表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機巧魔術師の異聞奇譚  作者: 桜木紫苑
第五章 内戦と統一
210/222

第27話 ノイブランデンブルク占拠

機巧暦2140年6月・ドイツ帝国・ノイブランデンブルク・ハンブルク予備軍



ハンブルク予備軍はブランケンホーフを通りノイブランデンブルクに侵入を成功させた・・・・・・といっても敵の罠にわざとハマってやったという形となった。



「進めェェェェェェェ!!!!」



当然ノイブランデンブルクに敵兵はいない為、予備軍2万は難なく街の中央広場を占拠し各地域に繋がる街道を土嚢で封鎖し機関銃兵を配置した。街中には退避命令か外出禁止令が出ているらしく人っ子1人いない。



「敵地なのに敵がいないとはどういう事だ・・・・・・・・」



「不気味ですね」



「噂によればアルベルト=カーチスは東方に逃げたと聞く。もし噂が本当なのであればノイブランデンブルクではなくポーランド方面に兵を向けるはずだが・・・・・・・・見てのとおりもぬけの殻同然じゃないか。まったくハノーファー将軍は何を考えているのやら」



予備軍を率いていた指揮官は眉をひそめる。



「兎に角、ここを守備するしかありません」



「うむ。取り敢えず占領完了の信号弾だけは撃っておいてくれ。あとそれから我ら予備軍は引き続き占拠を続行するとハノーファーに伝えてくれ」



「分かりました」



指揮官は頷く。予備軍はハノーファーから事前に作戦内容を聞かされておらずハノーファーからはただブランケンホープを通ってノイブランデンブルクに入れとしか聞いていなかった。その為、予備軍はノイブランデンブルクに入城したはいいがどうすれば良いか分からず立ち往生するハメとなった。






ーーーーーハンブルク本軍



「ヴィルヘルム将軍、予備軍2万からの電報です」



「何て言ってきたかね?」



「電報にはyと書かれています」



ヴィルヘルム=ハノーファーはヴルケンツィンの手前で通信兵からの報せを受けていた。通信兵からそう聞かされたハノーファーは安堵したように微笑む。



「アハハッそうかそうか。まあ返答がnだったらどうしようかと思ったわ」



「はぁ・・・・・?」



予備軍には作戦成功であればyを、作戦失敗であればnと電報で報らせろと命じていた。



「よし。一段落ついたからノイブランデンブルクの南にある地域で一休みするか。そろそろエルヴィス大将もノイブランデンブルク周辺に到着する頃だしな」



ヴィルヘルム=ハノーファーは秘密裏にナーレス=エルヴィス率いる機甲師団がドレスデンから北方に進軍中という情報を得ていた為、彼らがノイブランデンブルクを背後から襲撃するものと推定。ハンブルク本軍はノイブランデンブルクの南方にあるヴルケンツィンを通過しブロダという都市で軍を2日休ませた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ