巨乳
ぼくはマゼンタへの復讐も終えた。残りはカインに復讐するだけだ。
「マゼンタ、カインはどこにいるか知っているか?」
「カインですか? カインなら、魔王領に逃げ込みましたよ」
「魔王領だって!? それは本当か?」
ぼくは驚きのあまりに思わず聞き返した。
本来魔王を討伐することが【勇者】の務めのはずだ。
しかしそれなのに、あろうことか魔王に助けを求めにいくとは……。
「いくら自称とはいえ勇者だったのに、落ちるところまで落ちたなカイン」
「【勇者】として彼の行いは許せません!」
「私もです」
皆許せないという気持ちでいっぱいのようだ。
「んー、私はどうでもいいんじゃないかなと思いますー」
そう言い出したのは、マゼンタだ。
(こりゃあ洗脳魔法がききすぎてるな。すっかり別人になってしまった)
流石にこのままでは、まずい。これでは人間味をまったく感じない。
もう一度【施術】を彼女に試みて、【洗脳】を弱めなければ。
「なあマゼンタ、気持ちのいいことをしてあげるからちょっとそこのベッドに腰掛けて」
「え! 気持ちのいいこと? して! して!」
ぼくはマゼンタを椅子に腰掛けさせて、さっそく【施術】をはじめた。
(えーと、【洗脳】の効果を和らげるには頭のここの部分を──)
そう思ってぼくがマゼンタの頭の上から見下ろした時であった。
ぼくの目の前には、たわわに実った二つの胸が広がっていた。
(うわ……でっか……)
ぼくは思わず唾を飲み込んだ。
冒険をしている時はあまり意識してこなかったことだけれど、マゼンタのそれはでかい。
それに加えてマゼンタは、シアンと顔が似ていて美しい。
違うことといえば、髪の毛と瞳の色が赤いことぐらいだ。
そんな彼女を今から【施術】するとなると、少し緊張する。
(改めて近くで見ると綺麗な髪だなあ……)
彼女の髪からは、石鹸の匂いがした。
ぼくはそんな彼女の髪をかきわけて、頭皮を頭頂部に向けてつまんでいく。
「うわ……かった」
彼女の頭皮は、カチコチに固まっておりなかなかぼくの指を通さない。
しかし、根気強く何度も繰り返していくうちに頭皮が緩んでいった。
「ふわぁ……気持ちいい」
頭皮が緩んでくれば、当然頭の快感も増す。
マゼンタは、だんだんとぼくの【施術】の虜になっていった。
(よーしもう一息だ……)
今度は、マゼンタの耳を揉みほぐしていくことにした。
耳というのは、ストレスが溜まっている場合カチコチに固まりやすい部位の一つだ。
ここをほぐすことによって、間接的に頭をほぐすことにも繋がる。
ぼくは、彼女の耳をギュッと丸めた。
これによって、冷えてきって硬くなっていた耳に血流が集中しだす。
そしてギュッと丸めた耳を今度は、パッと放すことで血流をよくさせる。
これにより耳はだんだんと弾力性を取り戻していく。
そして柔らかくなった耳を今度は、グルグルと回していく。
これがまた気持ちのよい。
マゼンタはすっかり、よだれを垂らしながらぼくの【施術】を受けていた。
これによって、ぼくのかけた【洗脳】の効果が少しは弱まっているのではないか?
そう思って、ぼくは彼女にもう一度命令を与えてみる。
「ねえマゼンタ。ぼくに抱きついてみて」
「はい、ご主人さま」
マゼンタは、完全にぼくの柔順な下僕に成り下がっていた。
「ちょっと、あなた! ルカから離れなさい」
マゼンタがぼくに抱きついて離さないため、シアンが怒り出した。
「だって、ルカ様が抱きつけって言ったんですもの」
「わかった、マゼンタもういいよ」
ぼくは、彼女の命令を解除した。
(まったく、困ったものだなぁ。でも、また裏切らられるよりはいいか!)
ぼくはそう楽観的に考えて旅を続けることにした。
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