俺と不思議少女の部活
「おはよう」
「おはよ」
「昨日は・・・ごめんね、迷惑じゃなかった?」
「ぜーんぜん、泣きたくなったらいつでも泣いていいからな?」
「うん、ありがと」
「よし、この話はこれくらいにして、今日の放課後は部活があるけど、美奈もくるか?」
「うん!よくわからないけど行く!」
「そっか、分かった」
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結果、今日の登校も注目を浴びるわ美奈は腕を組んでくるわで落ち着かなかった。
「風夜、美奈ちゃんと付き合ってるの?」
冬にいきなりそんなことを言われ、危うく飲んでいたものを吹きそうになった。
「んなわけないだろ?」
「怪しい」
「なんだよ急に」
「二人暮らしでしょ?」
「そうだけど?」
「家でやっぱり////」
急に顔を赤くする冬。
「なに想像してんだよ」
「だって美奈ちゃんってすごくかわいいでしょ?、私だったら襲いたくなっちゃう///」
「だからって襲わねぇよ、それより、今日部活に美奈くるから、よろしくな」
「はーい」
放課後になり、俺は美奈を校舎の裏にある部室に招待した。
ちなみに部員は冬と俺の・・あ、あと幸也がいた。この三人だけの廃部寸前な部活だ、廃部にならないのは、冬が生徒会で特別にほろうしてくれてるからだ。
まず部活とは何か、そこから美奈に説明をした後、部活内容を教える
「俺たちの部活は捨て犬や猫を引き取ったり、拾ったりして貰い手を探す部活だ」
「最高の部活だね!ってことは、この子も捨て犬?」
美奈が一匹の子犬を抱き上げる。
子犬と美少女、最高のツーショットだろう。
「そう、ここいる子はみんな捨てられてたた子だ」
「・・みんな、喜んでるよ、ありがとうって・・」
「言葉、わかるのか?」
「なんとなくね」
「すごいな、美奈」
頭をなでると褒められてうれしいのか、ニコッと笑う美奈。
「褒められた・・なんだか懐かしい気持ち」
「ゴホンっ、二人ともいい?」
「あ、悪い悪い」
「基本捨てられた動物を預かる部活なの」
「んじゃ、探しに行くか」
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そして、今日もまた数匹の子犬たちが部室へやっきて、いまは、家に帰ってきたところだ。
「ねぇ、お兄ちゃん、何でみんな動物を捨てちゃうの?」
「なんでって言われてもなぁ、人にはそれなりの理由があると信じたいな」
はっきり言って、動物を捨てる人は、面倒だから、うるさいから、とか自分勝手な理由で捨てる人がほとんどだと思う。
でもそれをそのまま美奈に言う」わけにはいかない、言えばきっとまた泣いてしまうだろう。
だから俺は、美奈が悲しまないように、美奈のような捨て犬たちが生まれないように、今自分が今できることをする。
俺と不思議少女の部下END