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地味な平社員の俺が、何故か美人上司と社内のアイドルに迫られている件  作者: おとら@9シリーズ商業化


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森島さんに誘われる

 麗奈さんと別れ、俺は家へと帰ることにする。


 道中の帰り道にて、ふと思う。


「しかし……ラッキーだったな。朝から麗奈さんに会えるとは」


 ラフな感じがまた良かった。

 この時間に来れば会えるのか?


「いや……それじゃ、ストーカーになってしまう」


 きっとあれだけの美貌の持ち主だから、嫌な思いもしてきただろうな。


「うん、そういう輩にはなりたくないな」


 そんな暇があったら、自分を磨いていくしかない。



 そんなことを考えつつ、家に帰宅すると……。


「ん?……森島さんからか」


『今日ってお時間ありますかー? あっ、無理なら全然構わないので』と書いてある。


「なんだろう……まあ、特に用事はないし。ただ、ゲームはしたいな」


『午後の間の時間なら、少しは平気だよ』と返信すると……。


『了解でーす。では、三時のおやつを食べましょー! 場所は池袋駅前集合で』


「おやつ? ……ああ、ケーキのことかもな。なら、俺も行ってみたいな」


 慣れているとはいえ、女性だらけの中に入るのは未だに気まずくはあるし。


『ケーキのことかな? 了解です。それではまた』


『アタリです! ではではー』


「絵文字とか使わないんだな……意外だ」


 もっとキラキラしたのを想像してたな。

 なんというか……意外と付き合いやすいよな、森島さんって。



 午前中は掃除や洗濯を済ませ、のんびり過ごすことにする。


「11時か……昼飯には早いし、ゲームをするには時間が足りない……ネット小説を読むか」


 ちなみに、最近はラブコメをよく読んでいる。


「みんな発想力がすごいな……」


 ファンタジーラブコメや、一夫多妻制の世界観、ハーレムや寝取られや浮気モノ……。


「割と王道系が好きなんだけど……きっと、今は流行らないだろうなぁ」


 もちろん奇抜なのも悪くないが、青春モノとか一途な恋愛モノとかが読みたいかもな。


「おっ、これなんか良いかも」


 ダクにそういったものが書いてない物語を読んでみるが……。


「いやいや、鈍感すぎるから。こんなの、普通気づくって」


 ヒロインのアプローチに、主人公が全然気付かない……。


「いや、でも……意外とそんなもんかもな」


 第三者だからわかるわけで、当事者になるとわからないこともあるか。


「おっと、昼飯食べて準備しないと……」


 つい夢中になって読んでしまった。


 俺は手軽なパスタを作り、急いで食べる。


 そしてシャワーを浴び、着替えて家を出るのだった。



 待ち合わせ場所にいくと……。


「あっ、水戸先輩。こんにちはー」


「やあ、森島さん。こんにちは」


「では、早速行きましょー」


「ああ、時間は有限だからな」


「それ良いですねー。私も無駄な時間は好きじゃないんですよー」


「だから、絵文字とかもないのかい?」


 てっきり、俺に気を使ったのかと思ったけど。


「ええ、あまり好きではないですね。水戸先輩のメールって、楽で良いです」


「え?そうか? よくそっけないとか言われたけど」


「それは相手にもよるんじゃないですかー?そういうのが欲しい女性もいますし」


 そんな会話をしつつ、ケーキ屋に到着する。


「おおっ! ここは……!」


 以前ヒルナンチャラで放送されてたやつだ!


「えへへー、知ってますか?」


「ああ、行ってみたいと思っていたところだ」


「なら良かったです」


 中に入るが……。


「モンブランは絶対……チーズケーキも良い……ベイクドかスフレ……」


「水戸先輩……」


「あっ——すまん、引いたか?」


「いえ、私もケーキ好きなんで。スフレとベイクドを頼んで半分個します?」


「い、良いのか?」


「ええ、良いですよー」


「森島さん! 君は良いやつだな!」


 俺は感動して、思わず両手を握りしめる。


「べ、別に……普通ですよ。あの……」


「す、すまん! つい嬉しくてな」


「シェアとかしないんですか?」


「いや、基本的に一人くるからさ。男友達は嫌がるし、姉貴とは俺が嫌だし。気軽に誘える女性もいないから、森島さんがいてくれて良かったよ」


「ふむふむ、なるほど……」


「森島さん?」


「いえ、そういうことでしたら。さあ、選んじゃいましょー」


 いくつかのケーキを選び、その店の中にあるテーブルに座る。


「どれ……美味い……! 甘すぎないモンブランはやっぱり良いよなぁ……」


「あっ、わかります。なんか甘いだけのやつってありますもんね?」


「栗本来の味を考えたら、あまり必要じゃないんだよ。それを栗の量を誤魔化すために甘くしたり、甘さが出るまえに処理しちゃうから。原価率を考えたら仕方のないことだとは……すまん、つい熱が入ってしまった」


「いえ、お気になさらずにー。ケーキ作るんですか?」


「まあ……実家が洋食屋でね」


「へぇ……なるほどなるほど。跡を継ぐんですか?」


「いや、その気はないな。俺は普通のサラリーマンを続けるかな」


「ほっ……良かったです。これで、予定変更なしですねー」


「ん? どういう意味だ?」


「いえいえー。ほら、スフレとベイクドも分けましょー」


 その後何故か質問をされつつ、美味しいケーキを食べていく。


 森島さんって良い子だな……何故か、あまり緊張しないし。


 それにしても、これが噂の女子会ってやつか……俺、男子だけどね。

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