1/34
プロローグ
前作『完全無欠の第三王女は最強剣士を射止めたい』の続編になります。
「じゃあ行きましょう、王子様?私を王妃にしてくれるんでしょう?」
そう言って、美しく輝くブロンドヘアの女性は王子の腕に自信の腕を絡ませた。
しっとりと滑らかな細く白い腕の感触に、思わずニヤリと笑みを零すと女性と目が合う。
自身を見あげる瞳は大きく妖艶で、日差しを遮るほどの影を落とす長い睫毛はその熱っぽい視線を官能的に彩っている。
つややかで肉感のある唇は相手の情欲を煽り、その吐息すら吸い込んでしまいたくなる衝動を起こす。
視線を絡め合っただけでクラリと目眩がするほどの色気にごくりと生唾を飲み込んだ。
吹き出しそうになる情欲をすんでの所で抑え込み、今やるべきことを思い出す。
──この女性を逃してなるものか。
腕に押し当てられた柔らかく豊満な胸に目をやりながら細い腰に手を回すと、後ろにいる者たちへと向かって声を放った。
「この婚姻はすぐに神の名の下で認められ、この命尽きるまで取り消される事はない!この王女は、もう我のものだ!」




