俺と癒菜先輩の想い
夏期合宿編の中の新編スタート!
癒菜先輩に水鉄砲で攻撃してしまった俺は、癒菜先輩の何かに火をつけたらしく、全員で夏の海の風物詩をやるそうなので、ついていくことに。
ちなみに火は周りに燃え移るものがないため放置にしてある。
まぁ、一応目に見える距離にはあるから、何かあっても大丈夫。
「夏といえばこれよ!」
先輩が仁王立ちする後ろには、白色の線で四角形が二つある・・・いわゆるコートがある。 真ん中にはネットが張ってある。
あ、あれか、ビーチバレーか。
まぁ、先輩らしいし、夏の海と言えばそうだな。
「ビーチバレー?」
「みたいだな」
美奈には夏の海の風物詩といったらビーチバレーという認識はないらしい。
「ビーチバレー? 違うわ。こっちよ、こっち」
先輩が指さす浅瀬には、ビニールロープで同じように枠の張られた同じようなものがある。
しかしこちらにはネットはない。
「夏と言えば。ビーチドッチボールよ!」
どこから持ってきたのか、先輩がボールを持って宣言した。
「でも女子は不利なんじゃないの?」
冬が疑問を言った。
「フッフッフ。そこが海でやるドッチボールの違いの一つよ!」
「ん? どういうことだ?」
「まぁやってみればわかるわ」
すでにチームは決めてあったらしく、先輩がチームを言っていった。
俺と美奈。
癒菜先輩と幸也。
冬は喘息持ちなので審判。
外野なしの勝ち残りというオリジナルルール。
こんな感じだ。
「それじゃ行くわよぉ!」
ちなみにボールはスポンジ素材のボールに耐水スプレーを吹きかけたもの。
「そぉうれ?」
「うわ!]
癒菜先輩がすでに俺めがけて投げてきた。
女性とは言えないボールの速さだ。
「先輩ほんとに女性ですかぁ?」
「失礼ね、しっかり女性よ。 ほら幸也、ボール飛んでくるから、取って頂戴。」
幸也に命じられ、先輩の前に立った。。
奴隷だなありゃ。
「美奈! あのヘタレに当てるんだ!」
「うぇ? えぇっと・・・・あ、当たってください!」
猫を・・・いや、犬を被った美奈が、全世界の妹好きを虜にするような感じで、幸也を誘惑する。
兄として・・・・それは見過ごしていいモノなのか、どうなのか・・・・。
「はい! 是非とも!」
「えいっ!」
両腕を広げ、仁王立ちする幸也に、美奈の投げたかわいらしいボールが当たる。
「幸也アウトー」
冬が弟。 幸也をジト目で見ながら棒読みでいう。
完全にドン引きされてる。
「あのバカ、何やってるのよ・・・・」
先輩が眉間に手を当て呆れる。
しかしとうの本人は――――。
「美奈ちゃん! しっかりあたったぜ!」
「あ、ありがとう」
完全に堕ちてました。
実行した本人の美奈もちょっと困り気味だった。
「ほら幸也、はやくコートからでて頂戴。 股間にボール当てるわよ?」
「癒菜先輩、言葉が下品です。」
あなた、一応生徒会長なんですから・・・・。
ほんと誰だよ、この人に生徒会長やらせたの。
「先輩! ファイトー!」
「あんた私の敵なの? 味方なの? どっちなのよ!」
審判をしている冬の隣で、幸也が癒菜先輩を応援している。
癒菜先輩はそんな幸也を見てそう一言言った。
「それじゃあ行くわよ風夜!」
先輩が構え。
俺に向かってボールを投げる。
そのボールは、最初の時よりも威力が増している。
「ぐっ・・・うらあぁぁ? 美奈ぁ!」
俺はそのボールを打ち上げたが、水の中でやっているだけあって、水と砂に足を取られ、バランスを崩し、ボールの勢いに押し倒される。
とっさに美奈へボールを取るように、その名を叫んだ。
すると美奈は、すでに走っており、ボールの着地地点に向かって走り出した。
「間に合えぇー!」
美奈はダイブし、ボールと共に水しぶきの中に消える。
「美奈?!」
俺は慌てて駆けよるが、すぐに姿を現した。
「ぷはぁ。 取ったよ!」
その手には、しっかりとボールがあったが、代わり他のものが取れてしまっている。
「あっ・・・・美奈? えっと、そのだな・・・・」
それは一瞬目が行きそうなのを、とっさに目を背け、今の状態を告げた。
「・・・水着ズレてるぞ・・・・」
恐らく飛び込んだ時だろうか。
首回りの結び目がほどけ、下方向に水着がずれている。
俺が指摘すると、美奈は「キャっ」と小さなん悲鳴を上げて、水の中隠れた。
そこからは後ろを向いていてわからなかったが、おそらく水着を治していると思われる音がする。
「見た?」
「いや・・・・ごめん、少しだけ・・・」
「・・・・・」
美奈は顔を真っ赤にして歩いて元の位置に歩いていった。
「よかったわね、美奈」
「良くないですぅ?」
ちゃかす先輩に、美奈は渾身の一球を投げて、先輩はそれにあっけなく当たり、俺たちの勝ちとなった。
ドッチボールのあとは、みんなで泳いだりと、普通に満喫して、見るの海の時間は終わった。
夜は、大きなバーべキューの火を作り、その火を中心にみんなでバーベキューを楽しんでいた。
焼き当番は幸也が癒菜先輩の命によりしている。
「このお肉おいしい」
「特産品よ」
美奈は初めて食べる高い肉を、頬張って食べる。
「美奈、そんなに食べると太るぞ」
「もうっ、お兄ちゃん。 女の人それを言うのは厳禁だよ!」
「そうよ風夜。もっと女心を勉強しなさい」
「は、はい・・・」
俺は癒菜先輩と美奈の二人に責められた。
女心・・・わからない。
誰か教えて!
と、そんなことを考えていると、ポケットのスマートフォンに、メッセージが届く。
隣にいる冬が、個人会話のところに、俺あてに送ったものだった。
メッセージには、「風夜、ちょっといい?」と送られていて、俺は隣にいる冬を見た。
すると次のメッセージが届く。
『ついてきて』
美奈たちには適当なことを言って、俺は冬についていく。
ついていくと、場所は少し離れた木陰。
「なぇ風夜。機能癒菜さんが幸也に相談持ちかけたこと知ってるわよね?」
「あぁ、そうらしいな」
もしかして、幸也についてなのか。
俺はそんな疑問を浮かべた。
「癒菜さん、幸也のこと好きみたいなんだけどね」
意外だった。
癒菜先輩のことだった。
しかしそのことは薄々勘付いていたから、驚くほどでもない。
「それで昨日の夜。 幸也告白されたみたいなの。でも癒菜さん、少し待ってほしいって言ったらしくて。だから癒菜さん何か悩んでるんじゃないのかなって思って」
「それで俺に何をしてほしんだ?」
「癒菜さんの相談に乗ってあげてほしの」
これまた以外にも、単純なことだった。
「わかった。聞いてくる」
「自然にね?」
「わかってる」
俺たちは茂みからでて、俺は癒菜先輩のもとへ行った。
「先輩。少し歩きませんか?」
「なに? ナンパ?」
そういってジト目を向けてくる。
「冗談よ。いいわよ」
俺が無言で交わすと、先輩から食い下がった。
それで俺と癒菜先輩は、波辺を歩きながら会話を始めた。
ここのあたりなら、みんなから見えない。
「先輩。聴きた異ことがあるんですけど・・・」
「いいわよ。なに?」
先を歩いていた先輩が、足を止め、クルリと周り、俺の方を見る。
「先輩、何か悩んでいるみたいなんで、ちょっと気になって」
俺は先輩にそのままを言った。
下手に言うと、またからかられそうだったからだ。
「私が? そんなわけないでしょう? もうっ」
先輩は笑顔で言ったが、俺はその笑顔が、ひきつっているのに気が付く。
「無理しないでいってください。美奈とのこともあるし、俺自身、何か恩返しできたらいいと思って。だから―――」
「恩返しは私の方だよ・・・」
俺の言葉を遮り、先輩は言う。
「それに先輩もやめて・・・私に、先輩って言われる資格なんてない。」
「でも」
「私に優しくしないでぇ?」
先輩がこんなことを言う理由。
心当たりあるのは一つだけ。
「まだあのことで自分を攻めてるんですか?」
「だってあれは・・・」
「もういいっていましたよね?」
先輩・・・癒菜の感情はどんどんネガティブになっていく。
まるで昔の癒菜のように。
「癒菜、いい加減忘れて、部室に帰って来いよ」
「それはできないわ・・・」
なんて言葉をかければいいのか。
言葉に詰まる。
「じゃあ、幸也との交際を伸ばした理由は何ですか?」
「・・・・」
癒菜は目をそらした。
「それも言えないわ」
「相談してくれよ。それともあれか? 美奈がいるから?」
「なんで私にそんなに優しくするの?」
癒菜は疑問な眼差しを俺に向ける。
「何でって、そりゃ―――」
「友達だから?」
また俺の言葉を遮り言う。
「友達じゃダメなのか?」
癒菜はまた黙り込み、しばし無言の時間が流れる。
気まずい沈黙を終わらす。
俺に対する意外な言葉。
「最初は、ただ美奈を応援するつもりだった。でも美奈と風夜を見てると、ずっと前に捨てた想いが蘇るの・・・」
それは遠まわしに、俺が好きと言うことだろうか。
でも今まで癒菜はそんな感情、俺に出したことなんてなかった。
「それって・・・」
「わかってる。風夜には美奈がいるから、だから困らせるようなことはしない。でもその代り・・・」
次の瞬間。
普通ではありえない言葉が、癒菜の口から出た。
「私を振ってほしいのっ!」
次からはどうなるのでしょうかね。
自分にもまだわかりません!(笑)




