Part1
プロローグ:いつものコンビ
KS大学では春休み前のテストが行われていた。春休み前の最後の山場とあって生徒達は必死だ。中には過去にテスト時間を間違えて受けられなかった奴もいる。そんなテストも最後の日を迎えていた。このKS大学には次元と言う男が在籍しており、依頼を受ければどのような問題も解決してくれるという探偵もどきの仕事をしていた。
ある日、次元の相棒の1人である慎太は11号館ロビーで彼を待っていた。最後のテストを受けた後ゼミのみんなとご飯に行くことになっているのだ。次元が中々来ないので慎太はイライラしている。
「3、4、5、6…」
「7、8!へー、びっくり!慎太、数の勉強?尊敬しちゃうな!!」
「はぁ、お前が何秒遅刻するか数えてたのさ。その貼り紙になんて書いてあるんだ?」
慎太が貼り紙を指して次元に言った。
「『文化学部ゼミ生募集。来たれ中ゼミへ!』サインがある。『文化学部教授、中善子』」
「結局お前も中ゼミにしたんやな。元カノはどうなん?」
「なんにも聞いてないよ。LINEは少なくともしたら帰ってくるけど。今度聞いてみよかな。」
「まぁ好きにしてくれ。」
「あ、なんだよ。お前から振ってきたくせに……新学期に新しい出会いをしなくちゃな。その為にも春休みは重要だな。」
「春休みはどうするん?」
「うーん、色々研究してみようかな。料理とかもやってみたいし。髪型も変えてみたいな。」
「あまりやりすぎんなよ。自分見失うぞ?」
「分かってるって……さてそろそろ行こうか。みんなが待ってるや。」
そう言うと二人は11号館ロビーを出ていった。
第一章:二人の苦境
今日も無理だった…と竹中涼真は落ち込んでいた。経済学部に所属する彼はただでさえ女子との交流が少ない。しかも少々なシャイボーイなので高校時代にも女子との交流はあまりなかった。しかし大学に入ると、彼にも恋する相手が出来た。彼はバドミントンサークルの"CHOPPERS"に所属している。その同じサークルに所属する、一条架純に思いを寄せるようになった。可憐な彼女は由緒ある一条家の一人娘で、学内でもサークル内でも人気者だった。しかし彼女は数多く恋を寄せられる男子諸君を退いて、最近涼真に声をかけてくれる。最近ではサークル終わりに一緒に帰る程になっていた。涼真は何とかして想いを伝えたいと思っていたがなかなか上手くいかない。
「寒~い!早く春にならんかな~」
「本当にな~いつまで続くんやろな~」
「涼真くんは春になったら何がしたい?」
「うーん、花見とか旅行とか行きたいな~架純さんはなにがしたいの?」
「うーん、今の環境から脱出したいな~」
「え、どういうこと?」
「あ、なんでもないよ。今の事は忘れて、ね?」
「う、うん」
「じゃあ今日はこれで。」
「あ、待って」
涼真は想いを伝えるために必死に声を出そうと思ったが、完全に上がってしまった。顔は真っ赤になりなんにも言えなくなってしまった。しかし架純には涼真が言いたいことはとっくに分かっていた。
「ふふふ、変なの~じゃあね!」
そう言うと架純は行ってしまった。それで涼真は落ち込んでいた。春になってやりたいことは旅行や花見ではない。架純に想いを伝えることだった。涼真はガックリしながら自分の部屋に帰っていった。
一方、架純は憂鬱な気分で帰途についた。部屋に帰ると一人の男が彼女を待っていた。
「遅かったな。」すかした声だ。髪色は金髪で革ジャンにガウチョパンツと言う、かなり派手な格好をした男だ。次元よりもかなりイキりのようだ。
「九条さん…ごめんなさい…サークルが遅くなっちゃって…」架純が答える。
「ふん、オレを待たせた罰だ。さあいつものようにやってもらおうか。」男が答える。
男の名前は九条竜也。大財閥九条コンツェルンの御曹司だ。架純の家の一条家の支援社の息子であり、その理由で無理やり押し切り架純と交際し始めたが、彼の架純に対する仕打ちは酷い物だった。首には首輪をつけられ監禁させられ、殴る蹴るなどは勿論のこと性的暴行なども加えられることもあった。架純は今まで家の仕事の援助の為にあらゆる苦痛にも耐えてきた。しかし転機がやって来た。九条の会社よりも大きな会社が一条家を支援してくれるようになったのだ。その会社と言うのが慎太の伯父のスクルージ・ティプトンの会社なのであった。しかし竜也はそのことを知るとすぐさま婚姻届けを出そうと持ち込んできた。頑として拒否しているがこのままでは結婚させられるのは目に見えていた。何とかしなくてはと架純は焦っていた。竜也の仕打ちを受けながら架純は心の中で叫んでいた。「涼真君…助けて…!」
To be Continued…
次元と申します。この度初めて小説投稿をさせていただきます。素人なものであまり良いものはかけないと思いますがどうぞよろしくお願いします。この続きは今週の金曜日に掲載したいと思います。楽しみにしててください。では。




