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俺と不思議少女の一年間!☆  作者: 蒼空
俺と不思議少女の一年間 波乱の混浴温泉編
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42/44

俺と不思議少女の息抜き

お久しぶりです。

最近はだんだん暖かく会ってきましたね、いよいよ春ですね!

・・・どぞ(/・▿・)/

日曜の午前、今日は朝から街に中に遊びに来ている。

美奈と約束をした通り、今日一日勉強からは離れ、全力で遊ぶつもりだ。


「久しぶりの二人のデートだあ!」


美奈がハイテンションでガッツポーズをしている。


「そうだな、最近は必ずみんないたからな」

「ねえねえ、まずはどこに行く!食べ物?ゲームセンター?ショッピング?」


俺の前にたち、「もう待ちきれない」と言った様子で俺に質問してくる。


「朝食は食べてきたし昼食には少し早いからな、まずは温泉にいくわけだし、何か新しい服でも見に行こうか、この辺だと、しらむらだな」


しらむらという、安く旬の服などをたくさん置いている大型の服屋さんだ。


「りょーかい!」


美奈はそう言って俺の左腕にしがみつく。

少し恥ずかしい気もするけど、当然嫌なわけない。

むしろウェルカム!

こうして、俺達は服屋さんに足を運んだ。




「これは!」

「それもいいな」

「・・・これは!」

「それも」

「これ!」

「いいね」

「もう!しっかり決めてよ!」


どうやっているのか、試着室からすごい速さで着替えて、俺に見せて感想を聞いてを繰り返していた美奈が急に止まる。


「いや、しっかり決めてるんだが・・・」

「絶対うそ!さっきから「それもいいね」「これも」「それも」「いいね」とかくりかえしてばっか。しっか決めてよ~」


美奈が精一杯の俺の声真似をしながら怒る。

俺はしっかり感想を言ってるんだが、美奈は俺の感想が不満だったようだ。

いったい何がいけないのだろか。


「だめだなー、風夜は、女心がわかってない、全然だめだ」

「そうか?そんな酷いか?」

「うん、ぜんっぜんひどい」

「そうそう、風夜はぜんだめだ、俺よりダメだ」

「・・・・・・ん?」


と、俺と美奈は会話をやめ、不思議な顔をした。

さっきから自然と、会話に割り込んできた変な声が聞こえた気がしたからだ。


「・・・・・・・・・」


俺と美奈は同時に、左方向を向いた。そこにいたのは、腕を組み、「うんうん」と言った感じに深く頷いている幸也がいた。


「はあ!?幸也いつの間に!」


俺は声を上げ、幸也を人差し指で指しながら言った。

そう、そこに居たのは他でもない、今は癒菜と共に猛勉強中の幸也がそこにいた。

―――何やってんだこいつは、殺されるぞ。


「幸也さん、癒菜さんとの勉強はいいんですか?」

「いやー、そのだな・・・逃げてた」

「おい」


俺は思わず幸也の頭を軽く叩いた。


「痛っ、なんだよ、文句あんのかよ!」

「とりあえず癒菜に連絡だな」

「だあーーっ、ちょっと待ってくれって!昼奢るから!な?!な?!」


幸也がスマホを持つ俺の手を力ずくで抑えて言ってきた。

何してんだ、本当に。


「今回だけ、今回だけ見逃してくれ!服の選ぶのも手伝うからさ!」


いや、お前が服選んでどうするんだよ・・・。


「まあわかった、じゃあまず、選んでくれよ。女心わかるんだろ?」

「当然!まかせろよ!」

「ただし、美奈だけじゃなく俺も納得の納得のいくやつな」

「わるい、女心は分かるが、男心がわかる心は持ち合わせてないんだ」

「やっぱ癒菜にかけるか・・・」

「だー!冗談、今のなし!」


そう言って俺を止めたあと、さっそうと服を選びに行った。




「じゃーん、どうよ!」


それからしばらくして帰ってきた幸也は、美奈に持って来たものを渡し、今着替え終わってカーテンを開けたところだ。


「おお。悪くない」

「だろ?」


白いコートに、ブラウンのスキニーパンツを穿いている。


「これ可愛いですね」

「いいでしょ?今年流行るかもって本に書いてあってさ」


そこで俺は気になったことが一つ―――


「それにしても、よく美奈のサイズが分かったな?」


そう、一度も美奈のサイズを見ていない幸也。

コートならともかく、スキニーパンツと言った、体に合わせたものはそうそう勘で言っても当たらない。


「そりゃ、美奈ちゃんのスリーサイズと体重なら知ってるからに決まってるだろ」


ん?こいつ今なんと・・・確かスリーサイズがどうとか。


「幸也、その情報はどこから?」

「フフフ、秘密だ」

「記憶飛ぶまで頭叩いた方がいいな、どこかに鉄パイプは~と、椅子でいいか」


俺は近くに行った椅子を手で掴み、不敵な笑みを浮かべる。


「わ、わかった!お前にも教えるから!な!?それでいいだろ!?」

「ホウ・・・?」

「ちょ、うそ、冗談、今のなし!・・・いやーーーー!!」




あのあと、俺にみっちり説教させ、美奈に謝らせたあと、どこの情報なのか聞きだした。

どうやら夏休みに癒菜のスマホにたまたま受信されたメールをこっそり見たらしく、それに美奈のスリーサイズが書かれていたらしい。

そのことも美奈に聞いたところ、前に夏休みに着る服のサイズを聞かれた時に色々とプロフィールを送ったらしい。


「勝手にスマホ覗いたらダメだろ、親しき仲にも礼儀ありって言葉知ってるだろ?」

「いや知ってるけどよ、こう、除きたくなるじゃん、女子のスマホ」


わけわからん。


「美奈も、そう言うのは直接言わないと」

「ごめんなさい。気をつける」


美奈は反省しているが、いや、美奈は別に悪くないが、そこの男はいっさい反省してない様子だ。


「とりあえずこのことは癒菜に伝える、昼食を食べたあとにな」

「くそ、ちゃっかりしてやがる」

「ったりまえだ、逃がすかよ、ほら行くぞ」


幸也に説教してたら、もう昼時の時間になっていた。

この辺だと、サリゼリアかな。

幸也のコーデを気にったらしく、美奈の服を買い、外に出た。




しばらく歩いたところにある建物の二階に、そのレストランがある。


「私ドリンクバーとピザ」

「俺も、それかな」

「じゃあ俺も」


美奈の一言に続き、結果全員同じものを注文した。

みんな同じだと、なんか味気ないな。


「誰か違うもの頼めよ」

「最後に注文したお前が言うなよ」

「みんなお揃いだね」


そんな中、美奈だけは上機嫌はそんなことを言っていた。


―――それからしばらくして、注文したものが届いた。


「いただきます」


三人声を揃えていった。


「このピザおいしいね!」

「ん?ああ、おいしいな」


隣では、初めて食べるここのピザを絶賛している。


「おいしくないの?」

「いや、ここのレストランのピザはよく食べてたんだ」


価格もお手頃、サイズも一人分ぴったり。

学生の財布に優しいここのお店は、学校帰りや塾帰りの学生が必ずいる。

当然、休日も同年代の男女が多くいる。

俺もここのピザには、何度か助けられている。

特に美奈と会う前、お金に余裕がない時とかに・・・。


「幸也さんも?」

「俺もよく癒菜先輩とくるかな~」


癒菜がレストランか・・・少し違和感あって逆に見てみたいかもしれない。

美奈もそう思ったのか、隣で小さくクスッと笑っている。


「私はおいしいと思うけどなあ」

「まあ、まずくはないよな、どちらかといえばうまい方だ」

「でしょでしょ」

「・・・なあ二人とも」


せっかくはずんできた美奈との会話に水を差してきたのは幸也だ。

仲間外れになれたから、何かふざけたことでも言うのだろうか。


「いつまで付き合うんだ?」

「なっ・・・・・・」

「っ・・・・・・」


その言葉はきっと、本当はこう言いたいんだろう。


――――――「そのまま、恋人のままで別れることになって、未練は残らないか?」と、きっとそう言いたいのかもしれない。


幸也はきっと、雰囲気を壊すことを覚悟で言ったのだろう。

季節は冬、もうこの冬が終われば、別れの日は近い。

これは幸也なりの気遣いだろう。

そんなことわかってる、わかってはいるが・・・。


「悪い、その話はなしだ」

「・・・だよな、悪い・・・・・・」


その言葉を交わした後は、ずっと黙ったままの昼食が続いた。




「その、悪かったな空気汚して」


幸也は遠慮がちに、苦笑いを浮かべながら言った。

俺はそんなことよりも、隣でずっと気分の乗らない美奈が気になる。


「癒菜にはどうする?連絡するか?」

「いや、自分で戻るわ、二人には詫びとして混浴やるためによ」


そこでその話をふってくるか。

というか、それ俺も入ってるんだな。

俺はどちらかと言うと反対派なのに・・・。


「んじゃ、まだ月曜」

「・・・ああ」


そう言って幸也は癒菜の元に帰っていった。


「さて、どうするか、どこ行きたい?」

「・・・帰りたい」


弱った、息抜きするはずが、帰って気分を悪くさせてしまった。


「そうだな、今日はもう疲れたし、帰るか!」


俺は無理にテンションを上げて、美奈の手を握り、歩く。

しかし美奈はほとんど手を握り返すことはなく、俺が一歩的に握っている状態だった。




家に帰っても、ただひたすらベットに座り、地面を見続けていた。

俺が一人、夕飯の買い物に出掛け、帰っても、まだ続けている。

ここまで様子が変だと、よからぬことを考えていないか怖くなる。


「な、なあ・・・美奈?」

「・・・ん?」


俺が話かけると、小さく返事をし、ゆっくり顔を上げ、俺の方を見る。

その目は、明らかに普通じゃなかった。


「・・・ねえ私、まだ話してないことがあるの。」

「・・・・・・えっ」


俺が何か言う前に、美奈は俺をベットに引き込んだ。


「お、おい」

「ねえお願い、聞いて・・・!」


美奈が俺をベットに押し倒す形になっている。


「わ・・・たしね、私が消えるとき、この服の糸一ミリも残らないんだよ・・・?」


美奈が吹っ切れたように、無理に笑いながら言った。

しかし俺は、その言葉の真意が掴めない。


「つまり、ね。私の私物は、一つも残らない。それどころか、こんなに離れたくない気持ちでいっぱいになったら、みんなの記憶からも消えちゃうかもしれない・・・」

「なっ、それって・・・」

「・・・・・・うん、私がこの世にいたってこと、私という存在自体が消えてなくなっちゃうってこと・・・だから」


クロの時も、クロの使っていた物、あとは・・・・・クロの正体をしらない俺達以外からは、クロに関しての記憶がいっさい、すべて消されていた。

でも俺部活の面々にはその記憶がある。

それと、今は傷痕は残ってないものの、なぜか癒菜の階段での傷は残っていた。


「だから・・・こ、子供作ろ?」

「は、はあ?!」


そういって美奈は俺の上に馬乗りになり、着ている服を脱ぎだした。


「私なら大丈夫だから、ね?」

「ち、ちょ、ちょっと待てって!!」


俺は下着を外そうとしている美奈の手を、体を少しお越し掴んで止めさせる。


「外傷、生命」

「は・・・?」

「消えない外傷やその人の子供は、消えない、私がこの世にいたことが残る・・・・・・だから」

「ああもう、いい加減にしろって!!」


俺はもうとりあえず、がむしゃらに叫んだ。

とにかく美奈を正気に戻さないといけない、それが最優先だ。


「ふぇ?あ、えっ・・・・・・」


俺の上に乗っている美奈が、いつものように気の抜けた驚きを上げるのと同時、目に潤ませて、泣き始めた。


「っ。くっ・・・ご、ごめ、なさい・・・」


美奈は両手で涙を拭い、大泣きし始めた。

これはこれで、まずいぞ・・・どう泣き止ますかが・・・・・・。


「私、ただ怖かった。私がいなくなった後、誰も私のことを・・・覚えてないなんて、そんなの耐えられなくて・・・それで、それで・・・」


あ、ヤバい、これ取り返しつかなくなった・・・。

美奈はただ黙って泣き続けている。


「っ・・・んっ?」

「・・・・・・っ、とりあえず落ち着いてくれよ」


俺は美奈にキスをして、たぶん良い意味のショック療法で落ち着かせる。


「俺は絶対に忘れない、忘れるもんか。俺がずっと覚え続けてやるから、とりあえず泣くのはやめてくれ、俺も苦しい・・・」

「う、うん・・・」


美奈はまだ涙を拭い、落ち着いてはくれたみたいだ。


「あと、服を着てくれ、目のやり場に・・・困る」


冬に下着姿はいろいろまずい。風邪を引いてもらっても困る。

そして俺がそう言うと、少し顔を赤くしながら、ついでに部屋着に着替えた。



「隣、いい?」


服を着た美奈は、俺と一緒にいつも寝るように隣に入り、腕に弱い力で腕を絡めてくる。


「でも、まだ怖い」

「まだ日にちあるからさ、それまでに決めればいいさ」


俺は美奈の頭撫でて、再び体を震わす彼女を落ち着かせる。


「今日は、このまま寝てもいい?」

「ああ、いいよ、お休み」

「・・・お休み」


そう言うと、疲れたためか、すぐに眠りに落ちてしまった。


結局、今日の息抜きは、逆効果になってしまった。

明日から美奈は大丈夫なのだろうか。

テストどころではなくなった、テストの前に美奈がもたない。

早く温泉に連れていければ、少しは体も心も落ち着けると思うんだけど。


「俺って、ほんと女心わかってないな・・・・・」


そんなことを想いながら、俺も眠りに落ちた。

次回投稿もお楽しみください。

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