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俺と不思議少女の一年間!☆  作者: 蒼空
夏期合宿兼旅行編。
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12/44

俺と不思議少女の夏休み

夏来たぁぁぁ!

もうすぐ水着回!

夏休み当日。

桜木家の家には、男子二人女子三人の不釣り合いなメンバーが集まって一つのテーブルを囲んでいた。


一昨日、冬との話し合いも終えて、解決したことにより、安心して夏休みを過ごせることとなった。


しかし別れたことを美奈に言ったものの、俺はまだ、美奈に告白していない。

癒菜先輩の提案により、夏休み中に旅行をすることとなった。


「と言うわけで、どこに行きたいか言ってちょうだい」


パンパン、と二回手を叩いたあと、癒菜先輩がみんなに質問した。


「はいはいはーーい! 海! 海がいいと思います!」


身を乗り出してさっそうと答えた幸也。

この男、何考えてやがる。


「あんたの言葉から、煩悩がダダ漏れしてるのは気のせいかしら?」


幸也のあからさまな提案に、癒菜先輩はジト目お横目で幸也を見た。


「そんなの気のせいです! なっ、風夜!」


そんなこと、俺に聞かないでほしい。


「あー、えっと、悪い。ダダ漏れだった」

「なっ!」


俺がフォローすると思っていたんだろう。

幸也は意外そうな顔をした。


「私も、海がいい」


美奈が一言言った。


「だよな! さすが美奈!」

「えぇ? あ、うん」


美奈の一言に、幸也はすぐに賛成した。


「じゃあ、海でいいわね」


癒菜先輩がメモを取る。

場所なども決めてくれると言ってくれた。

それに俺たちの旅行日まで負担。

ありがたい話だ。


「今年の海は、楽しくなりそうだ!」


両手を握りしめ、ガッツポーズの幸也。


「美奈になんかしたら殴るからな」

「わかってるわかってる!」


なんか、こいつ殴りたい。


「そこまでそこまで、とりあえず予定が決まり次第、連絡するわ」


そういって、今回は解散となった。

そして部屋に残ったのは、俺と美奈だけ。


最近は二人っきりになると、互いに妙に意識してしまい、なかなか会話ができない。

何を話せばいいか・・・。


「なぁ、服とかは、いいのか?」


頭に浮かんだのは、夏の砂浜でのこと。

美奈は水着を買っていないし、服も少ない。


「え、あ、それは大丈夫だよ、癒菜さんの借りるから」

「そっか」


また沈黙。

こんなのが、よくある。

せっかく二人の時間ができたのに、これじゃあ何もできない。

まぁ、俺がヘタレなのも理由の一つだが。


そのあとは、他愛もない会話をちょこちょことしながら、一日が終わった。




三日後。 朝早く、癒菜先輩から、俺の携帯に着信が入った。

まだ眠っているみなのことも考え、寝室から出て、通話ボタンをタッチした。


「はい、もしもし」

「風夜、旅行けん合宿の予定が決まったわ、荷物の準備はできてる?」


電話の向こうでは、ガサガサと物音がする。

察するに、急に予定が決まったことで、癒菜先輩は大急ぎで荷物の準備をしているのだろう。


「俺たちはできてます。癒菜先輩は大丈夫なんですか? 結構ばたばたしてるみたいですけど」

「私ももうすぐ終わるわ、幸也にはもう連絡したから、今日の午後六時、駅に集合よ、よろしくたのむわね」


今日の午後、急だが問題ない。


「あの、先輩。ありがとうございます」


俺が今回のことで俺を言うと、先輩はそれに気づいてない様子で、「なにがよ」と言った。


「俺たちのためにこんなお金がかかることまで、いいんですか? 俺、なんも恩返しできないですよ?」


電話越しで先輩は、少し笑ったらしい声がした。


「わかってるわよ。 ・・・・でもそのかわり、絶対に美奈を後悔させるようなことはしないで、それだけは約束してちょうだい。 もしも後悔でもさせるようなことがあったら――――」

「・・・あったら?」


何を言われるのか、俺はゴクリと唾を飲んだ。


「———全額返してもらうわ!」


恐らく電話越しではにっこりとしているだろう声で、癒菜先輩が言った。


「アッハハハ、それはちょっと・・・」

「冗談よ、それくらいの気持ちで頑張りなさいってことよ」


先輩にも応援されて、冬にもいろいろな思いをさせて、こんなにもいろいろな人が協力してくれているんだ。

絶対に美奈を幸せにして見せる。


「ま、とりあえず、遅れずに来るのよ?」

「はい」


そこで通話を切った。


もう、早く水着回を書きたくてたまりません!

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