第1回「少年名探偵虹北恭助の冒険」(講談社ノベルス)~2000年にシリーズ開始した「児童向け男の娘名探偵小説」~
質 ☆☆☆
量 ☆☆
第一回目のレビューはこちら。虹北恭助の冒険。
20年ほど前に始まった完結済み児童文学のシリーズ。著者は怪盗クイーンや夢水清志郎シリーズで有名なはやみねかおる氏。
有名シリーズでも登場する虹北商店街で、祖父と共に古書店を営む恭助という少年と、暴力ヒロイン主人公がメインで謎に挑んでいくミステリーです。
特筆すべき点は、この恭助という少年。ロングヘアの美少年で、イラストがどう見ても美少女であるという点。
そう。虹北恭助の冒険とは、「2000年に出た」「子供向けミステリーで」「男の娘名探偵の話」という伝説的作品です。
青い鳥文庫版は恭助がただのロン毛男子になってるのでおすすめしません。講談社ノベルス版を読みましょう。
正直、本文の男の娘みアピールが少ないので☆1か☆2としたかったのですが、このようなレジェンドぶりを加味して☆3としました。
余談ですが、はやみねかおる氏の長編シリーズは、そのほとんどに男の娘か、そうでなくても長髪低身長男子が出てきます。あさのあつこ氏と並んで、二大児童小説における腐女子メーカーと言えるでしょう。