戦火の街(予定)
よろしければ評価の方お願い致します!
◇◇◇
湯上りの身体を、さっと拭いて、皆様は仕事着に着替えてしまいました。
「ルドは鎧を着けないの?」
「俺はこのままで行くつもりですけど」
俺は、普段着。どうせ当たれば同じだから、こっちのがいい。
「え?」
「当たらなければ、どうということはないでしょ」
「当たらなければって……」
「どっかの偉人のありがたいお言葉ですよ」
「またワケのわからないこと言って……うん。でも、確かに、そうかもしれないね」
心配されたけど、まあ、どうにかなるだろう。
無謀と勇気は違う、とも言うかな。はは。
そんときはそんときだ。
「マアト、はぐれないようにしっかり手を握ってな?」
「う、うん」
連れてきたけど、置いて来たほうが良かったか?
子供はもう寝る時間だろうし。
「いざというときは、わたしが背負うから」
サーシャさんが言ってくれた。
ありがたい。
わめいて逃げる街の人たちとすれ違いながら、俺たちも走る。
温泉の後だから、余計に身体が熱くて、べとべとする。
仕方ない。この怒りは敵にぶつけよう。うん。
「敵は、昨日のあれだと思う?」
「……どうかな。遠目で目視した限りでは、襲ってきた虫……ビッグホーネットの亜種、とでも言えばいいのか、とは、輪郭が違ったようだったが」
「確かに、あの蜂みたいなのは、あんなにでかくなかったですし」
「空いっぱいに飛んできてたよね」
「今度のは、彼方から、向かってきているように思えた。歩いているのか、低空飛行しているのかはわからんが、大きな群れなのは間違いない」
じゃあ、なんだ? と聞かれてもわからない。
呼ばれたからには、とにかくギルドへ行かねば。
次回更新は 2月23日 18:00 です!




