捏造の王国 その115 参院選どうするの?どうすればジコウ党が与党維持できるんだー!!
参院選の前哨戦ともいえる都議選の結果に苦悩する、与党ジコウ党総裁であり、ニホン国総理のイシババ氏だが…
まだ6月だというのにすでに最高気温35度越えの地域が出てしまったニホン国。筆者含め多数のニホン人が体調不良やらなにやらでお休みするわ、作業効率おちまくるわ。ついに熱中症対策が企業に義務化されるという気候変動がヤバいフェーズに突入しまくっている。
さらに空梅雨で今年も米の出来がまずいんでないの、休耕田活用ったって田んぼはすぐには蘇らないのよーと、他の野菜もどうなるの、鶏、豚、牛だってストレスたまってよわっているのよーという食糧危機、ひいては国家安全保障危機を迎えつつあるが、別の危機に怯えるものも多数いた。
「ああ、都議選惨敗。ジコウ党ソンカ派は絶対落ちないって言われるほどの組織力だったのに、それでも落としてしまうとわあ」
と、嘆いているのはジコウ党総裁にして、総理大臣イシババ氏。官邸執務室で冷たい有機栽培高級麦茶をたしなみつつ
「ううう、客寄せパンダのオオイズミチンジロウまで導入したというのに、どういうことなんでしょうか。まあ彼も岩盤といわれた地元一つ落としてるし…。曽祖父の効能も期限切れ、地元開発の事業も実は不評だというし…」
と、ウィスキーのグラスならぬ富士天然水の手削りのまんまるーい氷の入った麦茶のコップを傾けていると
“そうですねえ、なんというか、あの方すでに化けの皮剥がれまくり、ホントにあの学歴、アノ言動…やっぱ寄付及び有名人枠なんじゃないのといわれてますしねえ”
と合いの手がコップの中から入った。
「わーじ、地獄の書記官さん!」
”あ、お久しぶりです、四万六千日とか新盆も近いんで、様子見にきましたけど。イヤー凄いですね、ヒドイですね、哀れですねえ“
と、様子見といいつつ、クリティカルなダメージを与える地獄の書記官。元アベノ総理からずーっと苦言、忠告、箴言などなど続けてきているためか、言うことが辛らつ。地獄に勤務しているだけあって容赦がないのである。もっとも歴代総理にちょっかいをかけるのは、政権の暴走のおかげで地獄行きの死者が倍増し、その抑制のためなので、政権を批判しまくるのは当然なのだが。
「そ、その、あの世の行事もたくさんあるんですから、お帰りいただいても」
“いやあ、世界各国で死者数が増える。ニホン国だって気象災害ほかでどんどん危うくなっている。それ半分ぐらいは、いや、ほぼ政治がらみなんで。となるとニホン国の政治にとって大事な選挙の時に見に来るのは当然ですよ”
「た、確かに、だ、大事な選挙がありまして、その」
“あー都議選、散々でしたねえ。私らもレイワンら野党大勝を期待してたんですけど、オオイケ・リリィ知事さんとこと怪しげ邪新党に票奪われちゃっただけですねえ”
「そ、そうなんですよ。だいだいコクミンミン党なんて、すり寄ったり離れたり。サンサン党にいたっては、公約はラノベや漫画の副題みたいにキレがいいだけで、憲法草案なんて、わがジコウ党より過激、戦前よりひどい路線行ってるのに」
“まあ、みなさん動画は見るけど、じっくり公約とかみて推測、推論しませんねえ。読解力が不足してきたんでしょうねえ、SNSの短文ばかりみてますし。図書館だの本屋だのが衰退してますしねえ。分厚い本はインテリアだと勘違いの本屋モドキがいるぐらいですし。結構深読み、熟読が出来なくなった人が多いんでしょうねえ”
「そ、それだからあんなポッとでの、カラーが派手なのに騙されるんですよ!」
と憤るイシババ総理に
“でも、そういうイメージ戦略を駆使していたのはジコウ党さんですよねえ。某広告会社をつかいまくって”
「えー、その、べ、便通とか、フジサンサンテレビが勝手に」
“勝手に、ではないでしょうねえ。裏金さんとかカンボー機密費とか、裏はとれてますよおお。何しろ、私地獄の書記官ですから”
「そ、それはその、必要…」
“心理的誘導に、SNSで敵対勢力を攻撃、まあ、作戦としてはスゴイですよねえ、いやらしい、卑劣、最低なやり方ですけど。引っかかる人は古今東西少なくないですから”
「そ、それだけでは」
“ま、実際、利益相反する企業はそんなことしてなくても、投票してくれて献金してくれますからねえ。ドヨタとかねえ、消費税下げたら赤字になっちゃうんじゃないですか、あそこ。売れてるって言ってもいろいろ経費かけてますしねえ。だから野党だけでなく与党内からも消費税廃止論出てもやらないんですよねえ、献金企業様がいやがるから”
「そ、それはなかなか変えられないから」
“大手チェーンはともかく、町の中小零細企業は、すぐに無しにできますよ。請求書に書かない、レシートはすぐいじれる程度のもの。ま、システム屋さんが悲鳴って言っても、非正規の優秀な人をたくさん導入してきっちり金払ってやってもらえば、それほどでもないんじゃないんですかあ”
「そんなこと、で、できないですう」
“はあ、そんな言い訳ばかりいってるから、フットワークが軽く、イメージ戦略を練りこんだ、その実、中身は封建独裁体制大好きなところに負けるんですよ。まあ、教育に金をかけず、読解力も浅く、目の前に仕事をこなすことは上手にできるけど、その先にどうなるかをよく考えない人を大量生産しましたからねえ。それが昭和、平成、令和ともう第三世代になっちゃったんで、染まった人達の思考力をマトモに戻すのは難しいでしょうねえ”
「国民があーいうイメージ新党に騙されやすいのが多数、それもジコウ党支持者に多いとは。い、一体どうすればいいんだ。裏金もまた蒸し返されそうだし」
“あー、お得意の解凍、もとい解党してくっつけばいいじゃないですか。昭和のころよくやってたでしょう?で、サンサン党もとりこめば”
「え、それ、やるんですか、し、しかし」
“あー、せっかく総裁になったのに手放さなきゃいけませんね。総理も降りなきゃ、だし”
「それも、ありますが、だいたい戻ってこない輩も」
“あーオザワンさんとかミンミン党ねえ。確かにレイワンとか共産ニホンとかくっついて、逆に政権獲られちゃうかもしれませんね。かといって、今のジコウ党のイメージは最悪。なら、いっそ党名変更とか解党しちゃって、またくっつけばいいでしょうと言ってるんですが”
「そ、そんな危ない賭けなんてできるわけが」
“では、ドランプさんにも、サンサン党にも、米ほかの物価高にも対抗できず、このままじりじり支持率さげます?米放出して一時上がったけど、もう放出できませんよねえ。どうします?”
「え、えーと、えーと」
せっかくつかんだ総裁の座を手放すのはいや、し、しかし議員たちやらいろいろ考えると解党、再編成も悪くない…いやいややはり総理を降りるのは…とエアコンの効いた執務室で悩むイシババ総理であった。
気候、物価高、ほかもろもろに苦しむ方々が各地にいらっしゃるようですが、血迷わず、よーく考えたほうが良いのでは。まあ、正確に迅速に事務仕事や作業はこなせるのに、全体的、将来的につなげて広く考えたり、自分の知らない人々の苦悩やらを推論できないってのは、脳の働きが賃労働特化型になっちゃったってことなんですかねえ。まあ、どこぞの国では手先はとっても器用ですよね、折り紙とか。