孤独なるルグドミレニア

　地球とよく似た世界。この世界には3種類の知的生命体が存在した。人間と、獣人と、どちらにも属さないハーフ。彼らは互いに反目し、世界には根強い差別が残っていた。

　そんな獣人が唯一支配する大地、ルグドラクール大陸。その南部には治安維持を名目として10ヶ国のPKO部隊が展開していた。そのうちの1ヶ国にルグドラクールとは海を挟んだ向こうにある隣国、ザナ共和国の軍がいた。彼らはある日、北部を支配する反政府組織を偵察するためにヘリを飛ばした。
　しかし飛行中、彼らは何者からか攻撃を受け抵抗虚しく撃墜されてしまう。生き残りたちが処刑される中、ザナ共和国国防陸軍所属、ソラ・ザッシューナ一等兵は運良く生き残る。武器は小銃一挺、仲間も死んだ。国に戻るには遠い南の国境線を目指し、敵地を歩かなければならない。雪が降りしきる中、彼はたった一人歩き始めた。

注意：登場する兵器類のうち、ザナ国防軍の使用するものは基本的に自衛隊の装備と同一になります。例）UH-60ZA＝UH-60JA