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短編:自分がもう一人いたら仲良くなれるの?

作者: TarTark

こんなことを考えたんだ…。


自分がもしもう一人増えたら何もかも気が合うのだろうか…自分がトンカツを食いたくなったらもう一人もトンカツを食いたくなるのだろうか…。


今回はそんな物語を見ていく。


ある日の昼下がり…ジャックは絶妙な時間である一つの事を考えていた…。


ジャック「…この時間…絶妙すぎる…昼ご飯を食うか、お菓子を食うか…うーん…」


圧倒的に昼ご飯を食べた方が良い時でも食べたくなるのがお菓子


ジャック「…(ってか…この後バイトかぁ…家でやることまだあんのに…帰ってからやんないとか…)」


ジャックはそんなことを考えているといつも通り思い浮かべる…。


ジャック「…(もし自分がもう一人いたらなぁ…)」


???「よう…」


唐突に聞き覚えのある声が聞こえる


ジャックは振り返ると…鏡…?いや違う!


ジャック「お…俺…?」


そう…もう一人のジャックがいたのだ。


ジャックa「お前が欲しいと言ったもう一人の俺だ…まぁ…厳密に言うと…俺の方がジャックって思えるし…なんだか不思議な感覚だ…」


ジャック「つまり…お前から見たら…俺がもう一人のジャックと?」


意外にもジャックは驚きを隠しながら話せていた。


ジャック「…(これがもう一人の俺パワーか…)」


ジャックa「で…どっちがどこ行く?」


ジャック「え?」


ジャックa「バイトか…家の仕事か…」


ジャック「…(困ったな…おそらく俺はバイトの方が嫌だ…しかし…それを俺が思ったなら相手も同じか…)」


ジャック「俺がバイト」

ジャックa「俺がバイト」


ハモった


もう一人のジャックが笑いながら言う


ジャックa「流石もう一人の俺…考えることも一緒かよ」


ジャック「っ…はは…よく考えたらバレるもんだよな」


ジャックa「ま…どうしようかな…バイトは確かに面倒だし…こうしよう…バイトの合計時間は四時間…なら…二時間ずつで交代しないか?俺が途中で行って更衣室で入れ替わる」


ジャック「なるほどな…良いな…それ…」


ジャックa「…となると…どっちが先に行くかだな…最初の二時間となると…清掃か…」


ジャック「うーん…」


ジャック「俺が最初に」

ジャックa「俺が最初に」



結局その後…ジャックaが二時間のバイトに向かう。


~家~


ジャック「…(さ~てと…約束は約束…しっかりやること終わらすか…)」


ジャックはそういって家の掃除をするために掃除機を手に持つ…それと同時にテレビをつける…。


ジャック「お…ニュースだ」


ニュース「今朝のニュースです、バックストーン地区で殺人事件が起こりました、容疑者はマイク・ブリスベン…過去六回被害者のハリー・カルチャと揉めている事が地元調査でわかりました…」


ジャック「うわうわ…物騒な世の中になったもんだなぁ…なんて…前からわかってたことか…」


そう言いながらテレビを消し…。


ブィィィィィン!


掃除機をかける。


~バイト先~


ジャックa「…(さてと…のこり一時間か…えーっと…)」


ブリトニー「ジャック?ちょっとこれ見てよ…」


ブリトニー…バイト先の上司的なやつだ。


ジャックa「なんだ…?」


ブリトニーがテレビをつける…すると…。


ニュース「今…マイク・ブリスベンのインタビュー情報が明かされました」


ブリトニー「最近殺人事件が起きたんだってね…」


ジャックa「なるほど…」


ニュース「…マイク・ブリスベンは…ハリー・カルチャに自身の娘を過去三回…」


ジャックはかなり表情が強ばるニュースに無言で視線を向けていた。


ニュース「ニュースを終えます」


ジャックa「…(酷いニュースだ)」


ブリトニー「…あ…そうだジャック?更衣室の隣にあるリュックからファイル取ってきてくれない?黄色いやつ…私がいつも持ってるの…」


ジャックa「…あぁ…わかった…取ってくる」


ジャックaは更衣室に行きバックを開いて漁っていると。


ジャック「お待たせ、ちょっと早めに来たぞ」


もう一人のジャックが現れる


ジャックa「おう…着替え終わったらブリトニーにこれ持って行って渡してくれ…言うことは…えっと…取ってきたぞ…とかで」


ジャック「了解…じゃ…手っ取り早く着替えようか」


ジャックともう一人のジャックは急いで服を脱いでは渡し…それを着る。


ジャック「よーし…さて…頑張るぞー…(バイト時間半分…かなりモチベが…っ…待てよ…つまり…バイト代も半分か…うーん…ま…仕方ないか…)」


ジャックはそう考えながらブリトニーに黄色いファイルを渡しに行く…。


バイト終了後…ジャックは急ぎめに家に帰りもう一人の自分と話すことにした。


~家~


ジャック「やっぱりさ…俺ともう一人の俺…なんだか考えてることも一緒だったりでなんだか…楽だな…」


ジャックa「そうだな…俺も…あー…お前も考えてただろうけど…自分がもう一人増えたら…別に自我を持つのかと思ってたけど…そんなことないんだな…」


ジャック「まぁ、ああいうのは物語でのみだろ」


ジャックa「でも…事実は小説より奇なり…ってのはこれのことかもな」


ジャック「確かに…」


ジャックa「そういえば今日ニュース見たんだ…えっと…誰かが殺された…」


ジャック「あー…俺もそれ見た…なんか揉めてたとか…」


ジャックa「あれ…インタビューによると娘を…その…ほら…」


ジャック「揉めてたってのは…そういう事だったのか…」


ジャックa「あぁ…」


少し静かになる…。


ジャックはハッとし顔を上げ言う。


ジャック「もう一人の俺なのに…知らない情報…」


ジャックa「それは別の情報を見てるから…」


ジャック「なるほど…これが物語の…」


ジャック「自我の持ち方か…」

ジャックa「自我を持つ理由か」


終わり

本当はジャックとジャックaで分けずに面白い感覚を味わってもらおうと思ったけど…ストーリーの良さでこっちを採用!似たような書き方を今度するかも。

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