2話 魔法使ってみた!
キリのいいところまで頑張って投稿します。
よろしくお願いします。
[マスター、おはようございます。]
突然頭の中に声が響く。
「っうお!」
周りには誰もいない。
緊張感が漂う。
[天空島及び天空ダンジョンのダンジョンコアです。ダンジョンマスター結芽様、これからよろしくお願いします。]
「う‥うん。よろしくね。」
これがダンジョンコアの声か。
ダンジョンコアってどんなものなんだろうか。
[びっくりさせてしまいましたね。申し訳ありません。]
「いやいや、こちらこそごめん。神様からダンジョンコアに聞けって言われてたのに‥。それよりもこれって僕の脳に直接伝えてるの?」
[はい。その通りです。テレパシーというものです。]
「へぇ〜すごいな。異世界って感じがするよ。
ちなみにダンジョンコアってどこにあるの?」
ゴゴゴゴゴッ
地面の中から、赤い球がはめられた、トロフィーのようなものが飛び出してきた。
[これがダンジョンコアの本体であります。
ダンジョンコアの私に命令してくだされば、このダンジョン、もとい天空ダンジョンを思いのままに変化させることができます。]
「へぇ〜すごいね!でも、条件とかはないのかな?それとも必要なものとかがいるのかな?」
[素晴らしいです。私が言おうとしていることを先に聞いてくださるとは。
結芽様のおっしゃる通り、自由に変化させることはできますが、魔力が必要になってきます。
小さな変化であれば魔力は少量で、大きな変化を望まれればそれ相応の魔力が必要になります。]
「魔力?もしかして魔法を使うために必要なものですか?」
[ええ。その通りです。魔法を使うためのものです。]
「それってどうやって使うの?」
[では、今回は私と一緒に行いましょうか。
ダンジョンコアの赤い球に左手を置いてください。]
言われた通りに左手を置く。
[それでは私が魔力を流します。それを感じ取ってみてください。]
赤い球が光り始める。
と同時に
「うわっ!」
体の中に何かが流れ込んでくる。
左手からどんどん体の隅々へと流れていく。
しかし、不快感はない。
[これが魔力です。]
「これが魔力か。じゃあ、もう魔法って使えるのかな?」
使ってみたくて仕方がない。
[はい。使えます。]
「どうやってつかうのかな?」
興奮が伝わらないように心を沈めて問いかける。、
[右手の掌の上で火が燃えていることを想像してください。そのまま想像しながら、ファイヤと、唱えてみてください。
目をつむって集中する。
そして
「ファイヤ!」
ボワァァァ!!
右手から炎が出る
自分が想像した大きさと違い、少し上体を晒す。
[大きさも自分の思いで調整できますよ]
その言葉に従って、小さくなれ、と炎を見ながら思う。
「ふぅ〜。これが魔法か。
一回やるだけでこんなに疲れるとは。緊張しすぎたかな?」
[おめでとうございます。結芽様。一回で魔法を使えるなんて魔法の才能がおありなんですね!
しかし、その疲れは魔力が少ないからかもしれません。
魔力が少ないと同じ魔法でも連続で使用することができず、また使いたい魔法が使えないこともあります。
ですので、結芽様には、魔力を伸ばすことをしてもらいたいと思っています。]
一回で成功か‥‥そんなにすごいことなのかな?
ーーあ、確か、神様に魔法適正もらったよな。
そのおかげがするな〜。
「魔力を伸ばすってどうやるの?」
[はい。それは限界まで魔法を使うことです。
魔法を使うことによって魔力がなくなっていきます。
魔力が空になると、この世界では、魔力の総量が増えるのです。]
「じゃあ、魔力がなくなるまで魔法を使えばいいだね。
魔力ってなくなったらどうなるの?」
[死んでしまいます。]
「へっ?」
喉の奥から変な声が出た。
僕は耳を疑った。
しかし、耳にはしっかりとダンジョンコアの言葉が残っていた。