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脱出と爆発  作者: 次元
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Part4

九条から架純を開放するには、九条を徹底的につぶさなくてはならない、そこで次元達は天才ハッカーである、達樹に協力を求めることにした。一方ティプトンホテルに着いた二人は…


第五章:ホテルでの勇気


ティプトンホテルは、大阪一大きく豪華なホテルだった。涼真と架純がこの大きなホテルに着いたのは日が沈んでまもなくの事だった。2人はそのエントランスに立った時に唖然とした。こんな豪華なホテルは見たことがない。モーズビー支配人は彼を丁寧に迎えた。


「いらっしゃいませ。竹中様でございますね。次元から話は聞いております。お部屋にご案内致します。」


彼はベルボーイを呼んだ。


「大事なお客様だ。くれぐれも御無礼のないように。」


ベルボーイはすぐに荷物を持って2人をエレベーターに乗せ、部屋へ案内した。部屋はスイートルームで、窓からは大阪の街が一望できる。


「よくこんな部屋取れたな。あいつただ者じゃねえぞ。」


「ほんとね、ひょっとしたら次元くんてかなりの金持ちじゃないかな~大泥棒の相棒と名前が一緒だし。」


「まさか、そんなことてありえないて」


2人は笑った。架純はシャワーを浴びに行った。涼真は1人になった。1人になると様々のことが頭に登ってくる。こんなに笑った架純は久しぶりに見た気がする。ようやく、落ち着くことが出来たのだろう。むしろ落ち着きがないのは自分の方だ。胸がバクバクして、顔があつい。かなりテンパっている。二人きりだ。今俺は彼女と二人きりなんだ。こんなチャンス逃してはならない。


架純はシャワーをあびてくると、髪を乾かしていた。タオル1枚の姿に涼真は余計混乱した。しかし、彼は勇気を振り絞った。そしてベッドに行くと、架純を押し倒したのだった。



第六章:悪巧み会議


架純が消えてからというもの、九条の機嫌は悪くなる一方であった。何も情報が入ってこないどころか、部下を派遣しても全くと言っていいほど足取りが掴めない。


「まだ見つからんのか!お前らはポンコツか!!この役たたずめ!!!」


「申し訳ありません。まだどの方向へ逃げたかも分からないもので…」


そう言った部下に九条は鉄拳をくらわし、ノックアウトにしてしまった。他の部下が、彼を移動させる。


ちょうどその時、また別の部下が入ってきた。


「面会希望者です。どうされますか?」


「ふん!気晴らし会うか。通せ。」


「はは」


すぐにその人物が入ってきた。スコットランド製のキルトを着た、立派な髭の年寄りの男がそこにいた。


「ああ、貴方様でしたか。グロムゴールド様」


「ああ、そうだよ。若造。お嬢さんの行方は分かったかね?」


「いえ、それがまだでして。」


「ほう、では実はわしが知ってると言ったらどうするかね?」


「な、なんですって!?」


「ふっふっふっ、お礼しだいでは言ってやってもいいぞ?」


「世界で2番目の金持ちのくせにがめついですね。もう持てる金は全部掴んでいるくせに。」


「スクルージのやつに勝つまではわしはがめつい男じゃ!いいんだぜ?教えなくとも。」


「分かりましたよ、おい。」


部下が持ってきたアタッシュケースには現金1億円が入っていた。


「話の分かる坊やだな。スクルージもこんなふうに素直になって欲しいところだが、さてと奴らの居場所だが…」


そう言うとグロムゴールドは1枚の写真をふところから出した。その写真にはティプトンホテルが映っていた。


「このホテルのスイートルームに彼らが止まっている。うちの会社からやつのホテルにスパイを送り込んだのだが、お宅のお嬢ちゃんと見られる女がチェックインしたと知らせてきよってのぉ。男と一緒にいたそうだ。」


これを聞いた九条は顔を真っ赤にした。


「あいつ…!俺以外の男と……!!許さん!!!」


「まぁ落ち着け若造。彼女をホテルから連れ出すのは簡単だが、念には念を押した方がいいぞ。例えばな…」


グロムゴールドは九条に何か囁いた。2人はニンマリした。しかしその会話を録音していた一機のドローンが窓の近くにいたことを彼らは知らない…



第七章:見えてきた狙い


春休みも終盤に入った頃、次元達の部屋に達樹が訪ねてきた。例の調査が終わったのだという。


「こいつは中々面白かったぜ。やつの会社のパソコンやプライベートの端末、さらにやつの携帯の中身まで抜き取ってやったぜ」


「で何が分かった?」


「やつの会社はやはりコールドハート・グロムゴールドの傘下の会社だ。しかもグロムゴールド本人とはかなりの親睦があると思える。」


かおりも口を挟んだ。「架純の画像もあった?全て没収してやりたいんだけど…」


「大丈夫さ。全て回収した。さらに面白いことに、パソコンの中にはやつがこれまでにしでかしてきた不正や悪事の記録がびっちりと書かれていた。こいつを公に公表すりゃあやつの会社はイチコロさ。場合によっては逮捕も考えられるな。」


「サンキュー!達樹!これでやつを潰せる。さてとここからどうするか…」


「ちょっと待て。俺のドローンから撮影したものもおまけとしてお前にやる。」


達樹が動画を再生する。そこには九条とグロムゴールドの会話が記録されていた。


これを聞いた途端、電話がなった。次元が出る。


「もしもし、涼真か!……何!?本当か!?……分かった直ぐに行く!!」


「なんかあったん!?」かおりが聞く。


「ティプトンホテルが煙に包まれて、パニック状態になってるらしい。しかも架純が連れ去られたと言ってんだ!」


「何!?」「マジかよ…」「早く行かねえと…」


かおりは呆然と立ちすくしている。


「どうすればいいの……」


「データを持って奴らと直接対決だ。達樹はパソコンを使ってこの情報をできる限り、マスコミに送ったり、拡散してくれ!!」


「あいよ!任せとき!」


5人は大急ぎで次元の車に乗り込み走り出した。



ティプトンホテルでの騒ぎが起こる少し前…涼真は今までのいきさつを振り返っていた。ここまででかなり仲良くなったがどのタイミングで正式な恋人になればいいのか分からなかった。一線は超えたがまだ正式に恋人になれたわけではなかった。しかし、彼は決意していた。今日こそあの子に思いを告げると…


架純がベッドの近くによってきて涼真の横に座った。


「涼真くん、どうしたの?浮かない顔して…」


「いや、なんでもないよ…ただ疲れただけ…最近色々あったからね…」


「ふふふ、変なの~」


架純は立ち上がろうとした。すると涼真が引き止めた。涼真は架純を引き戻し、彼女の顔を見た。顔が真っ赤なのは分かってる。でもそんなことは涼真には関係なかった。


「か、架純ちゃん……俺…俺と…つ、つ、付き合って………」


最後まで言い終わらないうちに、突然部屋中が煙に覆われた。2人は立ち上がった。架純は龍馬の背中にしがみつく。サングラスの巨体の男達が入ってきた。警棒を持ってる。涼真に襲いかかってきたが、涼真は交わして椅子で防御した。しかし彼は後頭部を殴られ気絶してしまった。2人は、反抗する架純をスタンガンで気絶させ、連れ去っていった。意識が薄れる中で涼真はただそれを見ている他なかった…


涼真は気づくとホテルの医務室にいた。モーズビー支配人が看病してくれたのだ。涼真は急いで次元に電話をかけて、助けを呼んだ。



いつもご覧いただきありがとうございます。いよいよ次回はクライマックスです。この騒動に次元、そして涼真はどのように終止符を打つのか。次回脱出と脱走 完結編です。お楽しみに!

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