にぃがフランスへ?!
今日はにぃのお話です
なんとにぃが今回で出番最後?!
ジャリジャリ
砂利の上を車が通ります
朝からお客さんです
今日は休みだというのになんの用なんでしょう?
「誰だ?!」
見を乗り出してみおが答えました
見ると1台の高そうな高級車が止まっていました
その中から大きな毛皮を着たおばさんが出てきました
「うわっ。きつねの毛皮だよ・・・」
杏が顔をゆがめて言います
それににぃも反応しました
1時間くらいかしておばさんがご機嫌そうにして
さのさんの家から出てきました
そして帰って行きました
「なんだったんだろおね。あの毛皮おばさん」
みんな外を見るのをやめて朝ごはんを食べています
「おいしいね」
「うん」
今日も杏とにぃは仲良しです
2人はいつも一緒でにこにこしています
「にぃはいつも毛並みがきれいだね」
「まぁねっ♪手入れしてるから」
にぃはいつも寝る前にくしで毛並みをきれいにします
みんなも最近それを見てきれいにし始めました
ガチャ
小屋の扉が開きました
さのさんと吉川さんが入ってきました
さのさんは小さな鉄柵の小屋を持っています
その柵の入り口を開けたその時、
にいの尻尾をつかんで柵の中へ入れました
「にい!!!!!」
にいはそのままさのさんの家へ運ばれてしまいました
みんな状況がわかりません
「なんでにいを・・・」
みんな固まっています
夜が来てさのさんと吉川さんが小屋に入って
寝床を作っていました
みんな吉川さんとさのさんが作業してるのを
じっと見ています
作業をしながらさのさんが吉川さんに話しかけてます
「あれは高く売れましたよ!」
さのさんが機嫌よさそうにいいました
なんのことでしょう・・・
みんなは口を開けてぽか~んとしてます
「ああ、あのきつねのですか?」
吉川さんが作業をしながら言います
「はい、ネットに写真を載せたら
500万でそのきつねをくださいという人がいたんですよ
それで、売ることにしたんですよね」
みんなびっくり
「にぃが売られるなんて!!!」
杏がびっくりしています
「明日の夕方には飛行機に乗せてフランスへ飛び立つんですよ」
このままではにいはフランスへ旅立ってしまいます
「フランスって、私の彼氏がいるところじゃ~ん」
石ちゃんがぽてぽてしてます
みんな石ちゃんをほっといて焦っています
杏は一番心配しています
翌日・・・・・
さのさんがなにか風呂敷にかぶせた長方形の
物を車に入れてから
にいの入った柵を車に入れました
「にぃ・・・・」
杏とにいが顔を合わせた最後の瞬間でした
にいが車に乗って後ろをみつめ杏が窓を覗いた
その1秒が最後の顔を合わせた瞬間でした
2人は別れてしまいました
ぶー
車がにいをのせて行ってしまいました
そして夕方になって帰ってきました
みんなしょんぼりしています
いつもの楽しいふいんきは
なくなっていました
すると帰宅したさのさんと吉川さんがまた
小屋へ来ました
「ああ・・・無事にフランスへおくれたし
きつねなのになんであんな高く売れたんだろおかな?
今日はきつねに感謝しないとな」
さのさんがにやにやしています
「憎たらしいかおだし肉たらしいかおだ。。。」
杏が睨んでいます
「見学展もうまくいってよかったですね」
吉川さんが意味もわからないことをいう
「ああ。良かったですよ、あんな毛並みのいいきつねいないですもん」
毛並みのいいきつね??
それを残して2人とも小屋を出た
「見学展って。。なに??」
みっけんが首を傾げてます
その時でした
「やっほ☆」
それと同時になんとにぃが小屋に入ってきました
みんなびっくりです
にぃがいるんですもの
「にい!!!」
杏がにいを強く抱きしめました
みんなは勘違いしてたようです
さのさんはにいをフランスの毛皮おばさんに売ったの
ではなくて・・・
さのさんはきつねの絵をフランスの毛皮おばさんに
売ったのです
みんなはてっきりにいを売ったのだと勘違いしていました
にいはきつねの見学展につれてかれただけでした
「良かった・・・にいがいなかったら
もお生きてけないよ」
「酸素と食べ物があるから生きてけるよ」
最後まで寝ていて わけがわからない凛が
急に起きていいました
「それもそおだね」
みんな大笑いして居ます
翌朝です
今日はさのさんがくまの絵を描くために
ヨーロッパに行くそおです
「いってらっしゃ~い。」
笑顔でお見送り
今日も楽しい一日がはじまりました
ずっとにいは私たちの大切な仲間です