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麒麟の森  作者: 冨永 真一
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夏が明けて

夏休みが明けた。


大介としては、準備万端で臨んだ二学期だった。それまでと違って自分は子供達と理想的な学校生活を送ると確信していた。具体的なことはまだはっきりしなくても、教室ではいつでも自分は笑顔でいて、子供達が自分の周りに集まってきてわいわい楽しくやっている自分と子供達の絵が浮んでいた。九月一日の始業式の日の朝からその期待は裏切られた。子供達の登校する八時十五分の三十分前の七時四五分から行われる職員の朝礼で校長が言った一言が、後の大介を追い込むことになる。


「みなさん、九月一日は、子供の自殺が最も多い日であります。どうぞ、子供達と笑顔で迎えてあげてください」


 始業式の日、クラスの三人の子供が欠席した。二人は欠席の連絡がなく、一人は登校しようと家を出たら、腹痛に見舞われたということだった。連絡がとれない子供の自宅には何度も連絡したが、電話が通じなかった。


                   つづく


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