7話 おもちゃ
「これって…」
「うん!そうだよ!これちっちゃい頃2人でよく遊んでたおもちゃとかゲームが入ってるんだー」
その時…つい俺の顔は濁ってしまう
「えっ?…もしかして…覚えてない?」
すると結豆は今にも泣きそうな声で尋ねてくる…
「忘れるわけないだろ?特にこの人生ゲームは何故かいつも結豆が金なくなって借金したくないからってお金貸してって言ってきて何故か貸すって言うルール無視の人生ゲームだろ?」
よくアイツが言ってたからな…
すると泣きそうだった結豆の顔がまるで向日葵のように明るい顔になる
「そうそう!なんか知らないけど私マイナスのマスにしか止まらなくてその度に神谷くんが貸してくれるんだよねーwww」
「はぁ…逆にそれすごいよなwww」
「そうだねwww私このゲームに嫌われてるのかもwww」
「ほんとにそのレベルだよwww」
「ねね!このカードも覚えてる?」
「あーデュエットマスターズなぁー」
「そそーこれで何回もあそんだよねwww」
「そだなー結豆が「可愛いは正義」とか言ってかわいいキャラばっか入れてたよなぁ」
「でも男子たちの中では無敗の神谷くんに私は何回も勝ってるもんねぇやっぱり可愛いは正義なんだよ!」
「ちげーよ…あん時はお前と戦う用の強そうに見えて弱いデッキと男子のヤツらと戦う時のためのガチのデッキで分けてたんだよ」
「…えっ…そなの?知らなかったんだけど!えーじゃあ手加減してたの?」
「まぁな…てかあのデッキでもたまに負けるお前はほんとに弱かったよwww」
「えー酷い酷い酷い!!もぉー」
「まぁまぁ…てか気づいてなかったんだなwww」
「そりゃ気づかないよ…私神谷くんとしかこのカードゲームしてないもん」
「それもそうかwwwあんまり女の子がやるゲームじゃいもんなwww」
「そだねw」
「そう考えたら結豆は昔から男っぽいゲーム好きだったよなwww」
「違うもん!…そうじゃないもん!」
「どうしたんだよ…急に怒って…」
「いや!なんでもない!怒ってない!」
「…ごめんってwww俺とあそびたいからだろ?」
「…………うん…ほんとに昔から神谷くんはたまにいじわる…」
なにこれ…めちゃくちゃかわいい…何この生き物www
「まぁ結豆はいじりがいがあるからなwww」
「もぉ!」
そして2人であいつの懐かしい話をしていたらあっという間に夜になっていた…