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1話 再会 (結豆視点)
「神谷くん?」
私は初めてこの時地元に残っていたことをよかったと思った…
「神谷くんだよね?私、結豆だよ!覚えてるかな?」
目の前にいる人は私がずっと忘れられなかった彼が大人になった姿…あの妄想した姿そのものだった
「………あっ!…結豆か!久しぶりだな!」
彼は最初はにかんだように見えたが少し不器用な笑顔で答えてくれた少し違和感を感じたがこの時の私の感動にこの少しの違和感が勝てるわけがなかった
「あっえっと…神谷くんは東京に行ってたんだよね?なんでこっちに帰って来たの?」
「あーあっちの空気が嫌になってさ!家族みんなで引っ越して来たんだよ!」
「そーなんだ!家族って…おじさん?」
「あれ?言ってなかったっけ?俺が東京行ったのは親父が結局別れた奥さん忘れられなくて追いかけたんだよ!結果再婚したよwww」
「おじさんらしいねー」
「親父なんだかんだ言ってお袋のこと好きだからなー」
この時僕はこの選択が正しいのかどうすれば良かったのか分からなかった