第0話プロローグ
プロローグ
中学三年の春、俺は小さい頃からずっと可愛がっていた愛犬、ミーナと散歩中、なぜかその日は珍しく俺をおいて走っていってしまったミーナ。
普段からリードなしで自由に散歩させてるし、俺になついているからそんな遠くに行かずに、ちょっと先で待っている。
その日ミーナは工事現場のそばで俺を待ってる。
このあと、いつもと変わらない日常が訪れると思っていた俺は、すぐにミーナのもとに行き帰ろうとした、だけど、突然ミーナの横の鉄筋がユラユラと揺れる、事態を察した俺はミーナを呼ぶが、なぜか戻ってきてはくれない。
そして最悪の事態が訪れた、ミーナめがけて鉄筋が倒れた。
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あのあと、すぐに動物病院へ急いで運んだ、服はミーナの血で少し染みていた。
治療室から医師が出てきたが、その顔色はとてもじゃないが明るくない....。
そして、医師は告げた。
「最善は尽くしました、ですが、もう運ばれたときに意識は.....残念ながら....御愁傷様です。」
それから俺は何度か、現実を受け入れたくないと、目を背けようとした
しかしもうミーナ・・・・は戻っては来ないのだから・・・、ミーナは大きな存在だった。まるで自分の妹のような愛犬だった・・・・。
かけがいのない家族だった。
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あれから一年あの悲劇の日。
事故のあった公園のそばの工事現場跡地にお参りに来た。 あの日ミーナの座っていた工事現場に花を添える、今となってはもう工事も終わりひとつの駐車場となっている。
しかし、ここでひとつ疑問がある。
「花?、俺以外に?」
両親が海外にいるため、本来俺以外が花を添えに来ることはないはずだが、なぜかその日は花が添えてある。
まぁでも、気にかけるほどのことでもないので、家に帰ることに。
家に帰った俺は、一眠りしたくなり、ベットへ横になった。
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「うっ、暑い......」
夏が近いといえ、まだ春なのにこんなにも暑いものか?
暑さに眠れず体を起こそうとする。
そこでひとつあることに気づく。
「あれ、重い?」
左腕になにか柔らかなものが
そして、俺のお腹には謎の手が.......
「ま....さかな」
恐る恐る寝返りを打ち後ろを向くと。
「うそ....だろ?...アハハハ...」
そこには、思わず苦笑いを浮かべてしまう光景があった。
ベット、それも俺の横に、それも抱きついて、裸の少女が眠っていた。
「ま、不味いなこれ、どうすっかな~」
彼女は何者かのか、どこからはいったのか、全く見当がつかない、俺は彼女をまじまじと見る。
目にはくまひとつなく、柔らかそうな口、そしてその下にはやわらか.....これ以上はまずい、取り返しがきかない。
「さて、どうすらか」
「フニュ?」
考え出した矢先、少女は目を覚ます、まず目を擦りながら起き上がり、伸びをする、そして俺と目が合う。 はいアウト!
「あ、えと、これはだな....」
正直いって人生の終わりを覚悟した。 暗い牢獄、冷たい鉄の檻。
しかし少女は意外な反応を見せる。
「風夜!」
「えっちょっとなに?!てか胸!、胸あたってる!」
「嬉しい!、会えた!、風夜に会えた!」
なぜこの子は俺の名前を。
それにこんな可愛い子、俺に見覚えもない。
キョトンとしてると少女が口を開いた。
「ほんとにわからない?」
いや分からないもなにも、女子の友達なんて3、4人しかいないしなぁ。
俺は一言「誰ですか?」と訪ねる。 少女は頬を膨らませると、ちょっと不機嫌そうに返してくる。
「この髪の色を見ても?!」
「まったく、覚えがありません」
「ひどい」
酷いと言われても、今初めてあったはずですが?
少女はなにか思い付いたようにある一言を言う
「これならわかるでしょう!私はミーナ!」
なぜそこでその名がでてくるんだ。
「あの、病院行きます?」
「し、失礼ねぇ!どこも悪くないわよ!」
「それって犬の名前ですか?」
「あたりまえよ! ってちょっとなに電話かけようとしてるのよ!大丈夫だってば!」
「はぁ、で、名前は?」
「ミーナ!」
そこまで自信満々に言われてもなぁ.....
「ふざけないでくれ、名前だよ」
「だから!ほんっとうにミーナなんだってば!」
「ありえない!!」
つい声をあげてしまったが、馬鹿げている!死んだ愛犬が目の前に現れて、あげくこんな人間の少女になって自分の前に現れる!?
夢でも見てるのか?
「信じられると思ってるのか?」
「信じて!、まぁ、とりあえず話から....」
とりあえず話は聞くことにした。
それでもダメなら病院だなこりゃぁ。
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で、話を聞いたところ。
あの死は神の手違いで本当ならあと八年も生きれたらしい。 だが一度死んだ生き物を転生は出来ない。 だから変わりに、願いを叶えると言われ、飼い主に人間の姿で恩返しをしたいと言った結果、一年以内に元の飼い主に、自分だと認めてもらうことで、生まれ変わる ことができる。
そしてミーナは今俺を説得している最中らしい。
だが、条件があり、生まれ変わってい られるのはたった一年限り。
そんな馬鹿な話があるのか?まだ信じない俺に、ミーナが一言言う
「私が放し飼いだった理由わかるよ...風夜はリードで犬を引っ張るのは可愛そうだから、私にリード着けなかったんだよね?それに私の首輪、今はチョーカーだけど、これ、風夜のアレンジだよね?、私の誕生日に、くれたやつここに私の名前と風夜の名前が掘られてるよ、ほら、ここ」
俺はチョーカーを除きこむ、そこには、間違いなく俺とミーナの名前が掘られていた。
「それ.....本当に、ミーナ?」
それは 間違いなくミーナの誕生日につけてあげた首輪だった。
これで信じるしかなくった。ミーナは大喜びだ。何となく、その姿に、愛犬ミーナ面影を感じた。
一年前のあの日、愛犬ミーナとの別れの日が、今、ちょっと不思議な新しい出会いと同時に、新しい生活の始まりだっ た。 そしてこれから、俺と不思議少女の一年間が始まる。
プロローグ END
実際に愛犬が死んでしまい、もしもで会えるなら、人の姿で一緒に生活したいなとおもい、どうせならメスだったので少女の姿がいいかなとw




