3話 ダンジョンマスターってすごい
「へっ?」
喉の奥から変な声が出た。
[申し訳ありません。困らせてしまいましたね。
これは一般的な者ならばの話です。ですので、一般的にはこの方法は使われておりません。
ですが、ダンジョンマスターである結芽様は、魔力がなくなったとしても死にはしません。強いて言えば、体が重い、吐き気、くらいでしょうか?‥‥‥]
「そ、そうか。死なないんだ。
でもさ、ダンジョンマスターだからってなんで死なないの?」
[ダンジョンマスターはこの私、ダンジョンコアがある天空ダンジョン内では死なないからです。
ですので、天空ダンジョン内にいればどんな怪我をしたとしても即座に回復します!
結芽様は無敵なのです!]
えっ、それって、凄くない?
ダンジョンの中に入れば無敵って。最強じゃん。
あっ、でも天空ダンジョンの外に出たら無敵ではなくなるのか‥‥‥
[そして、何よりこの天空ダンジョンは普通のダンジョンではありません!天空ダンジョンがある天空島そのものが天空ダンジョンなのです!
ですので天空島の中であれば、結芽様は無敵なのです!]
おっと、さらに凄い情報が。
天空ダンジョンだけじゃなくて島自体がダンジョン??
神様こんな良い場所に転生させてくれるなんて。
太っ腹すぎでしょ!
「なるほど!とても‥‥凄いって言うことがわかったよ」
知らないこと。びっくりしたこと。それらが重なり、凄いとしかいえなくなった。
「じゃあ、魔力を伸ばす練習をしていこうか。
あ、そういえば怪我したら回復するって言ってたけど、魔力が空になっても回復するの?」
[ダンジョンの回復にも一つだけ条件があります。それはダンジョンコア、私の中に怪我を回復するための魔力、魔力がなくなった時に回復するための魔力、が必要なのです。
ですが、安心してください。私の中には、結芽様が回復できるよう、はじめに魔力は十分蓄えられております。
ですので、安心して魔力を使い切ってください。]
とういことは、兎にも角にも、魔力を伸ばさないといけないのか。
ん?でも、魔力を増やしたからと言ってダンジョンの魔力はどうやって増やすんだ?
「やっぱり、何にせよ魔力が大事なんだね。でもさ、魔法使って魔力を伸ばすのはいいけど、それでダンジョンの魔力はどうやって増やすの?
魔力が空になって回復するのに使うなら、魔力減っていっちゃわない?」
[ダンジョンコアの私は、魔法を吸収することができます。
ですので、魔力を使って唱えた魔法を私めがけて撃ってください。そうすれば、そのまま吸収し、ダンジョンの魔力として取り込みます。]
「なるほどな。私は魔力を使って魔法の練習もできるし、魔力が空になったら、魔力が増えていく。
そして、ダンジョンコアが魔力を吸収すれば、ダンジョンの魔力が増え、ダンジョンの中でいろんなことをするための魔力を貯められるってことか。」
[さらに、もう一つ。結芽さんの魔力が増えていくことで、吸収できる魔力も増えていきますよ。]
「そうだね!じゃあ、早速魔法教えてよ、永!」
[永?私のことですか?]
「そうだよ!ダンジョンコアって長いし。
永にはこれから先もずっとお世話になる気がしてね。
この名前にしてみたんだ。
気に入らない?」
[いえいえ、そんなことはありません。
ですが、心があったかくなるような気がします。
心なんてないのですにね。]
「ん?心ないの?
まあ、気に入ってくれたなら良いや!
早く、ファイヤ以外の魔法教えてよ!永!」
[わかりました。天空ダンジョンのダンジョンコアこと永。
魔法について1から教えます!]
まあ、勝手に名前つけちゃったけど、嬉しそうだから良いかな?
それよりも魔法が楽しみだな〜
『まあ、天空島の天空ダンジョンのダンジョンコアも結芽くん用に少し特別仕様にしたから‥‥』
神様の言葉をこの時、私は忘れていた。




