教室1
気長に....
俺は教室に入ると窓側の1番後ろの席に座る。
バックを机の横にかけるとぐったりと机に突っ伏した。
朝から姉さんに血を吸われると体力も持ってかれる、朝はだるけがでる。
ホームルームが終わり1時間目の教科の支度をしていると廊下が騒がしくなっていた。
「ゆうく~ん」
「げ、来たのか姉さん...」
姉さんは用事がなければ来ないでくれと言ったのにもかかわらずこうやって2年の教室へと来る。
自分が通う学校の中で姉さんは有名人だ。
容姿は抜群で性格もよく欠点と言ったら運動と勉強があまり得意ではないところだ。
だが、容姿と人あたりが良すぎて学校の人気者で有名人になっていた。
ある意味ですごい人だと俺は思った。
「姉さんなんの用事?」
「えーとね…」
といいながら教室へ入り俺の席へと近づいてきた。
「放課後とか空いてるかな?」
「特に用事はないかなぁ」
俺の返答に満足したのか嬉しそうに笑顔を向けてきた。
まわりを幸せにするような笑顔。
「じゃあ放課後またゆうくんのクラスにくるね♡」
「いや、待ち合わせ場所を決めない?」
教室にくると生徒でごったがえし周りの目をきにする自分にとって好ましい状況じゃないからだ。
「じゃあ、ゆうくん下駄箱でまってるね!」
「あ、うーんそれでいいか」
俺は下駄箱で妥協することにした。
あまり教室の状況と変わらないような気がするんだけどね。
「じゃあねゆうくんまた後で」
紬 柚花は名残惜しそうに教室を後にした。
やりとり短い( - - *)