ハジマリ
初めての投稿です。支離滅裂ですがどうか暖かい目で読んでやってください。
少女は逃げたかった。
逃げ出したかったのだ、この殺伐とした世界から。
少女の生きる世界は苦しく、悲しく、辛いものだった。
だから、少女は自らの首に刃を当て、迷い無くそのまま勢い良く引いた。
途端に噴き出る赤い命の液体。
それを視界に映しながら少女は微笑み呟いた。
“楽になれる”、と。
苦しい、悲しい、辛い。
この世界から逃げ出せる、と。
少女は安堵し、今生を手放した。
けれども少女の苦しみ、悲しみ、辛さは終わらない。
少女はまた、殺伐とした世界を生きねばならなくなるのだ。
神々の暇潰しによって…。
ーーーーーー
「あぁ!俺の可愛い“愛し子”が死んでしまった!!」
「おや、ならばようやくあの“ゲーム”を始めれるのですね」
「あんたが無駄に“愛し子”を護るから中々始めなれなくて僕つまらなかったんだよねー」
「“愛し子”如きにあのようにまでして加護を与えるなど妾には理解出来ぬ」
「あんたは“愛し子”使い捨て派だもんなぁ。まぁ俺は言える立場じゃねぇか」
「あらぁ?“愛し子”なんて使い捨てが普通ですわよぉ」
「確かに。彼の考えが異質だ。我ら“神”にとって“愛し子”は替えの利くモノだ」
「…御託はそこまでだ。これより始めようではないか。我らの至高の娯楽をな」