第2話
「美味しかったわね」
「ええ!また行きましょう」
「ユーリアも、また行きましょうね」
「うん!また行こうね」
カフェで過ごす時間は、私の中でトップレベルに好きな時間の一つだ。
この余韻のままもう少し夕方でいてくれたら嬉しい。
「涼しくなってきたね」
「そうね、風が気持ちいいわ」
美味しかったケーキの思い返しながら、噴水広場への道を歩く。
途中、王宮騎士の人達が街を走っているのが見えた。
(なにしてるんだろ)
王宮騎士になるのはとても大変だと聞く。
王宮の警備じゃなくて街を走り回ってるのはなんで?
ぐるぐる考えているといつの間にか噴水広場に着いてしまっていたらしい。
「今日は楽しかったわ。また会いましょう」
「ええ!また近いうちに。次は私がカフェを探すわ。ユーリアちゃんも、またね」
「はい、また!」
「うふふ、次はエドガーくんも連れておいでね」
「あの子、来るかしらね」
ヒラヒラと手を振り、ミシェリアおばさんと別れる。
また、いつか。次会うのはそう遠くないように感じた。
ミシェリアおばさんと別れたあとは、二人で今夜のご飯や明日の分の買い物をしていた。
「明日はこれ食べたいかも」
「ユーリアがそんなこと言うなんて、珍しいのね」
ん…?
なんか、今の。聞いたことがあるような。
「そ、うかなぁ?たまには私もリクエストするよ」
「うふふ、そうね。お母さん腕によりをかけて作っちゃうわ!」
力こぶを作るポーズをしながら、お母さんは張り切っていた。
ふと、お店とは違う方向を見たかと思えばおかあさんは一言漏らす。
「……あら?」
「どうしたの……あれ、お父さん?」
馬車用通路を挟んだ反対側の道にお父さんが見える。
あ、あれ。
お父さんこっちを見て、驚いてる顔してる。
急いで私たちのところに向かってる?
危ないよ、今は馬車、通ってないけどいつ通るか分からないんだから……。
「っっユーフィ!!!!!」
お父さんが大声でお母さんの名前を呼ぶ。
ふとお母さんの方を見ると、少し馬車用通路にはみ出してお父さんに手を振っていた。
そんなお父さんに驚いたのかお母さんは固まる。
少し近くで、馬が走る音が聞こえる。
視界の端で、茶色の馬が走ってくるのが見える。
馬車に乗ってる人、揺らされてる。大丈夫かな。
「お母さん、危ないよ、こっち寄って……」
私は何かを知っている?
ここまで読んでいただきありがとうございました!
以下第2話の登場人物
主人公 - ユーリア・アミリル
母親 - ユーフィ・アミリル
父親 - ローアン・アミリル
幼馴染の母親 - ミシェリア・ナイトレイ
幼馴染(今回出番0) - エドガー・ナイトレイ
次話でようやくエドガー出せそうです




