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乱入

「ルカ! 大丈夫か?」

「コバルト! こっちは大丈夫だけど、どうして助太刀に?」

「ルビーからの伝言を聞いてな。やはり、目の前の敵を打ち倒すことを優先すべきと考えたわけだ」

「なるほど」


 そういう会話を交わしながらも、レジスタンスの皆は物凄い勢いで敵を倒していった。


 前までは、魔術師に負傷させられていた【拳士】のルビーも一人で魔術師をニ、三人倒すほどの健闘ぶりだ。


 これには魔術師達も流石に驚きを隠せない様子であった。


「馬鹿な、負け犬のスキル使いがこれほどに力を増しているとは」

「クソッ! こいつら今までの戦い方が通用しねえ!」


 流石は百戦錬磨のレジスタンスといったところだろうか。


 精鋭揃いの魔術師達を、不利な相性ながらも一人で数人を倒していった。


 今まで強いと思い込んでいた者ほど、こういう本当にピンチな時には弱い。


 相性有利なことですっかり油断をしていた、魔術師側は隊列が乱れ壊滅寸前であった。


「総司令官殿、ここは撤退もご一考かと」

「くっ……仕方がない。この勝負預けた!」


 総司令官の側近と思われる男が、総司令官に助言をしぼくとの戦いは中断で終わることになった。


 正直言ってこのまま続けていればぼくは負けていただろう。


 ここは素直にホッと胸を撫で下ろした。


 撤退する侵略軍側を、レジスタンスは追撃しようかとしていたがそれをコバルトが制した。


「やめろ。深追いは禁物だ。ここは一回引き上げてまた有利な状態で奴らを討つ」

「わかりました」


 その会話の後、ぼく達は二人の女魔術師を連れて基地へと戻っていった。



「あのー質問なんですが、女魔術師を基地へと連れてきても大丈夫なんでしょうか?」

「それに関しては触れるな。もう俺の中で決めたことだ、俺はその二人のことを信じる」


 ルビーの質問に対し、コバルトが自分の独断で二人を信じる旨を伝えた。


 独断で物事を決めるということは、その全責任を自分で負うということだ。


 コバルトの目から強い覚悟の意思が伝わってきた。


「だがタダで仲間に引き入れるわけではない。当然聞き出せる情報は聞き出す」

「まあそうなると思っていたわ。ね、グレタ」

「ならなぜついて来た。まあ戻れる状況ではなかったがな、グランデ」


 コバルトが聞き出したい情報とは一体なんなのであろうか? 


 大抵のことはもう聞き出しているはずだ。これ以上何を聞くことがあるのであろう?


「まず一つ聞きたいことがある。スキルが魔術に勝つ方法はあるのか?」

「うーん、どうなのかしら? 知っている、グレタ?」

「知らないな。というかさっきは君達が魔術師達を圧倒しているように見えたが? なあグランデ」

「あれは魔術師達が油断していたのと、クルセイダーズが体力を削っていてくれたおかげだ。実力で勝てたわけじゃない」


 コバルトは冷静に状況を分析し、結論を述べた。


「他に何かスキル使いが魔術師を倒すような方法はないのか?」


 コバルトは苛ついた様子で、グレタとグランデに詰め寄った。


「あ! でも一つだけスキル使いが魔術師に勝つ方法があるは!」

「何だそれは? 早く言え!」

「ルカ君が魔術を覚えれば総司令官殿程度なら超えられるかも? ねえ、グレタ」

「まあ可能性はゼロではないな、そうだなグランデ」


 グレタとグランデは適当そうにそう言った。


 するとその発言にコバルトが激しく噛み付いてきた。


「なに! ルカが魔術を使えるだと? やはりお前は魔術側の──」


 そう言いかけてコバルトは最後まで言うのを辞めた。


 きっと魔術師側の回し者とでもいいたかったのだろう。


 しかし、それを言うととても面倒なことになるのを察したのだろう。


 コバルトは途中までそう言いかけて辞めた。


 しかし、ぼくはコバルトにとって都合の悪いことを更に隠している。

数ある小説の中からこの小説をお読み頂き、本当にありがとうございます!


良ければ、ブクマと★をいれて頂ければ幸いです

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