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俺と不思議少女の一年間!☆  作者: 蒼空
俺と不思議少女の一年間 二月編
36/44

俺と不思議少女のバレンタイン前編  冬編

どぞ!(/・▽・)/

人ごみのなか、歩いている人にぶつからないように、俺は彼女と手をつないで歩いている。

今いる場所は、俺たちの住む県にある遊園地の中で、一番大きな遊園地だ。


「次、どこ行く?」

「冬の好きなところでいいよ」

「もうっ。せっかくのデートんなだから、風夜も決めてよ?」


そう言って両手を腰に当て、少し怒り気味で俺の前に立つ。


「と言われても・・・俺あんまりデートとか・・・」

「癒菜との偽装デートの時はどうしたのよ?」

「あれは癒菜が用意してくれたデートプランだから・・・」


俺がそう言うと、冬は呆れたようにため息をつく。


「なんだ、あれは癒菜が決めたルートなのね」

「どうせ俺にはセンスないよ」

「拗ねないでよお~」


俺が拗ねたように振舞うと、冬は慌てて宥めようとする。


「ごめん!私が悪かったから!・・・ね?」

「・・・・・・しょうがない、じゃあ一ついいか?」


俺は一つ面白いことを思いつき、冬に提案した。


「えっと、じゃあこれ着けて」

「えっ・・・タオル?」


俺はカバンからタオルを取り出し、冬の両目をそれで覆い、目隠しにした。


「よし、じゃあ行こうか」

「え、行くってどこによ!?」

「着けば分かるさ~」


俺は冬の両肩を掴み、後ろから押していく。



「いってらっしゃいませ~」


女性定員の軽快な見送りの声を背中こしに聞き、俺は今だ目隠しをする冬は押して、とあるアトラクションの中にへと、入って行った。


「え、ちょっ・・・ちょっと!?暗くなってない!?」


とあるアトラクションの建物の中に入って行くと、次第に陽の光は閉ざされ、中はかろうじて冬の表情が見えるくらいの薄暗さだ。


「よし、目隠し取ってもいいぞ」

「・・・・・・ひっ・・・ここって・・・?!」

「そっ、おばけ屋敷の中だよ」


俺がそう言うと、目隠しを取った時点で少し青冷めていた冬の顔が、さらに青冷め、同時に恐怖心もこみ上げてきたのか、俺の腕にしがみついてきた。


「な、なな、なんでここにしたのよっ・・・!」


少し裏返った声で、目尻に涙を浮かべ、がっしりと俺の腕を掴んでいる。

こんな冬を見るのは初めてだ。

正直後が怖いが、これは見る価値がある。

今までにないほど新鮮な反応だ。


「ぜ、ぜったいに走らないでね・・・?」

「え、振りか?」

「そんなわけないでしょ!違うに決まってるでしょ!!」


軽く冗談を言ったつもりだったが・・・本気で怒られた。


「あの・・・怒ってます?」


俺は恐る恐る、すぐ横に居る冬に聞いてみた。


「あ、当たり前よう・・・お、怒ってるわよ」


ビクビクしながら言われても、説得力も迫力もないな。


「な、なによ!そんな嘲笑うような目でみないでちょうだい!」


俺がそんな冬を、可愛いと同時に、反応を楽しんでいる感じに見ていると、少しいつもの冬の戻った様子で反発してきた。


「じゃあここに置いていこうかな~」

「ウギャ~!!」

「キャアアアア!!」


冬の表情を覗き込もうとした時だった。

なんとも言い難い絶妙なタイミングで、血だらけで真っ青な肌を持った人成らざるもの、そうゾンビが大声で冬の横から顔を出した。


「ウア、アアッ・・・」


ゾンビは一通り冬を驚かすと、来た方に帰っていった。


「あ・・・うっ・・・」

「お、おい、頼むから泣くなよ?」


ゾンビが去ると俺の体に完全に抱きつき、顔を俺の胸に押し付けて震えていて今にも泣きそうな感じだ。


「わるかった、俺がわるかったからさ、だから取りあえずでような、な?」


そう言うと冬は小さく頷き、俺の後ろに隠れて目を瞑ったまま、完全に怯えきっていた。



「えっと、怒ってます?」


やっとのことで外に出ると椅子に座るこみ、今だ震えが収まらない冬に声をかけた。


「当たり前じゃない、誰だって嫌いなものを与えられたら怖いし怒るわよ」

「悪い・・・ちょっとやりすぎた、よな」

「とうぜんよ。だ・か・ら!」


そして冬は不敵な笑みを浮かべ立ち上がり、俺の手を掴んで引っ張っていった。



「うっ。もう無理、限界・・・吐きそう」

「情けないわねえ」


あれからいくつもの絶叫系に乗せられた。

嫌いなわけじゃないが、さすがにこれは酔う。

今度は俺がベンチに座り、震えている。

絶叫系か冬かと聞かれると、冬の方に震えている。

どんあ屈強な男性でも二回乗れば十分の、あんな絶叫物のアトラクションに連続で乗って耐えられる女性は、世界中探しても冬だけだと思う。


「これでお愛顧ね」

「そうしてくれないと俺が倒れる」


やっと震えが収まってきた。

今日はもう乗らないぞ、絶対。


「じゃあ、帰りましょうか」


冬が両手を伸ばして伸びをしあがらそう提案してくる。

まだ午後三時だから時間gはいくらでもあるんだけどな。


「いいのか?まだ時間はあるぞ?」

「いいのいいの、私は二人のついで見たなものだし、あとは二人で楽しんで♪」

「じゃあせめて家まで送ってくよ」

「ええ、そう言ってくれると助かるわ。最近は何かと物騒だしね」


俺はやっと立ち上げれるくらいに回復して、冬と出口に向かって歩いて行った。



「それじゃあ、今日はありがとね」

「ああ、また明日な」


帰り道も行き同然、何事もなく帰ってきた。

冬は帰りにテーマパークの出口にあったそこのマスコットキャラクターの狐のぬいぐるみ、コンコンのぬいぐるみを抱いている。

それは冬が欲しそうに見ていた為、俺が買ってあげたものだ。


「これ、ありがとね」

「別にいいよ」


俺が言葉を返すと、バックを開き何かを探している。

そして目的のものを見つけると取り出し、俺に渡してきた。


「はいこれ、バレンタインのチョコ」

「お、おう、ありがとう」

「なにその反応。もしかして意外とか思ってる?」


咄嗟のチョコに、動揺してしまったが、幼稚園以来の人生初の本命チョコなんだ、誰だって動揺する決まっている。


「あいや、意外とかじゃないんだ、ただ今までもらったことないかさ。本命チョコ」

「違うわよ、これは友チョコ」

「え、違うのか?」

「当たり前よ、私が本命あげたら美菜が可哀想でしょ?」


冬は冬なりに、美菜のことを考えていてくれた。


「だから友チョコ兼仮本命チョコとよ」

「どっちにしろ、嬉しいよ」

「う、うれ・・・いいから、早く美菜のところに行きなさい!」


俺の言葉に今度は冬が動揺して、顔を真っ赤にして言い、そのまま後ろを向いてしまった。


「そうだな、じゃあそろそろ行くよ。おやすみ」

「ええ、おやすみなさい」


そう言って俺は美菜の待つ場所まで走って行った。





「・・・嬉しい、ね」


風夜のいなくなった玄関で、彼の走って行く背中を私は見ていた。


「・・・バカ」


そう言って私は、微笑んだ。

お久しぶりです。

二月中には幻獣使いの運命と俺不思の本編の続きを投稿予定です。

お時間おかけします。

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