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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第3章 カモナマイサロン!!

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第11話 完成



屋敷に戻って来た真白たち―――


「みんな、ただいま~♪帰ったよ~。」


(みんな)「おかえりー。」



「先生、おかえりなさい!」

「おぉ、アンジュよ。ただいまじゃ。」

「大丈夫だった?」

「ほっほっほ。皆に助けてもらったからの。」

「何言ってるの~。おじいちゃん凄かったんだよ~。」

「真白ネェ、ホント?さすが先生!」


「師範、ただいま帰りました。」

「おう!おかえり。ご苦労だったな。」

「レオ、私たちもBランクに上がったんだよ~。」

「ガッハッハ!追いつかれちまったな。」

「えへへ~。」

「ん?どうしたんだ、ミオ。浮かない顔して。」

「師範、実は・・・」


美桜は折れた剣を取り出した。


「申し訳ありません!師範に頂いた剣を・・・」

「ガッハッハ!まだまだ修行が足りんな。」

「はい・・・」

「まぁ気にするな。ボルクに(なお)してもらおう。」

「はい。それで、これが使えないかと思いまして。」


レオにグラニトシュランガーの銀鱗(ぎんりん)を手渡した。


「な!こ、これはアダマンタイトじゃないのか!?」

「え?あだまん・・・」

「何!今、アダマンタイトって言ったか!?」

「ボルク!」

「おお!こいつぁ、まさしくアダマンタイトじゃねえか!」

(かた)すぎて加工(かこう)も難しいらしいが、出来るか?ボルク。」

「ドワーフ族を()めんじゃねぇぜ!」

「そうか。せっかくだから2本とも()を替えよう。」

「任せときな!ただし、1週間は掛かるぜ。」



「ねぇ、おじいちゃん、美桜、ホントにいいの?」

「なんじゃ?報酬のことか?」

「うん。だって・・・」

「言うたじゃろ、生活費じゃと。それに小遣(こづか)いは(もろ)おたしの。」

「ちょっとだけじゃない。それに・・・」

「今更、一緒に住めないとでも?」

「まさか!おじいちゃんが一緒に暮らしてくれるとアンジュも喜ぶし。」

「じゃあ、なんじゃ?」

「そもそも、おじいちゃん、今どこに住んでるの?」

「街はずれの山の中で隠遁(いんとん)生活じゃ。」

「え、マジ?大賢者とかお屋敷に住んでそうだけど。」

「昔はの。じゃがもう引退したからのぉ。」

「そうなんだ。」

「じゃから、皆と居るのは楽しいんじゃよ。」

「そっか・・・」


「真白、私も生活費に()ててくれと言ったはずだぞ。」

「美桜・・・」

「剣の修理代分は使わせてもらうけどな。」

「それは勿論(もちろん)。でも仕送りとかするんじゃないの?」

「サロンで働き始めたら給料出してくれるんだろ?」

「当然!」

「仕送りはそれからでいいんだ。」

「でも・・・」

「そもそも私は高額な報酬を貰えるほど役に立っていない。」

「そんなことないよ!美桜がいなかったら、とっくにやられてるよ。」

「いや、自分の未熟さは自分が一番分かっている。」

「そんな・・・」


「真白よ、この話はもう終わりじゃ。良いな?」

「・・・うん。」



「さあ、みんな!(めし)にしようぜ!」

「どうぞ皆さん、食堂の方へ。」

「カイ、レイ!」


みんなは、まだ工事中の食堂で、楽しく食事をした。



そして、3カ月後―――



ようやく工事が終わった。


そして買っておいた備品の搬入。


あとは、それぞれの必要なものを郊外の『リオンモール』で買い込んだ。


工事開始から6ヵ月。


幽霊屋敷が、立派なサロンに変貌(へんぼう)()げた。




1つずつ見ていきましょう。



まずは1階―――



エントランス前の庭には桜の木。


オルディスが常緑樹(じょうりょくじゅ)(かたち)(づく)った(チョウ)。トピアリーと言うらしい。

蝶は変化や再生、幸運を(あらわ)しているそうだ。


裏には小さなプールと道場も作った。



建物に入ると右手前にカイの食堂。


右手奥にはカイ兄妹の部屋とオルディスの部屋。


左手前にはサロンの受付。


左手奥にはサウナ付きの大浴場。

サウナには地下庭園から持ち帰ったレア鉱石『スギライト』が置かれている。

紫色のスギライトは邪気から守ってくれたり自然治癒力を(うなが)す効果があるらしい。


正面には、2階へと続く階段がある。



2階―――



リオンで見つけた蛇の置物がお出迎え。蛇は再生の象徴らしい。


右手にメインのエステサロン。


白を基調とした木製の家具で統一された待合室。

小さな窓から柔らかい光が差し込むカウンセリングルーム。

施術室(せじゅつしつ)にはベッドだけ。機械は必要ない。

リラクゼーションルームには地下庭園から持ち帰ったレア鉱石『ラリマー』が置かれている。

淡い水色のラリマーは精神を安定させ、負の感情を(しず)めて前を向くエネルギーを与えてくれるらしい。


左手にはジムとロッカールーム。ここから直接、下の浴場に降りることも出来る。



最後に3階―――



このフロアは居住スペース。


真白、美桜、アンジュ、レオ、それぞれ個室を用意した。


アンジュには相部屋を提案したが、拒否された。

1人で勉強したいらしい。


空き部屋も4つある。

人が増えても大丈夫。

今のところは物置として使う予定だ。




元は幽霊屋敷に思えた。

しかし案外そのまま使えるものも多かった。

3階は壁紙を張り替えたくらいで十分だった。

食堂や浴場も、配管をそのまま使えたので大規模な工事はしていない。


プールや道場は新しく作ったので一番大変だったかもしれない。

それでもバルクがかなり割引してくれたので安く済んだ。



今日からここでみんなで一緒に暮らしていく。


カイが用意してくれた温かい夕飯。

みんなで食卓を囲む。

いつもよりさらに美味しく感じる。


食事を済ませ、お茶を飲んでいると真白が口を開いた。


「サロンの名前なんだけどさ。」

「『Salon de restalite』サロン・ド・リスタリテってどうかな?」

「リスタリテ?」

「再スタートって感じのrestart(リスタート)をもじったんだけど・・・」

「再スタートか・・・いいじゃないか。」

「ホント?レオ。」

「ああ。俺もお前らに会ってリスタートしたからな。」

「リスタリテだけどね。」

「私も真白と出会ってからリスタート出来た気がするよ。」

「美桜・・・リスタリテだけどね。」

「わたしも真白ネェとミオネェに助けてもらってリスタートしたよ?」

「アンジュ・・・リスタリテだけどね。」

「わしもアンジュが学びに来てからリスタートしたのぉ。」

「おじいちゃんも?リスタリテだけどね。」

「それなら俺たち兄妹もだな、レイ。」

「うん!リスタートしたね。」

「リスタルテ・・・」


「そういう真白はどうなんだ?」

「サロンを始めるのはリスタートってよりスタートだろ?」

「レオ・・・」


「・・・みんなに話してないことがあるんだ。」

「真白?」

「美桜とおじいちゃんとは約束してたよね、いつか話すって。」

「いいのか?」

「うん。聞いてくれるかな?」



真白は大きく息を吐くと、ゆっくり話し始めた―――



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