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30代ニートが就職先を斡旋されたら異世界だった件。  作者: りんご
第四章 戦いは唐突に
45/96

木を植える冒険者①

短めです。

 ◇◇◇


 ゴミ拾いを一通り終わらせた俺たちは、終わったら来るようにと言われていた指定の場所へ向かう。


 何人かの人がもう待っていた。

 快活な男性たちは、俺たちを労いながら、集めたゴミを手際よく回収していった。


 その男性たちに混じって、一人だけ、高級そうなドレスを着た、金髪の女性がいて、黙々と作業をしていた。

 きれいな人だったけど、愛想なくぶすっとしていて「こんな仕事、嫌で仕方ない」と、全身から訴えているように感じた。

 どう見ても、この場には、そぐわない。

 監督スタッフかな?


 男性たちと金髪の女性は、回収したゴミを持って、引き返していく。

 最後まで女性は無言だった。

 メガネを掛けた市長の代理人が、にこにこと俺たちに話し掛けてくる。

 

「お疲れさまでした。では、次のお仕事です」


 すぐに彼は、たくさんの黒い種が入った袋を渡してきた。


「白葉樹の種です。これは、フィルヒナーのシンボルでしてね。その種を、こちらが所定する場所に植えていただきます。

主に街角、公園、畑ですね。箇所は多いですが、3人いらっしゃるようなので それほど手間はかからないでしょう」


 マアトは数に入ってなかった。そりゃそうか。

 自分だけ仲間外れにされた彼女は、ちょっとむくれているように見えた。


「種をすべて植え終えたら依頼達成ですので、ギルドに報告してください。では、よろしくお願いします」


 代理の人は、用件を伝え終えると、ぺこっと頭を下げて、急ぎ帰っていった。



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