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俺と不思議少女の一年間!☆  作者: 蒼空
夏期合宿兼旅行編。
16/44

俺と癒菜先輩の想い

夏期合宿編の中の新編スタート!


癒菜先輩に水鉄砲で攻撃してしまった俺は、癒菜先輩の何かに火をつけたらしく、全員で夏の海の風物詩をやるそうなので、ついていくことに。

ちなみに火は周りに燃え移るものがないため放置にしてある。

まぁ、一応目に見える距離にはあるから、何かあっても大丈夫。


「夏といえばこれよ!」


先輩が仁王立ちする後ろには、白色の線で四角形が二つある・・・いわゆるコートがある。 真ん中にはネットが張ってある。

あ、あれか、ビーチバレーか。

まぁ、先輩らしいし、夏の海と言えばそうだな。


「ビーチバレー?」

「みたいだな」


美奈には夏の海の風物詩といったらビーチバレーという認識はないらしい。


「ビーチバレー? 違うわ。こっちよ、こっち」


先輩が指さす浅瀬には、ビニールロープで同じように枠の張られた同じようなものがある。

しかしこちらにはネットはない。


「夏と言えば。ビーチドッチボールよ!」


どこから持ってきたのか、先輩がボールを持って宣言した。


「でも女子は不利なんじゃないの?」


冬が疑問を言った。


「フッフッフ。そこが海でやるドッチボールの違いの一つよ!」

「ん? どういうことだ?」

「まぁやってみればわかるわ」


すでにチームは決めてあったらしく、先輩がチームを言っていった。


俺と美奈。

癒菜先輩と幸也。

冬は喘息持ちなので審判。

外野なしの勝ち残りというオリジナルルール。

こんな感じだ。


「それじゃ行くわよぉ!」


ちなみにボールはスポンジ素材のボールに耐水スプレーを吹きかけたもの。


「そぉうれ?」

「うわ!]


癒菜先輩がすでに俺めがけて投げてきた。

女性とは言えないボールの速さだ。


「先輩ほんとに女性ですかぁ?」

「失礼ね、しっかり女性よ。 ほら幸也、ボール飛んでくるから、取って頂戴。」


幸也に命じられ、先輩の前に立った。。

奴隷だなありゃ。


「美奈! あのヘタレに当てるんだ!」

「うぇ? えぇっと・・・・あ、当たってください!」


猫を・・・いや、犬を被った美奈が、全世界の妹好きを虜にするような感じで、幸也を誘惑する。

兄として・・・・それは見過ごしていいモノなのか、どうなのか・・・・。


「はい! 是非とも!」

「えいっ!」


両腕を広げ、仁王立ちする幸也に、美奈の投げたかわいらしいボールが当たる。


「幸也アウトー」


冬が弟。 幸也をジト目で見ながら棒読みでいう。

完全にドン引きされてる。


「あのバカ、何やってるのよ・・・・」


先輩が眉間に手を当て呆れる。

しかしとうの本人は――――。


「美奈ちゃん! しっかりあたったぜ!」

「あ、ありがとう」


完全に堕ちてました。

実行した本人の美奈もちょっと困り気味だった。


「ほら幸也、はやくコートからでて頂戴。 股間にボール当てるわよ?」

「癒菜先輩、言葉が下品です。」


あなた、一応生徒会長なんですから・・・・。

ほんと誰だよ、この人に生徒会長やらせたの。


「先輩! ファイトー!」

「あんた私の敵なの? 味方なの? どっちなのよ!」


審判をしている冬の隣で、幸也が癒菜先輩を応援している。

癒菜先輩はそんな幸也を見てそう一言言った。


「それじゃあ行くわよ風夜!」


先輩が構え。

俺に向かってボールを投げる。

そのボールは、最初の時よりも威力が増している。


「ぐっ・・・うらあぁぁ? 美奈ぁ!」


俺はそのボールを打ち上げたが、水の中でやっているだけあって、水と砂に足を取られ、バランスを崩し、ボールの勢いに押し倒される。

とっさに美奈へボールを取るように、その名を叫んだ。

すると美奈は、すでに走っており、ボールの着地地点に向かって走り出した。


「間に合えぇー!」


美奈はダイブし、ボールと共に水しぶきの中に消える。


「美奈?!」


俺は慌てて駆けよるが、すぐに姿を現した。


「ぷはぁ。 取ったよ!」


その手には、しっかりとボールがあったが、代わり他のものが取れてしまっている。


「あっ・・・・美奈? えっと、そのだな・・・・」


それは一瞬目が行きそうなのを、とっさに目を背け、今の状態を告げた。


「・・・水着ズレてるぞ・・・・」


恐らく飛び込んだ時だろうか。

首回りの結び目がほどけ、下方向に水着がずれている。

俺が指摘すると、美奈は「キャっ」と小さなん悲鳴を上げて、水の中隠れた。

そこからは後ろを向いていてわからなかったが、おそらく水着を治していると思われる音がする。


「見た?」

「いや・・・・ごめん、少しだけ・・・」

「・・・・・」


美奈は顔を真っ赤にして歩いて元の位置に歩いていった。


「よかったわね、美奈」

「良くないですぅ?」


ちゃかす先輩に、美奈は渾身の一球を投げて、先輩はそれにあっけなく当たり、俺たちの勝ちとなった。







ドッチボールのあとは、みんなで泳いだりと、普通に満喫して、見るの海の時間は終わった。

夜は、大きなバーべキューの火を作り、その火を中心にみんなでバーベキューを楽しんでいた。

焼き当番は幸也が癒菜先輩の命によりしている。


「このお肉おいしい」

「特産品よ」


美奈は初めて食べる高い肉を、頬張って食べる。


「美奈、そんなに食べると太るぞ」

「もうっ、お兄ちゃん。 女の人それを言うのは厳禁だよ!」

「そうよ風夜。もっと女心を勉強しなさい」

「は、はい・・・」


俺は癒菜先輩と美奈の二人に責められた。

女心・・・わからない。

誰か教えて!


と、そんなことを考えていると、ポケットのスマートフォンに、メッセージが届く。

隣にいる冬が、個人会話のところに、俺あてに送ったものだった。


メッセージには、「風夜、ちょっといい?」と送られていて、俺は隣にいる冬を見た。

すると次のメッセージが届く。


『ついてきて』


美奈たちには適当なことを言って、俺は冬についていく。



ついていくと、場所は少し離れた木陰。


「なぇ風夜。機能癒菜さんが幸也に相談持ちかけたこと知ってるわよね?」

「あぁ、そうらしいな」


もしかして、幸也についてなのか。

俺はそんな疑問を浮かべた。


「癒菜さん、幸也のこと好きみたいなんだけどね」


意外だった。

癒菜先輩のことだった。

しかしそのことは薄々勘付いていたから、驚くほどでもない。


「それで昨日の夜。 幸也告白されたみたいなの。でも癒菜さん、少し待ってほしいって言ったらしくて。だから癒菜さん何か悩んでるんじゃないのかなって思って」

「それで俺に何をしてほしんだ?」

「癒菜さんの相談に乗ってあげてほしの」


これまた以外にも、単純なことだった。


「わかった。聞いてくる」

「自然にね?」

「わかってる」




俺たちは茂みからでて、俺は癒菜先輩のもとへ行った。


「先輩。少し歩きませんか?」

「なに? ナンパ?」


そういってジト目を向けてくる。


「冗談よ。いいわよ」


俺が無言で交わすと、先輩から食い下がった。


それで俺と癒菜先輩は、波辺を歩きながら会話を始めた。

ここのあたりなら、みんなから見えない。


「先輩。聴きた異ことがあるんですけど・・・」

「いいわよ。なに?」


先を歩いていた先輩が、足を止め、クルリと周り、俺の方を見る。


「先輩、何か悩んでいるみたいなんで、ちょっと気になって」


俺は先輩にそのままを言った。

下手に言うと、またからかられそうだったからだ。


「私が? そんなわけないでしょう? もうっ」


先輩は笑顔で言ったが、俺はその笑顔が、ひきつっているのに気が付く。


「無理しないでいってください。美奈とのこともあるし、俺自身、何か恩返しできたらいいと思って。だから―――」

「恩返しは私の方だよ・・・」


俺の言葉を遮り、先輩は言う。


「それに先輩もやめて・・・私に、先輩って言われる資格なんてない。」

「でも」

「私に優しくしないでぇ?」


先輩がこんなことを言う理由。

心当たりあるのは一つだけ。


「まだあのことで自分を攻めてるんですか?」

「だってあれは・・・」

「もういいっていましたよね?」


先輩・・・癒菜の感情はどんどんネガティブになっていく。

まるで昔の癒菜のように。


「癒菜、いい加減忘れて、部室に帰って来いよ」

「それはできないわ・・・」


なんて言葉をかければいいのか。

言葉に詰まる。


「じゃあ、幸也との交際を伸ばした理由は何ですか?」

「・・・・」


癒菜は目をそらした。


「それも言えないわ」

「相談してくれよ。それともあれか? 美奈がいるから?」

「なんで私にそんなに優しくするの?」

癒菜は疑問な眼差しを俺に向ける。


「何でって、そりゃ―――」

「友達だから?」


また俺の言葉を遮り言う。


「友達じゃダメなのか?」


癒菜はまた黙り込み、しばし無言の時間が流れる。

気まずい沈黙を終わらす。

俺に対する意外な言葉。


「最初は、ただ美奈を応援するつもりだった。でも美奈と風夜を見てると、ずっと前に捨てた想いが蘇るの・・・」


それは遠まわしに、俺が好きと言うことだろうか。

でも今まで癒菜はそんな感情、俺に出したことなんてなかった。


「それって・・・」

「わかってる。風夜には美奈がいるから、だから困らせるようなことはしない。でもその代り・・・」


次の瞬間。

普通ではありえない言葉が、癒菜の口から出た。


「私を振ってほしいのっ!」

次からはどうなるのでしょうかね。

自分にもまだわかりません!(笑)

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