第4回「〜少女少年〜ドーリィ♪カノン」(ちゃおコミックス)~女児向け男の娘アイドル漫画。主人公の彼氏が一番美少女~
質 ☆☆☆☆
量 ☆☆☆☆
略称は「ドリカノ」。キャッチコピーは「クラスのイケメンを女装させ、謎のアイドルとしてプロデュース!」。ちゃおはほんとに男の娘と女体化が好きなんですが、その中でも先陣を切ってるのがこの「やぶうち優」という漫画家。
一部の人たちからは「なにが矢吹神だ! やぶうち神だろ!?」と言われるほどの人で、女児を男の娘好きに仕立て上げる役割を担っています。
時折TS要素も織り混ぜており、別作品の「ないしょのつぼみ」では、女の体で女湯にいるダブル主人公のひとりが「こんなところにいたら、ちん○ん大きくなっちゃう……、あ、今僕女の子の体だからちんち○ないや!!!(ホッ)」なんていうモノローグまであります。
さて、話をドリカノに戻しまして。
まず見ていただきたいのが表紙。1~8巻はすべて主人公の彼氏(同一人物)で、9巻は主人公、10巻が二人です。
うん。この時点で女児向けコミックとして何かがおかしい。
主人公はお金持ちな美少女JC心音ちゃん、実家が経営するマンションのカラオケ屋でかわいい歌声が聞こえて、覗いてみたら女声で歌っているクラスのイケメンだったんです。
それを見られた奏四くんは、心音ちゃんに「クラスのみんなには黙っててくれ。なんでもするから!」と言い、心音ちゃんは「ん? 今なんでもするって言ったよね?」と言わんばかりのノリで奏四くんに女装を強要します。その奏四くんが1巻表紙。
奏四くんは、心音に従順なふりをして一転攻勢を狙っていくのですが……。
そして涙目で「なんでもするって言ったじゃないですか。それともあれは嘘だったんですかぁ?」と告げ、なんだかんだ人がいい奏四くんは、そのままズルズルネットアイドルとなり、さらには芸能界にまで進出していってしまいます。
ちなみにネットアイドルになった経緯は、ただの歌い手だったところで、ブス疑惑が出たことでキレて女装顔出し配信してしまったのが始まり。メス男子界隈ではよくある流れ。
もはや心音の着せ替え人形と化した奏四くん。8巻までの表紙はそのいろんな衣装を着せられた姿。
至高の男の娘ラブコメ。本エッセイで語る中でもおすすめ度は上位に位置します。