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1 プロローグ

・二か月ぐらい前に書いた短編の連載版です。そっち読んでから来てね。

・特に波乱は起きません。

・特に障害もありません。

・開始時点で『ほぼ』カップルです。

・喧嘩したり悩んだりしたりするかもしれませんが特に拗れたりもしません。


「高山って大社さんと幼馴染なの!? 良いなぁ! 羨ましい!」


 そんな台詞を今までに何度聞いたことか。

 大社雪子(おおこそゆきこ)は、国内有数の大手食品メーカーの代表取締役社長、その娘である。

 ただその事実だけでもインパクトには事欠かないが、彼女は容姿も抜群だった。

 北欧の血の混じる彼女の肌は名前の通り雪のように白く、トゥヘッドという白銀の珍しい髪色も相まってその見た目は「冬の妖精」と形容されるほどに端麗だ。

 身体も華奢で、触れるだけで消えてしまいそうなその儚げな雰囲気に、すっかり魅了されてしまう者は男女問わずに少なくない。というかすごく多い。


 そんな彼女と、僕は幼馴染だ。

 しかも、家が隣同士。

 家族ぐるみの付き合いだってある。


 それを、羨ましいと思うだろうか。

 相手は大企業の社長令嬢。

 よしんば深い仲ではないとしても、その繋がりは人生における大きなアドバンテージとして成立するだろう。

 恵まれているという自覚はある。

 一生分の幸運をここに使ったと言われても否定はしない。


 でもこれは、そんな簡単な話じゃあない。

 日本屈指の財力と、人間離れした美しい容姿、そんなのは上っ面に過ぎない。

 何故なら僕の父は、彼女の父親が経営する会社で働いているのだから。

 つまり──


 彼女の機嫌を損ねてみれば、僕の親父のクビが飛ぶ。


・夜十時に不定期更新

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