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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第4章 昨日のわたしと明日のあなた

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第2話 閑古鳥



「ウフフ、ウフフフフフ・・・」


「あー、あー、う゛んっ、あー・・・」


「カラ~ン、カラ~ン、チョ~ンカラ~ン・・・」


「ウフフフ・・・」



「おい真白・・・さっきから何しとんねん。」

「え~?鳴き声、こんな感じかな~って。」

「何や?鳴き声って。」

閑古鳥(かんこどり)だよ~。カラ~ン・・・ウフフ」

「あのな、閑古鳥はカッコー!って鳴くんやで・・・って、どうでもええねん!」

「いやカッコー!って、それカッコウの鳴き声じゃん。」

「そや。閑古鳥はカッコウのことやねんで・・・って、だからどうでもええねん!」


「だって~、誰も来ないんだも~ん。」

「まだ、オープンして1週間やないか。」

「そうだよ!1週間で1人だよ?(つぶ)れちゃうよ・・・」

「大丈夫や。食堂は盛況(せいきょう)なんやから。」

「そりゃあ、カイの料理は美味しいし、レイは可愛いし・・・」

「真白も可愛いで。」

「ドキッ♡・・・って、ならないわよ!」


「まぁ確かに、このままやとアカンわなぁ・・・」

「みんなにも相談してみるよ・・・」




ランチタイム終わりの食堂―――



「カイ、レイ、お疲れ~。」

「お、社長!お疲れさん。」

「真白さん、お疲れ様です♪」

「ち、ちょっと、社長は()めてよ~」

「ハッハッハ。冗談だよ真白。」

「ちょっと~・・・」

「ん?どうした、元気ないじゃねぇか。」


美桜とレオが食堂に入って来た。


「ガッハッハ。お前でも落ち込むことがあるんだな。」

「もう!私を何だと思ってるのよ~」

「真白、大丈夫か?」

「美桜・・・」


ずっと食堂に()たオルディスとアンジュ。


「真白よ、いつでも(みな)がついておるぞ。」

「おじいちゃん・・・居たの?」

「ほっほっほ。」

「わたしも居るよ、真白ネェ。」

「アンジュも・・・みんな居るね。」


「俺やで!」


「はいはい、アンタはいつも居るでしょ。」

「そやな!」


「じゃあ、みんな集まった所で相談が・・・」

「まずはチラシでも配るか?」

「え?」

「やっぱ、クチコミじゃねぇか?」

「え?」

「無料招待とか?」

「ちょっと・・・」

「まずは、経費を見直さなきゃ。」

「あの・・・」

「まずは、腹ごしらえじゃろ?アップルパイ1つ。」

「じゃあ、俺はミックスジュース。」

「わたし、ホットケーキ!」

「ハンバーグカレーだな。」

「サラダチキンを。」


「ちょいちょーい!途中からおかしくなってるんですけど?」

「・・・ビリヤニ。」


食事をとりながら、みんなで話し合った。

結果、食堂にチラシは置くが、(あせ)らずじっくりやって行くことにした。

そして、ビリヤニも美味しかった。



数日後―――


(ひま)な私は、少しでも稼ぐために冒険者ギルドに来ていた。



「ねぇミーナ、1人で稼げるクエストない?」

「それは色々ありますが・・・」



「誰か!助けてくれ!」

2人の獣人(じゅうじん)が飛び込んできた。


猫族(ねこぞく)だろうか?2人とも傷を()っている。


特に1人、黒猫の女性戦士はかなりの重傷のようだ。


「頼む!誰か治癒(ちゆ)魔法を・・・」

「マイクロカレントヒール。」

頼まれるまでもなく、回復を(こころ)みる真白。


小さな傷が消えていく・・・


「う、う~ん・・・」

「パンテラ!大丈夫か?」

「パ、パルド・・・私・・・」

(ん?この名前・・・(ひょう)なの?)

「あの~、具合はどうですか?」

「え?あなたは・・・」

「パンテラ、この人が助けてくれたんだ。」

「そう・・・ありがとう。」

「いえいえ。パルドさん?あなたも回復しておくね。」


パルドの傷も消えていった。


「あぁ、ありがとう。・・・あなたは?」

「私は、真白だよ。よろしくね。」

「俺はパルド。彼女はパンテラだ。よろしく。」

「真白さん、なんとお礼を言ったらいいか・・・」

「いいよ~。それよりまだ大きな傷が残ってる。」

パンテラの(ひたい)には深い傷がある。

「いえ、これは昔の物です。もう治療は出来ないと・・・」

「そうなの?う~ん・・・でも、やってみるよ。」

「え?」


パンテラの額に手をかざした。

「ピーリング・リジェネレイト。」


額の傷が見る見る小さくなり、やがて消えた。


「え!?まさか・・・」

パンテラは(みずか)らの額に触れ、傷がないことを確認した。


「うん、奇麗になったね。」

「信じられない・・・もう、諦めていたのに。」

「えへへ~、エステサロン『Salon(サロン) de() restalite(リスタリテ)』やってま~す♪なんちゃって。」


「お話し中、失礼します。」

ミーナが話しかけてきた。


「パルドさん。あなた、治癒魔法を使えたはずでは?」

「あ、あぁ。実は・・・突然、魔法が使えなくなってしまったんだ。」

「突然って・・・」

「俺だけじゃない。パーティーメンバー全員だ。」

「一体どういう・・・」

「わからない・・・でも、そのせいでみんなやられてしまった。」

「そんな・・・」

「俺は何とかパンテラだけ連れて逃げ出したんだ。」

「・・・そうでしたか。お2人だけでも、戻られて良かったです。」


「しかし、原因が分からないとは、少し心配ですね・・・」

「ギルドの調査が必要になるかもしれません。」

「ギルマスに相談しますので失礼します。」

ミーナは奥に下がって行った。



(さて、巻き込まれる前に帰ったほうが良さそうだね・・・)


「じゃあ、2人ともお大事に。」

「ああ。ありがとうな。」

「真白さん、本当にありがとう。」

「いえいえ。じゃあね~」



真白は逃げるように帰って行った・・・




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