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俺と不思議少女の一年間!☆  作者: 蒼空
夏期合宿兼旅行編。
14/44

俺と不思議少女の夏期合宿

今回の内容は主に目的地に着くまでとなります。

満開の桜の木の下。

その場にいるのは、一年間共に暮らした。 彼女と俺だけ。


「さよなら・・・」

「いやだっ!」


彼女に向かって手を伸ばす。

しかしその手は空を切る。


もう彼女は、そこにはいない。


「あぁぁぁぁぁぁ!!」


ただ叫んだ。

届かぬ想い。

ただ叫ぶ。

彼女の名を――――





―――美奈っ!






「っ・・・・・?」


目が覚めた。

恐る恐る隣を見る。

隣にいたのは、気持ちよさそうに眠る彼女。 美奈の姿。

ホットした、彼女は消えていない。

あれは夢だった。


俺は時間を確認しようと、机にあるスマホを手に取る。

電源を入れ、ロックを解除する。

ロックを解除すると、映ったのは美奈と家の前で撮った、ツーショットのホーム画面。

時刻は朝の五時。

みんなもまだ寝ているだろう。


「・・・・もうここまで来たのか」


窓を見ると、外には海が広がっていた。

海はとてもきれいで、太陽の光を反射していた。

予定では、あと五時間ほどでつくはずだ。

駅を降りて、そこから、別荘のある場所まで車で移動する。


「ちょっと出てみるか」


気分転換に昨日見れなかった車内を探索することにした。


「風夜?」


廊下に出ると、癒菜先輩が壁に背中を預け、疲れたような表情で立っていた。


「・・・眠れなかったのか?」

「私は別に。 風夜こそ、こんな朝早くどうしたのよ」


俺は先輩に、ありのままを話した。

先輩なら、話しても大丈夫だ。


「その夢て、風夜がさっさと告白しないのも原因じゃないの?」

「それは・・・そうかもしれないが・・・時と場所をだなぁ・・・」


そんなことを言うと、先輩は意外そうな顔をした。


「あら、案外乙女思考なのね」

「どこがですか?」

「ムードとか場所を考えるとこよ」


それは乙女思考と言うのだろうか?

普通に考えれば、当たり前の思考な気がする。


「じゃあ、先輩はトイレで告白されてもいいんですね?」

「それ・・・どっちかが男女どっちかのトイレに入らないといけないじゃない・・・・」


先輩がジト目で俺を見る。


「たとえですよ。 で、どうなんです?」

「嫌に決まってるじゃない。 何言ってんのよ」


きっぱりと答えられた。


「ですよね」


俺が返答すると、先輩が大きなお首をした。


「眠いなら寝てていいですよ? 俺着いたら起こしますんで」


俺が答えると、先輩は困ったように言う。


「それがね・・・・・」


そういって部屋を開ける。

そこには・・・・・。


「先輩・・・・これはぁ・・・・・?」


そこには、ベットに寝ている幸也の姿。


「べ、別に変なことはしてないわ? き、昨日あの後幸也が来て・・・・そうよ! 私が呼んだのよぉ!」


俺がさっきのお返しと、ジト目で見ると、先輩は観念したように真実をつげた。


「なにしてたんすか?」

「何もしてないわよっ?」


顔を真っ赤にして答える先輩。

年頃の他人同士の男女が、一室。 それもベットの上で一夜を過ごす。

これは生徒会長として、アレな予感しかしない。


「ほんとのこと言わないと、冬たちに言おうかな~」

「うぅ~・・・わかったわ・・・・そ、相談にのってもらってたのよ」

「なんの?」

「それは教えないわよ」


まぁ、いっか。

俺はてっきり、幸也といろいろと話していたと思っていたが。


「ねぇとにかく、寝られないから、幸也どかしてちょうだい」

「わったよ。おい幸也、なにやってんだよ、起きろ!」

「うぁ~・・・先輩、もう・・・すこしぃ・・・」


俺は隣に立っている先輩を見る。

先輩は両手の拳を握り閉め、再び顔を真っ赤にし、今にも殴りそうだった。


「こんっの変態?」


案の定、先輩は手を上げた。

拳でなかっただけましだと思うが、まぁ、自業自得。


「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?」


悲鳴と共に目が覚めた幸也。


「早く出ていきなさい?」


俺は幸也に巻き込まれて追い出された。


「何でおれまで・・・・」

「気持ちよく寝てたのに・・・」


横では、叩かれた頬を抑えている幸也。


「なんで自分の部屋で寝てないんだよ」

「昨日先輩に呼ばれてさぁ・・・・」





それは昨日のことだった。


「メール? 誰だこんな時間に・・・・」


夜遅くにスマホが鳴り、俺は見た。

見てみると、癒菜先輩からのメールだった。



”夜遅くにごめんね。

相談したいことあるから・・・来て。”



俺は部屋を出て、先輩の部屋に行った。

そこでただただ先輩の話を聞いて、そのまま二人で寝落ちしてた。






「ってわけ」

「お前、何話してたんだ?」

「うっ・・・それは言えない」


まぁ、幸也を問いただしてもつまらないし、いいか。


「お前も、眠いなら寝とけよ」

「わかった。 お休みな!」


そういって自分の部屋に戻っていった。








そして時間は過ぎて言った。


目的の駅に着いた。

すでに俺はみんなをお越し、下りる準備をしてあった。


「みんな降りるわよ」


先輩を先頭に、素早く下りて、改札口を通っていく。


「こっちよ、出口を出たところに、車があるわ」

「ち、ちょっと待ってください、車って・・・・・先輩が?」

「そうよ?」


高校三年。

五月生まれの先輩は、もう免許を持っていた。

しかし先輩の運転。

少し怖そう。


「さぁ、乗って乗って」


車の後ろには、借りたところの名前だろう。

レンタカーのお店の名前があった。

車は全員と荷物が乗る、ワゴン車だ。


運転は先輩。

助手席は冬。

真ん中の席に俺と美奈。

一番後ろに、荷物と一緒に幸也。


そんな状態で車は発信し、山間部を走っていく。


「ここからどれくらい?」

「そうね。二時間かしら。」


美奈が先輩に時間を聞いた。

先輩の運転は、思ったより普通で、安全だった。


「楽しみだねっ! お兄ちゃん!」

「そうだな、どんなとこだろうな」

「大いに期待しといてもらって構わないわ。予想以上の物を見せてあげるわ」


先輩は自信満々でそういった。


「みんな朝ごはんまだだよね、おにぎり食べる? 駅で買ったのね」

「ありがと。」


冬がみんなに配っていく。


「いいなぁ、私も食べたいわ」


運転中の先輩も食べたいというが、本人も自分の技量が分かっているのだろう。

さすがに片手おにぎりで運転しようとは考えないようだ。


そして俺たちの乗る車は、右へ左へと続くカーブを曲がり、山間部の山道を進んでいく。







「さぁ、着いたわよ」


一向を乗せた車は、とうとう目的地に着いた。


「んーっ、空気が綺麗ぇ!」

「風も涼しいな」


都会とは違って、風が多く、冷たい。

空気もきれいで、澄んでいる。


「これが別荘よ」


先輩が見る先には、木でできたログハウスが建てられている。

二階建てで、一階には目の前にある海を見ることのできるベランダ。

庭にはバーベキューセット。


中に入るとさらにすごく、広いお風呂。

三つの部屋。 ロビー。 キッチン。


「すごーい!」

「まるでドラマとかのセットだな」

「そうね」


すごさのあまり、冬と美奈、俺は圧倒させられる。


「海にいる魚と、裏にある畑から野菜を取って、そこで調理して食べるのよ」


癒菜先輩が、一つ一つ、説明していく。


「次は部屋ね。 部屋は新幹線の時と同じように、奥の部屋から、冬達、私、風夜達よ。」


先輩が一通り離し終えると、美奈が俺に話しかけてきた。


「なにしよう! まずは海からかなぁ!」


これでもかとテンションマックスの美奈。

後ろでは、幸也が荷物を部屋にだしに行った。


俺たちはこれから、二泊三日、ここで生活することになる。



そしてこの夏休みの合宿兼旅行は、美奈にとって、一番忘れられない夏休みにする。

次はいよいよ海‼

どんな水着にしようか、悩んでます(笑)

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