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16話


家に帰るとやけにバタバタ音がするなぁっと思った。


なんだ?なんかあったか?


「あら、おかえりなさい」

「母さん、なんでこんなバタバタしてるんだ?」

「だって今日、白雪家が挨拶に来るじゃない?だから色々準備しないと!」

「挨拶に来るってったって玄関までだろ?なんで家全体を掃除してるんだ?」


何故か掃除機片手に走り回っている母さんがいたので聞いてみているのだがイマイチ要領を得ない。

気持ちの問題だと言われたのだがよく分からん。


......ま、いいか。


とりあえず放置して自室へと戻り、今日のことを考える。


んー、何かねぇかなぁ。


......良く考えたら別に家でもいいんじゃないか?

今日考えてて、親に見られたらとか思ってたけど、将来を約束しているのは知られてるし。

部屋ならバレない。


それに......


「夢を誓ったのってこの部屋だったしなぁ」


夢を誓った部屋で告白する。

結構ロマンチックなんじゃないか?


それにこの部屋で告白する時に言おうと思っている事にも結構いいような気がする。


よし!決めた!そうしよう!

他のことを考えても仕方ない、見られてもいいしな!

開き直ってこう!


最後はやけくそだが問題は無いはず。

恥じらいよりもロマンチックを追い求めた方がいいと思うし。


「お兄ぃ!!!ココっち来たよぉぉ!!」


ガタッ


え、身体が勝手に反応した......


名前だけで反応するとか......俺、好きすぎだろ。


苦笑いしながら部屋を出る。


玄関へと向かうと、ここちゃんと、ここちゃんのお母さん、麻冬さんがいた。


「あら、あらあらあら暁斗くんよね?カッコよくなっちゃってぇ」

「お久しぶりです、麻冬さん」

「別にお義母さんと呼んでもいいのよ?」


ニヤニヤした顔でそう言ってくる。


あー、そういえばこの人そういう人だったなぁ。


「もう!母さん!アキちゃんが困ってるでしょ!ごめんね、アキちゃん、ウチの母さんが」

「いや、いいよ、それにあと少ししたらそうなるかもだしな」

「?」


少し含みを持たせて言ったのだがイマイチ理解してないようでコテンと首を傾げる。


かぁいぃ。


だが、どうやら麻冬さんとウチの母さん、春は理解したようで母さんsはニヤニヤしながら、春は......春はなんでここちゃんを睨んでるんだ?


「あーあー、いいよねー、ココっちはさぁ、お兄ぃに、愛されてて」

「何言ってるんだ?俺は春も愛してるぞ?」

「あ、あ、愛ぃぃぃぃ???」


ん?なんだよ、そんなに嫌なのか?

顔を真っ赤にしながら声を張り上げてきたのでそんなに嫌だったのかと若干落ち込む。


だが、前から服をちょこっと摘まれたのでなんだと向いてみるとここちゃんがふくれっ面で


「アキちゃん?」


と睨んできた。


えぇ、なになに?よく分からないんだけど......


よく分からないがここちゃんは俺を睨み、春は顔を真っ赤にして、母さん達は『あらあらうふふ』としているよく分からない状況が出来上がってしまった。


あーと、えーと。


「あ、ここちゃん、俺の部屋来る?」

「え?いいの?行く行く!久しぶりだなぁ」


ニコーっと眩しい笑顔を浮かべて靴を脱いで俺の部屋に入っていった。


「お兄ぃ、後で覚えといてよ?」


さっきまで顔を真っ赤にしていた春はジロっと俺を睨んでリビングへと行ってしまった。

え?俺が何したって言うんだよ


「じゃあ、麻冬さんもお茶していってくださいよ」

「あらそうね、じゃあお邪魔するわね」


母さんたちはゆるゆるとした感じでリビングへと向かった。


なんなんだろうなぁ、このカオスな感じ......



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