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乙女ゲームの主人公ですが、逃亡しました

作者: 葛ブクロ


いきおいで書き殴りました。



 物心ついた頃からなんだか、この世界に違和感があった。

 特に自分の顔。どこかで見たような顔なのだ。

 ふんわりと柔らかいウェーブかかった淡いピンクの髪の毛、大きめでちょっとたれ目な真っ赤なガーネットみたいな色の瞳。

 そして、春山小鳥という名前。

 考えて考えて、解らなくて、また考えて。

 違和感はちらりと現れては、また隠れて。

 あたしは十を過ぎる頃にはその違和感にも慣れて、世界はこんなモノだと割り切りかけていた。そう、あの学園の前を通るまでは。

 私立天翼学園。

 たまたま通りがかった学園の豪奢な翼の彫刻が入った金色の門に、記憶が溢れ出す。

 ――――ああ、この世界は……乙女ゲームだ。

 前世あたしは隠れオタクだった。少年漫画を読んでは興奮し、薄い本を買い漁り、乙女ゲームをプレイしてはドキドキしていた。

 その前世で、一番嵌った乙女ゲームの世界にあたしはいた。

 しかも、春山小鳥……ゲームの主人公として生まれついてしまった。


「う、うわああああああ!」


 思わずあたしはダッシュした。全力で天翼学園から離れた。途中、二度転んだけど、無事家路につき次の日は寝込んだ。

 真っ青な顔で「死にたくない…」と涙ぐむあたしに、この世界での母親は大丈夫よと優しく頭を撫でて、桃の缶詰を食べさせてくれた。





 時は流れて、中学三年生。

 あたしは猛勉強をした。少しでも入れる学校の選択肢を増やすには、学力が高い方が有利だと思ったからだ。

 それから、髪の毛を暗い茶髪に染めた。最初両親に大反対された。何せこの世界は乙女ゲームだ。金髪どころか紫や緑、なんて髪色珍しくもない。自然のままがいいと言い張る両親を、「髪色でからかわれるのがいや」となんとか丸め込んだ。よかった珍しいピンク髪で。

 なのに、なのに。


「春山さんにはこの天翼学園なんておすすめなんだけど……どうかしら?」


 なぜ、その学園を進めてくるんだ? 担任よ。


「あらいいじゃない。制服も可愛いわよ」


 母も嬉しそうに担任に渡されたパンフレットを見ている。

 確かに天翼学園の特進コースは魅力的だ。校舎だって綺麗だし、屋上には空中庭園があるし、制服だって可愛い。食堂だってメニューも豊富でお安くなお且つおいしいと評判だ。その上、自宅からの通学距離も近い。

 しかし、どうしたって譲れないものがある。


「あたし、こっちの緑苑高校がいい」


 机の上に散らばったたくさんのパンフレットから、それを差し出すと担任と母の顔が戸惑っていた。ヤバイ。強引に反対されるか?

 あたしは身構えた。

 なんせあたしはこの世界のストーリーを変えようとしている。

 原作の春山小鳥は、天翼学園を受験する。そして、見事合格。

 しかし、入学式の少し前に交通事故にあい、実際に学校へ通い始まるのは五月二十日からだ。そうしてその学園生活で、攻略キャラの彼らと出会い、恋をしていく。……

 あたしはこの流れに抗おうとしている。

 だって彼らには出会いたくないのだ。

 この乙女ゲームは、天翼学園という全寮制の学園を舞台にした、特殊な能力者との恋愛モノである。

 その上、彼らは少し選択を間違えただけで、病む。

 俺様、はんなり優男、百合、メガネ保険医、優しい先輩、サッカー少年、と攻略キャラの幅は広い。が、どの攻略キャラでも、例外なくヤンデレルートがあるのだ。そのどれもが悲惨の一言に尽きる。

 監禁、解剖、洗脳、殺害、回りの人間は殺されるか自殺させられる。とんでもない展開が待っているのだ。たとえ運よく殺されないルートに入ったとしても、ひどい目に合うのは変わらない。

 ゲームでやるならスリルとときめきのあったヤンデレも、現実問題となると悪寒しか感じない。

 その上、彼らは禽、《キン》 という異能を有している。

 鳥の形をした幻影を操り、人を殺したり、燃やしたりなんて出来てしまうのである。並みの人間では太刀打ちも出来そうにない。(ルートによっては小鳥も禽を覚醒させられるけど、これは難易度が高い上、能力は相手の禽の能力の無効化のみ。腕力に訴えられたらすぐ死ねる。)

 あたしは、戸惑う担任と母に緑苑高校の良さを懇々と説いた。

 二人は戸惑っていた。反論もされた。

 まぁそれは予想していた。なんせ、ゲームの筋書きを捻じ曲げるのだ。多少の抵抗は想定内。

 結果はあたしの粘り勝ちだった。

 一時はゲームのストーリーを元に戻そうとする力でも働いて、とんでもない方法で天翼学園に決められるのかと思ったら、案外すんなり二人は納得してくれた。


「じゃあ、春山さんの第一希望は緑苑高校ね」


「はい、それで」


 母とあたしは席を立ち、挨拶をして教室を出た。

 これで無事、進路相談の三者面談は終わった。後は全力で受験に挑むだけだ!




 四月。

 あたしは誇らしい気持ちで桜の咲き乱れる一本道を歩いていた。

 緑苑高校のグレーに赤いチェックのスカートが風に揺れる。

 あたしは無事、緑苑高校に合格し、平穏な生活を手に入れた。

 そう、乙女ゲームのストーリーを捻じ曲げ、天翼学園から逃げた。

 これからは安全だ。ヤンデレなんて、特殊な人種がこの公立の進学校になんているわけがない。

 あたしは逃げ切ったのだ。あのヤンデレどもから!

 意気揚々と桜の花びらが舞う道を歩き、顔を上げる。

 緑苑高校の門が見えてきた。

 ふと、門の付近にいる人物を目があった。

 風が金色の髪を靡かせる。アメジストみたいな瞳がこちらを見つめて、微笑んだ。

 ゾク、ゾクゾク。

 その時、背筋を駆け抜けたのは悪寒。

 本能が叫んでる。逃げろ、と。

 あたしは慌てて緑苑高校に背を向け、逃げようとして、誰かにぶつかった。


「ぅわっぷ☆」「ぎやうっ☆」


「わっ…ご、ごめん!」


 ぶつかった相手は、二人。

 一人は尻もちをついてしまっている。あたしは慌てて手を差し出すと、同じ新入生らしい男子生徒はその手を取って立ち上がった。


「急に後ろを向くの危ないから気を付けてね?」


「そうだよ~凛久が転んじゃったじゃない」


「ご、ごめん」


 ぶつかった相手は、双子の男子生徒だった。身長はあたしより低い。つか、制服を着ていないと中学生みたいな童顔だった。声も高い。

 水色の巻き毛にピンクの瞳の双子は、にんまりと同じタイミングで笑うと言った。


「本当に悪いと思ってるぅ?」


「う、うん」


 なぜだかその笑顔にゾクゾクする。


「「じゃあ、今日は一日僕らに付き合ってよ☆」」


 見事にシンクロした彼らの言葉に、あたしは固まった。


「どうせ今日は学校、入学式だけでしょ、だからその後、君は僕らの言う事を聞くんだよ☆」


「そうそう、誠意を持ってお詫びしてよね☆」


「わ、悪いけどあたしこれから忘れ物取りに…わっ!!」


「「さぁ行こうよ~」」


 逃げようとしたあたしの両腕を左右から掴まれて、ズンズンと緑苑高校の門へと連行されていく。この双子、かなり性質が悪い。


「ちょっと離してってば!」


「「やだよ~☆」」

 そっちへ行きたくない。

 この双子にも悪寒がするけど、あの門のところには……


「おい、何してるんだ」


「僕ら今日はこの子とデートするの☆」


「いいでしょう~」


 さっき、目のあった、男子生徒が双子と話している。

 何だろう、さっきから悪寒が止まらない。背筋がぞわぞわして、たまらない。気持ち悪い。これがこの世界のルールを捻じ曲げた罰なの?


「おい、あんた、顔色悪いぞ?」


 だったら見ないで。

 そう言いたいのに、唇がうまく動かせない。

 アメジストの瞳が、あたしを映す。

 その時、あたしの意識はブラックアウトした。

 







 入学式早々、あたしは校門で倒れて悪目立ちをした。

 それから、あの双子や紫の瞳の男子生徒と同じクラスになった。そのせいかちょくちょくこちらに絡んできて、いつの間にかクラス内でもセットみたいな扱いにされてしまった。


「ねぇ、小鳥は僕を選ぶよねぇ?」


「え~小鳥は僕と遊ぶんだよね☆」


「もちろん、俺に決まってるだろ」


 あたしは三人に囲まれて、逃げ場がない。

 ここ最近、定番となった昼休みの屋上での一コマだ。

 今月末、あたしの誕生日がある。彼らはその日にあたしとデートをしようとうるさい。あたしはもちろん誰も選ぶつもりがないのだ。

 選ぶつもりはないが、周りは放っておいてくれない。

 入学式で出会った三人の他に、妙にあたしに関わってくる人がいるのだ。生徒会長、風紀委員、バスケ部のエース、美術部員などなど。

 その誰もが、ヤンデレなのだとあたしは確信していた。

 悪寒がするのだ。あたしはこの悪寒をヤンデレセンサーと名付けた。ただいま的中率は百パーセント。

 最初は、あたしだって信じたくなかった。

 しかし悪寒を感じた相手の言動を見ていると、解ってしまうのだ。

 あたしが別の男子と話しているだけで小さくボソッと「俺だけしか見れないようにしてやりたい」だの「僕らと小鳥のおうちを用意しなくちゃ☆」だの、「僕だけのミューズが…」「あいつらバスケットボールにしてやりてぇ」「あの男子、風紀のブラックリストに入れちゃお」「許される事ではない」だの。皆、一様に目に光がなくなって、恐ろしい表情で言うのだ。

それだけならまだしも、文房具がなくなっていたり、教えた覚えのないこちらの靴のサイズに合わせたミュールをくれたり、たまに「小鳥は俺の」と止まらない連呼をされたり、己の血で描いたというあたしの肖像画をくれたり、なぜか自宅での独り言を知られていたり、休日出かければ偶然に彼らと鉢合わせたり、あたしに告白してきた男子が退学になったり、あたしに嫌味を言った女子がケガをしたり、あたしが奴らから逃げ回って隠れていると必ず発見されたり、無視するなら自傷すると泣いたり、愛してくれないならと首を絞めてきたり…………とあげればキリがない。

とりあえず、この場はどう切り抜けるかと考え込んでいると放送が流れた。


〔一年B組、春山小鳥、至急職員室に来なさい〕


 冷たい声色。数学教師の怜悧な美貌を思い出しげんなりする。

 この緑苑高校の美形な男の中で、この数学教師だけがあたしにはヤンデレを発揮しないし愛を囁かない。それどころか会う度、嫌そうに顔を歪められたり、嫌味や皮肉を投げつけられる。ヤンデレ的な意味では安心出来るが、あまり会いたい相手ではない。 

 しかし、仕方ないのであたしは走り出す。

 すると、三人ももれなく後を追ってくる。


「すぐ用は終わるから!」


「「一緒に行くもん!」」


「…答えを聞くまでは離れない」


 しつこい三人から逃れようと足を速めると、廊下で美術部員とバスケ部のエースと出会った。


「春山さ…」


「忙しいから後で!」


「なぁ、オレと一緒にさ…」


「後!」


 二人を軽く流した筈なのに、後をついてくる人間が五人に増えた。なんでだ。

 ようやくたどり着いた職員室前、そこで更に面倒な人間と出会う。


「小鳥、なぜ呼び出されたんだ」


「生徒会長に関係ないでしょ」


 どうやら放送を聞いて生徒会長はあたしを捕まえようと職員室前で構えていたらしい。


「関係はある! お前は生徒会に入るべき人間だ。もし問題など起こしていたら…」


「入らないので大丈夫です」


「そうだよね。コトリんは風紀に入るんだもんね」


 生徒会長を切って捨てていると、背後から抱きつかれる。追ってきた五人がそれぞれ唸ったり、悲鳴を上げたり文句を言っているのがうるさい。


「離してください風紀委員長」


「コトリんの誕生日、デートしてくれるなら離すよ」


 あちこちに跳ねた赤い長髪の風紀委員長がケラケラ笑う。笑ってる割りに目がマジなのが怖い。なんか抱きしめる腕に力入って苦しいし。


「テメェ!! 小鳥を離せよっ」


 あ、バスケ部エースが腕力で介入してきた。応援したくないけど頑張れ、あたしと風紀委員長を引き離せ!


「「小鳥を離せ~」」


 双子までこの揉み合いに乱入し、あたしはあっちからこっちから引っ張られ、苦しい。


「お前ら、そこまでにしろ」


 ぎゃいぎゃい騒いでいた場が、シンと静まる。

 怜悧な美貌があたし達を軽蔑するかのような眼差しで射抜いていた。


「こんな昼間から男を侍らせていい気なものだ」


「……なっ!」


「小鳥を侮辱するな」


「「先生、目が腐ってる?」」


「いくら教師でも許せない発言ですね」


「先生、コトリんはそんな悪女じゃないッス」


「ざっけんじゃねーぞ!! クソ野郎!!」


 教師の冷たい発言に反応したのは、あたし以外の全員だった。ちなみにあたしはただ遠い目をしてぜぇぜぇと揉み合いのダメージで肩で息をするのが精一杯だった。


「春山は生徒相談室へ来い」


 彼らの抗議を無視し、数学教師は職員室から少し離れた生徒相談室へ歩き出す。あたしもその後を続き、部屋へ入った。

 が、なぜか彼らまで一緒に入ろうとする。この狭い部屋にお前ら全員入ったら、狭いっつーの!


「貴様らは外で待ってろ」


 当然、教師に追い出された。

 部屋にはあたしと教師二人になる。彼がこちらを睨みながら、一枚の紙を机の上に取り出した。


「どういう事だ」


「そのままの意味ですけど?」


 机の上には退学届。あたしが書いて校長に直接手渡した筈の物だ。

 なぜ、この数学教師が持っているのだろう。


「あたし…疲れたんですよね。こんな毎日」


 そもそもヤンデレから逃げて、生命と精神の危機がない毎日を送れる筈だった。それなのに、この世界はそれを許してはくれなかった。

 ストーリーの強制力とでも呼べばいいのか。何らかの力が働いたとしか思えないくらい、あたしの周りはヤンデレ気質のある美男子ばかりだ。

 このままではゲームどおりに、殺されるか、よくて監禁だ。


「疲れた? 何にだ?」


 ふん、と鼻で笑って数学教師が片唇を歪める。嫌味な笑い方だ。


「周りに一方的に思われて、あたしは断ってるのに止めてくれないし、それどころかなんかエスカレートしてるし……」


「だったら、消してやろうか?」


「へ?」


「全員、消せばいいのだろう?」


 ブワッと腕が鳥肌が立つ。

 あ、あれ?

 この数学教師は、今まであたしに愛を囁いた所か、あたしに会う度に嫌そうに顔を歪めて嫌味や皮肉ばかり投げつけてきた人物だった。ヤンデレに取り合いにされた時には「男を侍らせて女王気分か、醜いな」などと吐き捨てられてさえいる。

 だから、あたしはこいつは大丈夫だと思っていた。

 こいつはあたしを好きになるどころか、嫌悪しているのだと思っていた。

 思っていた筈なんだけど、悪寒がする。


「せ、先生…?」


「退学など私は認めない」


 ビリビリッと目の前で、退学届が破かれる。


「忌々しい奴らとの戯れも目に余っていた所だ。ちょうどいい、奴らを消せば春山の様な低俗な女子生徒も少しはまともになるだろう」


「け、消すって?」


「消すの意味も解らない程、知能が低かったのか?」


 思わず後づさると、教師が間を詰めてくる。


「け、消さなくていいっ」


「ほぅ? 今度は慈悲深い聖女気取りか?」


「ち、違う。あたしは……学校、辞める」


 そこまで言い終えた途端、体に衝撃を感じた。


「! ゲホッ…」


 勢いよく壁際に抑え込まれた。背中に勢いよく当たった窓が冷たいし、咳込むし散々だ。


「私は認めないと言った筈だが」


「……っ」


 光のない暗い目があたしを見下ろす。怜悧な美貌と相まって、恐ろしさが増す。


「一度言っても理解出来ないなんて、本当つくづくお前は頭が悪い」


「は、なして」


 頬を掴まれ、顔が近づく。怖くて怖くて視界が滲んでいく。


「私がお前を逃がす訳ないだろう」


 ピチャリ、と滲んだ涙を舐め上げられて、あたしの恐怖は臨界点を突破した。


「は、離して!!」


「っ!?」


 咄嗟に教師の体を突き放したのは、火事場の馬鹿力って奴だ。

 あたしは慌てて背後の窓を開け放つと、素早くそこから脱出した。生徒指導室が一階で本当に良かった!

 背後で教師があたしを呼んでいるが、全力で駆け抜けた。途中、二回転んだけど無事家路につき次の日には荷造りをして隣の県の母の実家に身を寄せた。

 真っ青な顔で「ヤンデレ怖い…」と涙ぐむあたしに、この世界での祖母は無言で優しく頭を撫でて、地元の特産物のブドウを食べさせてくれた。おいしかったです。

 その後、退学届は郵送し、逃亡の際に置いてきた荷物は女友達に自宅に届けてもらい、あたしは通信制の高校へ転入した。

 とりあえず将来は、女子ばっかの大学と職場を目指すつもりだ。最終手段としては、尼でもシスターでもなるしかないと思ってる。信心はないけれども。むしろ、神の胸倉掴んで揺さぶってやりたいけれども!

 そんな感じで、あたしは逃げ切ってみせる!

 なんか最近、近所の男子中学生と目が合う度背筋がゾワゾワするけど、大丈夫! 誰もいない場所でもゾクゾクするけど、きっと平気!

 必ず、絶対、きっと、多分、逃げきってみせるから!!

 






乙女ゲーム転生+ヤンデレ+逃亡と好きなものを詰め込んでみました。



[補足?]


数学教師を一目みてセンサーが働かなかったのは隠すのがうまかったから。年の功ですね。



ちなみに近所の中学生もヤンデレだし、誰もいない所は盗聴されてるんです。まだまだ小鳥に平穏は訪れませんが、全力で逃亡し続けます。ファイト!



後、小鳥が入学しなかった天翼学園では、この乙女ゲームの世界の宿命として、ストーリーの強制力が働いています。…ので、やっぱりヤンデレがいっぱいな学園と化してしまいました。小鳥が逃亡したせいで、その強制力が別の人間へと牙を剥いてしまいました。……


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