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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第2章 ただいま開店準備中!!

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第2話 第一歩


街の食堂―――


店内は閑散(かんさん)としている。


奥のテーブル席にライオン?

いや、獣人系(じゅうじんけい)獅子族(ししぞく)とみられる男が1人で肉を食べていた。


カウンターでは老人がコーヒーをすすりながら新聞を読んでいる。



真白たち3人は遅めの朝食をとっていた。


「ねえ、2人に相談があるんだけど。」

「どうした?真白。」

「なぁに?」


「私、エステサロンを開きたいの。」

「そうだな。」

「だよね。」


「え?え?ちょっと待って。(おどろ)かないの?」

「それは、なあ?」

「わかるよねぇ。」


「私、出てた?出ちゃってた?」

「出てた出てた。」

「そうそう。」


「そっかぁ・・・良かったら、協力してくれないかな?」

「じゃあ、まずは物件だな。」

「お金もないでしょ?(かせ)がなきゃ。」


「う、うん。話が早いね・・・ありがとう。」

「いいさ。面白そうだ。」

「うん。楽しそう。」


「それじゃあ・・・やっぱり物件(ぶっけん)だね。あと資金(しきん)。」

「ギルドに情報出てるだろ。行ってみよう。」

「そうだね。アンジュはどうする?一緒に来る?」

「う~ん、わたしはやめとく。」

「そう?じゃあ少しここで待っててくれる?」

「わかった。いってらっしゃい。」


2人は食堂を出ていった。


1人残ったアンジュ。

(あた)りを見まわす。


ライオンは肉を食べ終え、お茶を飲んでいるようだ。


老人はまだ新聞を読んでいる。


老人に近づくアンジュ。

「ねぇねぇ、おじいちゃん。」

「うん?何かの?お(じょう)さん。」

「これ、何て書いてるの?」

「これかい?え~っと、『魔人(あらわ)る』じゃの。」

「ふ~ん。じゃあこれは?」

「え~、『サンマ豊漁(ほうりょう)』じゃな。」

「ふ~ん・・・」

「お嬢さんは文字が読めんのかな?」

「・・・うん。」

「そうか。(まな)びは大切じゃぞ。」

「文字が読めれば世界が広がる。」

「計算が出来れば金を稼げる。」

「学びとは人生を豊かにすることじゃ。」


「・・・わたし、学びたい。」

「ほっほっ、そうか。ワシはいつでもここにおる。」

「学びに来なさい。」

「・・・はい!先生。」

「ほっほっほ。」



ギルドの2人―――


「う~ん、なかなか良い物件ないねぇ・・・」

「そうだなぁ。受付に聞いてみるか?」

「そうだね。」


「あ、ミーナ!ちょっと聞きたいんだけど。」

「あら、真白さん。何かありましたか?」

「実は・・・」


「・・・なるほど。それなら(となり)商業(しょうぎょう)ギルドに聞いてみましょう。案内します。」

「ありがとう。」



商業ギルド―――


冒険者ギルドよりも小さいが清潔感(せけつかん)がある。

(みが)()げられた(ゆか)

大理石(だいりせき)のカウンター。

客層(きゃくそう)商人(しょうにん)ばかりのようだ。

交易品(こうえきひん)だろうか?香辛料(こうしんりょう)の香りが(ただよ)っている。


「条件的にこんな感じでしょうか?」


ミーナが3枚の間取(まど)()を持ってきた。


「どれどれ・・・これはちょっと小さいかな。」

「これはさすがに高すぎるなぁ。」

「これは・・・っと、うん?いいかも!」

「美桜、どう思う?」

「そうだな。広さも十分だし、値段も手ごろだ。」

「だよね!ミーナ、ここ見てみたいんだけど。」

「あ~、ここは・・・かなりボロいですよ。」

「え?そうなの?・・・でもリノベすればいいでしょ。」

「はあ・・・じゃあ、見てみますか?」

「お願いします!」

「それじゃあ私は、アンジュを連れてくるよ。」

「お願い、美桜。」


走りだす美桜。

食堂の入り口でさっきのライオンとぶつかった・・・


「あれ?」


ぶつかったと思ったのに、まるで体を通り抜けたかのようにライオンは歩いて行った。


「あ、美桜お姉ちゃん!お帰り。」

「あ、ああ・・・今のはいったい・・・」



アンジュたちは街はずれへ向かい、真白と合流。



「こ、これは・・・」



4人は、幽霊屋敷(ゆうれいやしき)の前に立っていた―――



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