表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

第一章 桟橋で

日常の終わりは突然やってくる。終わりは日常の中に身を潜め、その時を待っているのだ。気まぐれに、それでいて虎視眈々と。

 「信乃、おまえの将来の夢ってなんだ?」

「突然どうしたのさ?」

親友のらしくない発言に、僕は()頓狂(とんきょう)な声を上げてしまった。将来の夢だって?

「突然じゃねえよ。目に前にせまっている事だぞ。今話さなくていつ話すってんだ。」

僕の親友の1人雪結晶朔(ゆきけっしょうさく)は、不満そうに鼻を鳴らした。

「確かに朔の言うとおりだ。」

もう一人の親友である糸玉黒音(いとだまくろね)は朔の発言に同意した。

僕、火来灯信乃(ひらいとうしの)と朔と黒音の3人は海の桟橋(さんばし)に並んで座り、話をしていた。学校の帰り、制服のままいつもここに来ては、あれやこれやと話をしている。いつもの日常だ。

「だろう?そんで信乃、将来の夢は?」

「朔と黒音と何かしたいな。」

「俺もだ!」

嬉しそうに朔は笑った。そのまま黒音の方を見る。黒音はそれにうんと頷いた。

「僕も一緒だ。」

「やっぱり、みんなが笑顔になるような……。」

立ち上がり後ろを向いた朔の言葉が不自然に途切れる。動きも止まり、あるものを凝視していた。

「朔?」

「どうしたの?」

黒音と僕は不思議そうに朔を見る。そして朔が見ている方向を向こうとした。その時だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ