第4話 魔術師
私が学び始めて10日。
今日は先生と街の外に出た。
草原に立つ―――
右手を突き出し、魔力を込める
頭の中のイメージを形に・・・
眼前に魔法陣が発現
「ウインドバレット!」
右腕の周りを螺旋状に風が舞い、加速、発射
バシュッ!!
風の弾丸が前方30mの大木を貫通した
「うむ。お嬢さん・・・いや、アンジュよ。」
「はい、先生。」
「風属性の基本魔術はマスターしておるの。」
「はい。先生のおかげです。」
「ほっほっほ。お主の努力の成果じゃよ。」
「じゃが、お主ならさらに上を目指せるはずじゃ。」
「・・・実は、少し考えていることがあって。」
「ほっほっほ。楽しいのぉ。」
一方、真白と美桜は―――
「キャビテーションボルト!」
バシッ!
ゴブリンは弾け飛び魔石が転がる。
「ハァ、ハァ・・・ありがとう、真白。」
「大丈夫?美桜。」
「ああ。また足を引っ張ってしまったな。」
「何言ってるのよ。相手が多すぎただけよ。」
「そうだな・・・」
冒険者ギルド―――
「ミーナ。2丁目に現れたゴブリン退治、終わったよ。」
「お2人とも、お疲れさまでした。」
「これ、魔石ね。」
「確認しますね。ギルドカードお願いします。」
「確認できました。報酬は入金してあります。」
「早っ!」
「ところでミーナ。誰か良い人いないかなぁ?」
「上位ランクの冒険者ですか?そうですねぇ・・・」
「あ~、Bランクで1人、ソロで活動している方がいますけど・・・」
「けど?」
「なかなか難しい方なんで、可能性は低いでしょうね。」
「ふ~ん、何て人?どこにいるかな?」
「え~っと・・・」
(私は何の役にも立っていない・・・)
(強くなりたい・・・強く・・・)
「美桜?どうしたの?」
「いや、何でもない。」
「食堂にいるかもしれないって。行ってみようよ。」
「・・・すまない。私は武器屋に寄って行くよ。」
「そう?じゃあ、また後で。」
草原―――
私は、考えていたことを実行していた。
魔法陣を成形
一部を書き換え、再形成する
「鎌鼬!!」
バシュシュシュシュッ!!
幾重もの風の刃が、大木を八つ裂きにした。
「ほっほっほ。」




