表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

本当にあった不思議な話

感応

見たことがない=存在しないと決め付ける人に言わせると、私は病気か嘘つきのようです。

私から言わせてもらうと、見たことがないというのは、単に気付いていないだけなのではないかと思うのです。

過去にこんなことがありました。

“見たことがない人”と一緒に四方山話をしていた時、少し離れた席にいた男性が気になって、視線を向けました。

一緒にいた子も私の視線の先を目で追ったのですが、何の反応も無いので、特に何も言いませんでした。

しばらく話していたところ、

「ね、居たよね」と突然話が飛びました。

「居たよね、座ってたよね」と繰り返すので先程の男性の方を見ると、いつの間にか居なくなっていました。

室内は見渡せる広さで、出入り口は私と彼女のすぐ脇にありました。

それほど離れた席でもないので、男性が立ち上がれば気付いた筈です。

トイレも室外にありましたので、隠れるとしたら机の下に潜り込むしかないような状況でした。

おろおろする彼女に「うん、居たよ」と返事をすると、彼女は「帰ろう」と慌てて席を立ちました。

私の反応が素っ気なかったのが彼女には不思議だったようですが、

私にしてみれば“見たことがない”彼女が“見えていた”ことの方が不思議だったのでした。


で、冒頭に戻りますが、

見たことがない人も見る場合がある、と言うことは、

見たことがない人とは単に普段は気付いていないだけの人なのではないか

との結論に至ったのでありました。


2012/08/06に関心空間に投稿したものに加筆・修正しました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ