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033 三たび、登校

 僕、星矢、月夜、水里さん、世良さん、瓜原さんこの6人揃っての登校が標準だ。

 お騒がせスピーカー女、加賀谷水里かがやすいりさんや世良さんが話の中心となってこのグループの会話は成り立つ。

 世良さんは茶髪のミディアムヘアーが似合う女の子。こう見えて水泳で名前が売れている子で、オリンビック出場候補とも言われている。

 スタイルよく、面倒見もよく、男女問わず気さくでかわいい。人気が出ないはずないよね。1年生の女子は月夜と世良さんで人気の9割を独占している、

 何よりすごい所はこのグループで唯一、星矢に惚れていないという所だよ。これは僕にとってとんでもない事態と思っている。自由研究にしたいくらい。


 そして僕と瓜原さんは聞く方に回ることのが多い。

 瓜原さんは灰茶色でおさげが似合う女の子。どうしても月夜や世良さんにみんなの視線が集中してしまうため目立たないが彼女も控えめで十分かわいい女の子である。

 見た目150センチあるかないかというくらい小さいので月夜や世良さんに愛されている印象がある。


 この2人に合わせて美麗な容姿の月夜、星矢、水里さんと歩くと僕という凡人が微妙に目立ってしまうのだ。父さん、母さん、もっとイケメンに生まれたかったよ。


「そう、それより!」


 水里さんがいきなり話題を180度変える。


「この間の土曜日、太陽くん、月夜ちゃんとデートしてたんだって」

「相変わらず耳が早いね」

「土曜日の夜にはグループのみんなに拡散したよ。映画見て、ひーちゃんのライブ見て、写真撮影会しまくったんだって」

「拡散はいいけど盛らないで!?」


 この後他のメンバーに追求されるのは僕なんだから。

 まぁ言っても無駄なんだろうけど。


「写真? 俺は見ていないぞ。兄として見ておきたいんだが」

「月夜、どうする?」

「絶対いや」

「がーーーん」


 露骨に肩を落とす星矢を慰める。シスコンにこの仕打ちはきついよな。星矢だったら後で見せてやってもいいか……鼻血出るほどかわいいし。


「それで2人はどんな関係になったのかな」

「そ、それは!」


 月夜も慌てて、水里さんを制する。どんなグループチャットをしたか分からないけど別に何も変わっていないんだよね。

 あくまでデートの練習だし、月夜は別の男性に想いを寄せている。……おそらく。

 そして、僕は僕で……先のことを考える。

 月夜の写真をゲットできたことを考えてたら良いことだらけだったが。


「特に変わらないよ。何も変わらない」

「ほんとにぃ?」


 水里さんは詰め寄ってくる。こうなるとめんどくさい……。この展開の可能性は考えていたため僕は対抗案を出す。


「それより、日曜日に高鳴山に星矢と水里さんは遊びにいったんだっけ……何があったのかな」


 水里さんの動きは止まり、女性陣に衝撃が走る。


「な、なぜそれを……って星矢くん太陽くんにバラしたね!?」

「え、駄目だったのか」


 星矢はよく分かっていなかった。女性陣グループでチャットするなら、男性陣もグループチャットするんだよ。ただ会話内容は日曜なにしてた? 水里と高鳴山で会った。ふーん。で終わったけど!

 高鳴山はこの近くにある高台のことだ。この街が一望できる。山という名だが実際は山ではない。

 この2人、多分何もなかったんだろう。様子を見れば分かる。しかし、2人男女動けば何も起こらないと思うわけがなく……。


「月夜、この抜け駆け女の行動をグループチャットで拡散してくれ」

「あ、はい」

「あ、あああああ! な、なにもなかった! 会ったのだってたまたまで……そんな気は!」


 ふ、これで女達の話題は抜け駆けした水里さんへの制裁に変わるだろう。


「太陽くん……」


 水里さんは僕を苦悶の目でにらみつける。


「この私を出し抜くとは見事ね……。でもこの私を倒しても第二の水里と第三の水里が」

「早く学校行こうよ」


 水里さんってこんなんだけど、2年の特進科7位の成績なんだよな……。

本話を読んで頂きありがとうございます。


この作品を少しでも面白いと感じて下さった方、作者のモチベーションが上がるかもしれないので是非ブクマ、評価、感想等を頂けると嬉しいです。


評価は最新話の方の一番下にございます。宜しければ!

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朝宮美月と結婚したい! ~12年間会話0だった幼馴染が実はポンコツだったので褒めて伸ばしたらいつの間にか甘やかされていた件~


新作投稿始めました! 現代恋愛カテゴリーで毎日更新の長編となります。
本作と同じ男女両片想いモノになります!

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