花粉ヤバい
「なあ、なんか最近花粉ヤバくないか?」
「そうっすね。マジでヤバいっすよね」
「ティッシュある?」
「ないっす」
「しゃあなしか……」
「ちょ、汚いっすよ。鼻水垂らしたままほったらかさないでくださいよ」
「だってティッシュないから」
「あー、もう。そこにある葉っぱで鼻かんでください」
「いやだ。あれで鼻かむと痒くなる」
「何で知ってんすか?」
「昨日やった」
「やったんすか……」
「どうすればいい、この鼻水?」
「あー、じゃあ、あそこの公園で水道使って洗い流しましょう」
「わかった」
「どうっすか? スッキリしました?」
「クソしたみたいなこと言うなよ」
「言ってないっすよ。勝手に変な解釈するのやめてくださいよ」
「おめーがそんなこと言うからクソしたくなってきたな」
「はいはい。この公園トイレありますから、そこまで我慢してくださいね」
「なあ」
「はい?」
「トイレあるなら最初からそこで鼻かめばよかったんじゃねえか」
「あっ」
「そこのトイレットペーパー使って鼻かめばよかったんじゃねえか?」
「そ、そうっすね。さすが先輩、冴えてますね」
「ふふん。だろ」
「うす。じゃあ、俺もトイレしたいんで早く行きましょうか」
「おう」
「ふう、すっきりすっきり。先輩もすっきりできました?」
「おう、ばっちり」
「それはよかったっす」
「なあ」
「はい?」
「なんか最近、花粉ヤバくないか?」
「……」
「……」
「先輩」
「なん?」
「それ、さっき言いましたよ」
「そうだっけ?」
「言いましたよ」
「じゃあもう一回言っとく」
「何でですか?」
「花粉ヤバいから」
「だから何でですか⁉」




