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嫌われ妖精ちゃんによるチュートリアルその一

〇月×日。

俺は宅配が届けてくれたゲームを無我夢中で取り出しゲーム機へとセットしていた。

ゲームの名前はFairies Haunt。

ちまたではβテスター達がプレイ後に言っていたAI技術がすごいという言葉やすう熱く語る彼らの姿に触発されて様々な人がこの日が来るのを町同士く感じていたことだろう。

もちろん、俺もその中の一人だったりするわけだが......

ただ、俺が彼らと違うところがあるとすれば、俺自身がβテスターだということくらいだろう。

だから、ゲーム発売を待ち続けていた気持ちは人一倍大きかったと自負している。

閑話休題。

俺は、はやる気持ちを抑えながらベットに寝転がり、ゲーム機を頭へと装着する。

そして、起動のスイッチを押して、俺の意識はゲームの中へと入っていくのだった。


「Fairies Hauntをお買い上げいただきありがとうございました」

真っ白な世界の中、現れた桃色の髪をした妖精はそう言って頭を下げる。

これが、定型文の社交辞令だったとしても、その仕草にはそれを微塵も感じさせずその所作に美しいとすら感じてしまう。

俺が見惚れている間も彼女の説明は続き決まった言葉を紡いでいく。

「それでは、貴方様のお名前を決めてください.......」

それからはシステムに促される様に名前、種族、スキルを決めるていく。

β時代の頃の構成を全く変えるつもりのない俺にとっては悩む時間すらなく流れるように決めていった。

よし、これで大体終わったな!!早く冒険したいぜ!!

「それでは、最後にチュートリアルを担当させていただく妖精をお選びください」

しかし、そんな俺の考え通りにはいかず、妖精はそう口にした。

チュートリアルなんて、βのときは無かったはずなんだがな......製品版からのシステムということかな......

そう自分の考えに決着をつけて、画面に示された妖精の名前を見ていく。

「ってこれ、一匹以外全部選択できないじゃねぇか」

「それは、ただいま他の方々をご案内しているということです。誰か選択したい妖精がいるのでしたら、しばらく待つと、選択可能になると思います」

「いや、別にどれでもいいからこいつでいいぜ」

そう言って俺は残っていた妖精を特に説明も見ずに選んだ。

そして、設定の処理のために一度俺は意識を失った。

その妖精の名前は、

妖精族の嫌われ者 

嫌われ妖精 アーシェちゃん♪

その妖精がどんな存在かも知らずに......


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