第9話 大蛇
地下庭園―――
地面には食い散らかされたプッペンの残骸・・・
「お、お前ら・・・」
怒りに震えるマミー
「おい真白!まだ居るな。全部出せ。」
「マミー・・・」
真白は残りのプッペンコープスを全て取り出した。
「お前ら、ついて来い!」
マミーとプッペンたちは高く飛び上がる。
「超合体!ビリケンさんや!」
マミーを中心にプッペンたちが腕を組んで合体していく―――
やがて、1つの大きな足が現れた!
「足だけ!?片方だけ!?」
「うっさいわ!行くで!」
「ビリケンさんストンプ!」
ドーーーンッ!ドドーーーンッ!!
大きな足が、ロードリザードの群れを踏み潰す。
トカゲたちは無残に潰され、魔石と化した・・・
「さぁみんな、ご苦労さんやったな。戻って良えで。」
プッペンたちは、真白のポーチに帰って行った。
「俺も、ちょっと休ませてもらうわ。ほなな。」
「お疲れ、マミー・・・」
マミーは姿を消した。
「マミーたちのおかげで少し休めたな。」
「そうだね。次は頑張ろう。」
「2人とも、気を付けるのじゃ。」
「え?」
「どうやら本命の登場のようじゃ。」
ザザザザーーーーー
地面を削り取るような音と共に巨大な蛇が姿を現した!
体長20mはありそうな大蛇。
黒光りした体。鋼のような鱗。
これまでの魔物と違い、背中から無数の鉱石が棘のように生えている。
「奴は鉱石を食って育つ大蛇『グラニトシュランガー』じゃ。」
「とにかく堅い。恐らくミオの剣では傷1つ付けられんかもしれんぞ。」
「おじじ様・・・きっと何とかして見せます。」
「うむ。それなら、鱗の隙間を狙うことじゃ。」
「はい!」
「じゃが、もう1つ問題があっての・・・」
「来ます!」
大蛇が大きな口を開けて飛びかかって来た!
ギンッ
美桜が2本の剣で牙を受け止めた!・・・が、吹き飛ばされる。
「くっ!・・・裂空斬!」
斬撃による遠距離攻撃
ズババババンッ!
見えない刃が大蛇を襲う
キンキンキンッ!
堅い鱗に刃が弾き返された
「な!?無傷だと!」
「私も行くよ!キャビテーションボルト!」
真白の電撃
バシッ!
大蛇は無反応。
「あれ?何も効いてない??」
シャーーーッ!
大蛇が尻尾をバネのように使い、飛び上がった。
3人めがけて体当たり!
「タイダルウェイブ。」
オルディスの放った波に乗り、体当たりをかわした。
「アクアランス。」
水の槍が大蛇を狙う
ジュッ
槍が大蛇に吸い込まれた!
「アビスプリズン。」
水の監獄が大蛇を封じ込める
ジュッ
監獄までもが大蛇に吸い込まれてしまった。
「うむ。やはりの・・・」
「どうしたの?おじいちゃん。」
「こ奴は地属性。水属性のわしとは相性が悪いのじゃ。」
「ア~そういえば、ネトゲでそんなのあったなぁ・・・」
「私が行きます!乱れ裂き!」
美桜の連撃が鱗の隙間を狙う!
キンキンキキンッ
「くそっ!狙えない・・・」
ドカッ!!
大蛇は頭を振りかぶって美桜に頭突きを喰らわせた!
「グガッ!・・・う、うぅ」
「美桜!マイクロカレントヒール。」
真白が美桜に手をかざすと、傷が消え、体力が少し回復した。
「あ、ありがとう、真白。」
「大丈夫?」
「ああ、もう1度行く。旋風斬!」
美桜の回転攻撃!
大蛇は背を向けると、背中に生えている鉱石で剣を受けた!
パキンッ!
乾いた音を鳴らし、美桜の剣は小枝のようにあっさりと折れてしまった。
「け、剣が・・・」
ドーーーンッ
大蛇が自らの体を地面に叩きつける!
大きな振動!
真白と美桜は振動に突き上げられ、勢いよく転ぶ。
さらに、天井からは鋭い鉱石が大量に降り注いで来た!
「アクアウォール。」
オルディスは水の壁を頭上に展開し、鉱石の雨を防いだ。
「ありがとうございます、おじじ様。」
「しかし、こんな奴どうやって・・・」
「どう思う?真白・・・ん?」
真白は転んでいた。
パンツ丸出しだった。
グラニトシュランガーは、じっとこちらを見ている。
「・・・見ましたね?」
まぁるい目でこちらを見ている。
「見ましたね。」
空気が一瞬で張り詰める―――
真白を淡い光が包み込む。
それに呼応するかのように周りの鉱石も光り出した。
髪が揺れシルバーに輝き、瞳には金色の光が宿った。
「パンツを見たら殺しますよ?」
グラニトシュランガーは尾を振り威嚇体勢を取った。
「何じゃ?真白はどうなっておるんじゃ?」
「おじじ様、前にも一度こんなことが・・・」
「2人とも下がってて。」
「雷霆!!」
ドドーーンッ!バリバリバリバリ!!
激しい雷が降り注ぎ、大蛇は黒焦げに・・・
ギシャーーーーッ!!
激しく咆哮を上げる大蛇。
次の瞬間、体を震わせると同時に皮を脱ぎ捨てた!
中から出てきた大蛇は、シルバーに輝く鱗に包まれていた―――
「え?ノーダメージ!?」




