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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第3章 カモナマイサロン!!

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第2話 料理人



「おい、何だここは?お化け屋敷でもやるのか?」

「うらめしや~・・・て、なんでやねん!誰が向いてそうだねぇ、やホンマに。」

「そこまで言ってないぞ、マミー。」


「ちょっと、レオ、マミー、真面目に聞いてよね。」

「お、おぉスマン。しかし、これは大変だな。」

「まぁね・・・」



今日はみんなで幽霊屋敷に来ていた。



「これからのこと、話し合わなきゃ。」

「そうだな。とりあえず、私がここを奇麗にしてみるよ。」

「美桜、1人じゃ大変だよ。私も一緒に・・・」

「それはダメだ。真白は設備の調達(ちょうたつ)とか色々あるだろ?」

「でも・・・」

「わたしも、お掃除するよ?」

「アンジュ・・・」

「わしもおるぞ?」

「え?おじいちゃんまで?」

「お、オルディス様に掃除などさせるわけには・・・」

「ほっほっほ。レオよ、わしは庭いじりが好きなんじゃ。」

「そうなの?じゃあ、庭はおじいちゃんに(まか)せるね。」

「おい、真白!」

「ほっほっほ。楽しいのぉ。」


「ところでレオ、大工さんのアテはない?」

「大工か・・・ちょっと当たってみるよ。」

「お願いね!じゃあ、とりあえず・・・ご飯食べに行こう♪」

「オイオイ、まだ何もしてないじゃないか。」

「だって~、おなかすいたんだもん。」

「そういえば、ここに来る途中、良い匂いがしたような・・・」

「だよね~?行ってみようよ!」



屋敷の近くの路地(ろじ)に屋台が出ていた。

小さいが清潔感があり、見た目も洒落(しゃれ)ている。



「あ!ここだ。良い匂い♪」


「いらっしゃい!」


屋台から顔を出したのは、ヒューマン系の男性。

20代中頃(なかごろ)だろうか。

頭に赤いバンダナをかぶっている。


「5人なんですけど・・・」

「はいよ!テーブル出すから待ってな。」


店主は手際(てぎわ)よくテーブルとイスを並べた。


「お待たせ!いいぜ。」

「ありがとう。」


「日替わりランチしかないけど、良いかい?」

「うん、よろしく。」



しばらく待っていると、美味しそうな香りが(ただよ)ってきた。



「お待たせ!今日のランチだ。」


メインは鶏のロースト。ポテトフライ、サラダにスープ。

パンも付いている。


「わぁ!美味しそう♪いただきま~す。」


真白はスープを口に運んだ。


「う~ん♡美味しい。」


(あれ?みんなの料理、少しづつ違うような・・・)


(私のサラダは(いろど)り野菜にナッツ)

(美桜のはホウレン草や豆が入ってる?)

(アンジュはポテトサラダかな?)

(おじいちゃんのは温野菜(おんやさい)みたい)


(アンジュのフライは魚?)

(おじいちゃんは芋煮(いもに)なの?)


(スープも違う・・・私のはソーセージ入り)

(美桜は肉団子かな?)

(アンジュは星形の人参?カワイイ♡)

(レオのは何だかスパイシーな香りがする)

(おじいちゃんのは黄色いなぁ)


(鶏肉も微妙(びみょう)に違うような・・・)

(美桜とアンジュはササミっぽい?)

(おじいちゃんのは煮込んだチキン?)

(レオのには香草(こうそう)が乗ってる)


(パンは(かた)めの雑穀(ざっこく)パン)

(アンジュとおじいちゃんは柔らかそうな白パンだね)


(みんな美味しそうに食べてる・・・)

(でも何で?)



「あ~、おいしかった~」

「うん。良い食事だったな。」

「うまかったぜ!」

「ほっほっほ。久しぶりにたっぷり食べたわい。」


「おう!ありがとよ!」


「ねぇ、みんな少しづつ違ったようだけど・・・」

「ああ。食ってくれるやつに合わせて作ってるからな。」

「え!?合わせるってどうやって・・・」

「う~ん、見てると何となくわかるんだよな。」

「何となく?」

「あぁ。例えば・・・」


「そっちの(ねえ)さんは貧血(ひんけつ)があるな?」

「あ、あぁ。少しな。」

「それに、剣士としては筋力が足りていないようだ。」

「・・・」

「ああ悪い。余計なこと言っちまったな。」

「いや・・・」

「ホウレン草や豆、ササミなんかが良いかもな。」


「そっちのお嬢ちゃんは、まずしっかり栄養を取らないとな。」

「うん。」

「あと、ちょっと頭の使い過ぎかもな。」

「お勉強は楽しいんだよ。」

「ほぅ、(えら)いじゃねぇか。」

「えへへ。」

「まぁバランスのいい食事だな。糖分(とうぶん)も取ってな。」


「あんちゃんの左腕は義手だね?」

「あぁ、そうだ。」

「魔力を常に消費してるからか、精神に疲れが出てるな。」

「うむ・・・」

「スパイスやハーブ類かな。チョコなんかも良いんだぜ。」


「じっちゃんは神経痛か。」

「ほぅ、分かるかね?」

「ああ。ターメリックとかシナモン、ジンジャーなんかを飲み物に入れてみるといいぜ。」

「うむ、美味しそうじゃな。」


「ワクワク♪」

「ん?何だい?」

「私は?」

「あ~・・・好きなもん食っていいぜ。」

「は?」

(まった)く悪い所が見当たらないからな。怖いくらいだ。」

「ん~・・・何かちょっとヤダ。」


「ハハハハ」「キャハハ」「ガハハハッ」「ほっほっほ」


「ちょっと~!」



楽しいランチだった―――



「オイ!コラッ!誰の許可取ってここで商売しとるんじゃ!!」


コテコテのごろつきが、因縁(いんねん)をつけてきた・・・



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