む本の冊数より、私が今までにした読書数の方が少ないのは比べるまでもないことだろう。私が読むのは、マンガぐらいなものだ。それも滅多に読まない。活字が多いのは苦手だ。
それにしても、ヒトミが熱を上げた男の数は、この学年になって五人は下らないだろう。




