第1話 プロローグ
リーダー、ライアン、みんな・・・
すまない・・・
俺はどうかしていた・・・
俺のせいで・・・本当にすまない・・・
レオは、かつての仲間たちの墓参りに来ていた。
街を見下ろす丘の上、9人の仲間が眠っている。
墓は奇麗に保たれていた。
供えられた花は、まだ新しい。
ここに来たのは初めてだった。
どうしても来られなかった。
皆に会わせる顔がなかったからだ。
「・・・レオ?」
「あ・・・」
「レオ!あんた今頃・・・いや、ごめん・・・」
「リオンヌ・・・すまない。」
「いいの。来られるようになったんだね・・・」
「ああ。・・・仲間のおかげでな。」
「仲間?」
「勝手にすまない。新しい仲間が出来たんだ。」
「・・・そっか。良かったね。」
「レオニス・ドールのみんなには、本当に悪かったと思っている。」
「もういいから。あんたが立ち直ったんなら、みんな喜んでくれるよ。」
「・・・」
「新しいパーティーはどう?」
「ああ。まだまだ弱いやつらだが、必ず俺が守ってやるさ。」
「そう。しっかりしなさいよ。」
「もちろんだ。もう2度と、過ちは犯さない。」
「なら良かった。ここは私が守るから、あんたはあんたの仲間を守りなさい。」
「ああ。みんなをよろしく頼む。」
「ええ。・・・元気で。」
「・・・お前もな。」
―――
シュシュシュッ!
クルン、ダダンッ!!
タタタタタ・・・ザシュッ!
ハァハァ・・・
美桜は一人、公園で剣を振るっていた。
「ふぅ・・・師範、来ないなぁ・・・」
「大事な人に会いに行くと言っていたな。」
「大事な人・・・」
「フッ、今は修行の時だ。」
「いつの日か、師範と肩を並べられるように・・・」
シュシュシュッ!!
夕陽に染まる公園に、風を切る音が響いた・・・
―――
「先生、ただいま~。」
「おぉ、アンジュよ。無事に戻ったようじゃの。」
「はい!先生。」
「初めての冒険はどうじゃったかの?」
「う~んとねぇ、すっごい気持ち悪い魔物がいてね・・・」
「フムフム、そうか・・・」
「それでね、それでね・・・」
「ほうほう、それは・・・」
「その時にね・・・」
「なんと!それは凄いのぅ・・」
「でねでね・・・」
「ほっほっほ。楽しいのぉ・・・」
いつもの食堂で、楽しい時を過ごす師弟だった・・・
―――
こちらは、アンジュ・ド・ルミエール
「わぁ♪可愛い~♡」
「こちら『Clarte』の新作でございます。」
「とっても素敵♡」
「クラルテらしいシンプルデザインですが、今作はリボンが薄いピンクになっております。」
「良いですね~♪上下セットでお願いします!」
「いつもありがとうございます。お包みしますね。」
「えへへ~。ご褒美ご褒美♪」
それぞれが思い思いに過ごす夕刻。
明日から忙しくなるようです・・・




