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夜、人影に潜む  作者: 影人
第2話:大きな声で小さな一歩を
14/41

2-6

「そういうことだから、今日は部活、ちょっと遅れるね」

 ぐうぜん通りかかった岳人先生に、国沢さんは事情を説明した。

「わかった。俺もいまから、しばらく用事で部屋を空ける。合いカギは失くすなよ」

 言って先生は、ふと森永さんを見た。その両目を、わずかに見開く。

 ぼくの耳はそのとき、かすかに、彼が息を呑む音をひろった。

 なんだ? 先生はなにに動揺してるんだろう。

「おっけー。じゃあみんな、行こう!」

 お兄さんの異変に、国沢さんは気づいていない。百メートル走十秒台をたたき出した健脚で、長い廊下を一気に駆け抜けていく。

「おいっ――」

 先生が呼び止めたときには、彼女の姿はもう、角の向こう側に消えていた。

 ぼくと修野くん、森永さんも、あわててあとを追いかける。

「学級委員のくせに、廊下を走るな。バカタレが」

 あきれきった先生の声が、耳の奥にこびりついた。


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