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雨河君は、食堂の一件からどうも元気がないようだ。心配だから雨河君に
「大丈夫?保健室行かない?」
声をかけたけど、良いと言って行こうとしない。でも、先生や級友たちからの「早よ、保健室に連れてけ」という視線を感じているし、雨河君自体若干干からびてるようでこのまま干からびて死んでしまっても嫌だから、食堂の時同じく彼の首ねっこを掴んで、
「先生ー、雨河君が体調悪そうなので保健室に連れて行きます。」
一言言ってから、保健室に連れて行った。保健室では、ちょうど先生が不在だったので先生が戻って来るまで看病することにした。雨河君をベッドに寝かし付けてから、もう一つのベッドに誰かが居る事に気付いた。迷惑かけてはいけないと思い、静かにする事にした。すると、カーテンがめくれて、中の人が見えた。そこにいたのは、なんと蛇川さんだった。今日の食堂での一件から、気付かれないように息を潜めることにした・・・が私は「何か」を踏みつけてこけてしまった。「痛っ!何?」足元を見ると透明な皮?が落ちていた。そういえばさっき雨河君をベッドに寝かしつけるときに何かが剥けた音がした事を思い出した。ということはこれは雨河君の脱皮した皮?と色々思考していると視線を感じた、嫌薄々気付いていたけど蛇皮さんめっちゃこっち見てる。どうしよう?
「ちょっと、良いですか?」
蛇皮さんが痺れを切らすかのように話しかけてきた。何言ってくるんだろうか。
「その手に持っているものを見せてくれませんか?」
そう言って彼女の視線は私の手元に向いていた。どうして雨河君の脱皮した皮が気になるのだろうか?とりあえず彼女に手渡した。
「どうして、これが欲しいの?」
「どうしてって、これがあるって言うことはここにいるんでしょう?食堂に居たあの人が」
あの人って雨河君のことだよね。何かその言い方が気になった。
「どうして気になるの?」
「一目見て気に入ったのよ。美味しそうな匂いもするし、あなたは何も思わないの?」
雨河君に対して思うことって、立派なアマガエルってこと位なんだけど蛇皮さんの目には一体何に見えているんだろう。蛇皮さんが雨河君の居るベッドをうっとりしながら見ているんだけど、うん如何して学校一の美女が巨大なアマガエルに熱視線を送ってるんだ。この状況誰か説明してよ、そう願っているとさっきまで寝ていた雨河君が目を覚ました。そして蛇皮さんの姿を見るなり一目散に私の後ろに逃げてきた。
「雨河君、どうして蛇皮さんを避けるの?」
小声で尋ねると
「あれは人に化けている蛇ですよ。絶対僕食べられてしまいます。」
その返答に唖然とした私は思わず叫んでしまった。
「えっ!蛇皮さんが蛇?」
その一言ともに蛇皮さんが部屋から出て行ってしまった・・・




