注射について 後編 (採血は一回千円)
消毒が終わったら
打つ前に名前、検査する容器の確認を行いましょう。
採血後の準備も確認します。(テープや止血用の絆創膏など)
忘れていましたがラテックスの手袋もきちんとしておきましょう。
次は駆血帯で再度縛ります。
血管が浮き出たら
あまり迷わず針を刺しましょう。(角度などもありますが細かいところは割愛します。)
この時あまりに刺すのに躊躇すると患者さんが戸惑ったり、緊張したり怖がったりします。
余裕があれば患者さんが刺す部分に意識しないように世間話をしながら行うのも一つの手です。
皮膚から血管に針が入ると独特のぷつっという感触を感じる事が出来ます。(ただし、血管が固くなっている人も中にはいて針から血管が逃げていくように感じる事もあります。そういうひとには刺す部分の下の皮膚を下に引っ張るようにして血管を押さえるといいでしょう。)
慣れない内は感触を感じたところで針を止めがちですが、入って僅かのところで止めてしまうと固定したとしてもすぐ抜けてしまうので、血管の走行を意識しながら、血管を突き破らない程度に針を進めましょう。
血管内に針がある程度入っていたら注射器を動かないように、患者さんの腕を土台にして注射器を利き手で包み込むような意識で(自分はそうしていました)固定します。(ここで、小さな子供の場合のように動く可能性があれば1人で対処せず人を呼んでおきましょう)
固定ができたらあとは焦らず血液を必要に応じて抜いていきます。
あまり早く引っ張りすぎると引っ張る圧力で血管がぺしゃんこになるので血液が取れなくなります。あと「溶血」といって血液が壊れて正しい検査が出来なくなる現象を起こすこともあります。
ほどほどのスピードで抜いていきましょう。
必用な量が取れたらまずは、駆血帯を外します。
これを外さないと血液がどんどん傷口から出てきますので止血をしても止まりません。
結構慣れていない新人さんだと忘れがちです。
駆血帯を外したら今度は針が入っている部分に消毒綿を当てて抜いていきます。
この抜くときには針刺し事故に注意しましょう。(事故を起こすと何回も感染していないかの検査をしないといけなくなります。)
針が抜けたら止血を行います。大体1分以上は圧迫しましょう。患者さんに圧迫を頼んでもかまいません。
血が止まれば絆創膏のようなものでとめましょう。
上記の作業と平行で検査の容器に血液を入れていきましょう。容器によっては血液を固めないような薬が入ってますので血液と混ざるようにしゃかしゃか振ります。
全て入れ終わったらまずは危ない針を専用ボックスに捨てます。
残りのものは血液がついていれば感染性のゴミ箱に捨てます。
その他は、その施設のルールに従ってください。
上記が大体の大雑把な流れになります。
もし現役の看護婦さんが読んでいたらアドバイス下さい。
ちなみに自分が勤めていた病院では注射の手技料金1000円でした。